帰宅しました2010年09月05日 23時29分18秒

 今夜、無事帰宅しました。天気に恵まれ、とてもいい山行でした。詳細は、明日以降に報告します。

折立から薬師沢2010年09月06日 23時59分21秒

 8月29日(日)、20:40博多発の新幹線で新大阪へ。急行きたぐにに乗り換え富山駅に着いたのは、翌30日(月)の早朝4時半前。
 当初の予定では、富山からバスで登山口の折立まで向かうつもりであったが、林道の崩壊でバスが大幅なう回路をとるため、登山口まで3時間半くらいかかってしまうこととなる。すると登山開始が10時くらいになるので、僕の足では計画の薬師沢小屋に着くのが、夕方になる。
 ずいぶん迷ったが、安全のため、有峰口からタクシーで折立登山口まで行くこととした。14,200円は、痛い出費だ。
 7時半過ぎには、折立に着き、7時48分登山開始。折立登山口は、広々として、立派なトイレや無料休憩所が整備されている。表示は、薬師岳登山口とある。
折立登山口
 
 やや急な登山道をゆっくりゆっくりと登る。長丁場だから、疲れないように、いつもの半分のペースを心がけた。
 一時間半くらいのきつい登りで、展望の開けたところに出る。ここが1870.6mのピークであろう。正面に薬師岳のゆったりとした姿が現れる。左奥には、剣岳も見える。
 ここからは、道も遊歩道並みに整備され、石畳の広い緩やかな高原歩きとなる。有峰湖を背後に、ゆっくりと高度を上げていく。日差しは強いが、時折吹く風が心地よい。
太郎平への木道の登り

 五光岩ベンチで休憩するつもりであったが、いつの間にか通り過ぎていたようだ。遠くの高台に山小屋らしきものが見えてきた。太郎平小屋だ。
 11:12 登山口から3時間半の登りで、順調に太郎平小屋に到着。
太郎兵衛平(太郎平小屋横)
 
 小屋の特製ラーメン(800円)で昼食とする。ここまでの登りは、ザックを極力軽くした(約10キロ)ため、ほとんど疲れを感じなかった。
 さあ、この足で、薬師沢小屋まで行こう。
 11:38 薬師沢に向けて出発。緩やかに木道が下っている。すぐに木道は右と左に二手に分かれる。右へは、黒部五郎岳だ。薬師沢は左をとる。
黒部五郎岳と薬師沢との分岐

 すぐに急な下りとなり、また木道となったりを繰り返し、今日登ってきた以上に下ってしまうのではないかと思えるくらいである。
 うんざりするくらい下ると、いつの間にか、沢の水音がごうごうと聞こえはじめ、登山道は、薬師沢小屋の屋根の上にとび乗るのかと思えるくらい小屋の真上に出る(13:35)。
薬師沢小屋

 今日の宿泊地の薬師沢小屋は、沢のすぐ上に立つ、こじんまりとした清潔な小屋であった。平日とあってゆったりとしたスペースがとれ、快適に寝ることができた。
 一つだけ不安材料が出てきた。太郎平小屋からの下りの木道歩きで、足裏の指のつけね部分が痛くなったのだ。ほっておくと豆になる。ここに豆ができるともう歩けなくなる。薬師沢からはどの方向へも相当の歩きとなるため、豆だけは作っていけない。すごく不安になる。
 そこで、登場したのが、こんな時のために購入していた「ソルボクッションパッド」だ。逆三角形の人工皮膚で。足裏にぺたっと貼り付けるだけで保護してくれるはずだ。貼り付けて、明日順調に歩けることを祈って、眠りに着いた。(続く)
 
 


薬師沢から雲の平、水晶岳2010年09月07日 21時51分16秒

 8月31日(火)早朝5時、薬師沢小屋を出発。小屋の朝食は5時半からなので、前夜におにぎりの弁当にしてもらった。太郎平から見た水晶岳は、はるかに遠く、高く聳えていた。はたしてあんな所まで登っていけるのだろうかと不安になったくらいだった。
 いずれにしても今日は長時間の歩きになる。早出が必要だ。まだ夜が明けきっていないうちに、小屋の前に架かるつり橋を渡る。
薬師沢小屋前のつり橋

 このつり橋は橋の真中部分しか板が渡してなく、すぐ下の渓流が丸見えのちょっと怖いつり橋だ。橋を渡って、梯子で左下の渓流右岸に降りる。暗いから不気味だ。道は渓流ぎりぎりにつけられており、増水時には危険だろう。少し登り返すと、道は二手に分かれる。渓流沿いの直進は、温泉で有名な高天原方向で、雲の平は右手に登る道だ。
 いきなりの急登で、起きぬけの体がつらい。岩ごろごろの急登が延々と続くようだ。
岩ごろごろの急登

 が、二時間の急登で、ようやく木道の緩やかな登りとなり、間もなく展望が開け、「アラスカ庭園」との表示で、ベンチがある広場にたどり着く。
アラスカ庭園
 
 ここで、小屋でもらった弁当を開く。中国チマキ風のおにぎりが美味い。
 空もすっかり明るくなり、低いハイマツの茂る高原を緩やかにアップダウンしながら木道を歩く。
雲の平へ
 
 庭園の名前がいろいろついているようだが、何故そうなのか明確な違いはないようだ。まあ、たんなる呼び名でしょう。雲上の庭園とか人気の高いところみたいだが、僕はどちらかと言えば、やはり槍穂のような岩尾根のほうが好きだから、まあ、こんなところかといいった気分で通り抜ける。ともかく木道歩きは、あまり好きではない。
雲の平のチングルマ

 だが、足裏のほうもなんとか痛みもなく快調だ。パッドが効いているのだろう。
 雲の平山荘前のベンチで一休みした後、雲の平の中核部分をゆっくりっと祖父岳のほうへ。
祖父岳へ

 祖父岳(じいだけ 2825m)は、今回の山行での初めてのピークになる。日本百高山に数えられてるれっきとした高山であるが、雲の平からは、ちょっとしたピークにしか見えない。直進してテント場のほうからも直登コースがあるようだが、案内表示にしたがい、左から巻いて登る。途中、三俣山荘への道を右に見送り、山頂へは左手のほうへ。雲の平山荘から1時間半で祖父岳山頂に着く。
 祖父岳の山頂は、楕円形の広いガレたところで、ケルンがいくつもおかれている。特段の山頂の表示は見当たらなかった。ガスがかかったら迷いやすいところのようだ。
祖父岳山頂

 東のほうに下ると岩苔乗越で、すぐにワリモ乗越に着く。ここから水晶岳への登りとなり、裏銀座コースとなる。登りはそれほど急ではないが、薬師沢小屋を出てもう6時間近く歩いているので、少しの登りがきつい。
乗越から登り始めてすぐに水晶小屋まで15分という表示が目に入ると、本当に15分足らずで水晶小屋にたどり着く(11:39)。
 太郎平から見たときははるか彼方にあった水晶岳のピークがすぐそこにあった。
水晶小屋と水晶岳

 小屋での宿泊手続きを済ませ、カップラーメンを作ってもらい昼食とする。
 まだ、正午になったばかりだ。元気も十分ある。ペットボトルの水とカメラだけを持って、水晶岳のピークを目指す。左手下には、今朝と通ってきた雲の平が広がっている。いい眺めだ。
水晶岳からみた雲の平

 山頂へは、前穂高みたいな三つのピークの左側を巻いて登るようで、左側が鋭く切れ落ちており、足を滑らせたら危ない。
水晶岳山頂部分

 遠くに見えた山頂も、取りついてみると意外と簡単に登ることができた。
水晶岳山頂から赤牛岳方面を望む

 特に急がなくても、水晶小屋から登り36分、下り30分で往復した。
 
 午後1時半前には小屋に戻り、くつろいでいたら、急に雲が辺りを覆い始め、激しい雨となった。山の夕立であろうが、やはり山の天気は、午後から急変するものだ。
 水晶小屋は、建て替えられてからまだあまり経っていないようで、壁も柱も白木が清々しい感じの小さな小屋だ。同宿の登山者が、「ここはいつも満員状態で、初めてここに泊まることができました。しかもこんなにゆっくりに泊まれるのは夢みたい。」と言われていた。
水晶小屋内部

 夕飯の後は、することもなく早くに就寝。勿論、布団一枚に一人のゆったり寝である。山小屋泊まりは平日に限る。(続く)



水晶小屋から鷲羽岳、双六岳を経て新穂高温泉へ2010年09月08日 21時55分08秒

 9月1日(水)、入山3日目。小屋での朝食を済ませて、6時前には小屋を出た。今日も天気は上々のようだ。
 計画では、今日は鷲羽岳を経て三俣山荘から黒部五郎岳を登ることとしていたが、黒部五郎小舎から黒部五郎岳のピークを踏んで往復するのに4時間半かかるようだから、かなりの負担になる。今は、足にも特段の異常はないようだが、まああまり無理をすることもあるまい。余力のある山行を心がけようと思いなおし、その部分を割愛することを朝食をとりながら決断した。それに午後になると必ずと言っていいくらい曇天になっていることもあった。
水晶小屋からの下り

 水晶小屋からワリモ乗越まで下り、巻き道をとらずにワリモ岳(2888m)の登りにかかる。それほどの急な登りではなく、すぐにワリモ岳山頂との表示があるピーク部分に着くが、ワリモ岳の山頂は、そこから左に岩場をひと登りしたところにある。狭い山頂には、特段の表示はないが、これから登る鷲羽岳が眼前に聳えている。
鷲羽岳

 登山道に戻って、少し下り登り返したところが日本百名山のひとつ鷲羽岳(わしばだけ 2924m)の山頂だ。水晶小屋から1時間半で登頂。 好天の山頂は、展望抜群だ。素晴らしい眺めが広がっていた。右手のずっと奥には薬師岳、右手の前方には黒部五郎岳やその奥の笠が岳、
鷲羽岳山頂から黒部五郎岳

左手には槍ヶ岳から連なる大キレットから穂高岳連峰が、
鷲羽岳山頂

後ろを振り返れば裏銀座の峰々からずっとかなたには白馬岳が望める。勿論前方は、これから歩いていく三俣蓮華岳や双六岳に連なる山々が聳えている。しばし時間を忘れ展望に魅入られる。が、先を急ごう。
 鷲羽岳から三俣山荘への下りは、かなりの急な下りであるが、比較的歩きやすい下りなので、それほど疲れない。下りきったハイマツの広場の中に、綺麗な三俣山荘がある。山荘の前には、無料の水があり、ペットボトルを満たす。
三俣山荘と鷲羽岳

 山荘前のベンチで少しだけ休憩し、出発。すぐに右に黒部五郎小舎への道を分ける。ここでも黒部五郎への想いがちょっと迷わせたが、やはり決断した通り、三俣蓮華岳のほうへ進む。少し登ると、右に三俣蓮華岳への登り口が道を分けている。直進は山裾を巻いていく道で、三俣蓮華岳も、丸山も双六岳もピークを踏まずになだらかに双六小屋に行くことができるようだが、今回は黒部五郎をあきらめた分できるだけ多くのピークを踏んで帰ろうと稜線コースをとる。
 三俣蓮華への登りは、九重の星生崎を登るような感じがした。このころから雲がかかってきて、三俣蓮華岳の山頂(2841m)に達した時は、すでに周りの展望はほとんどなくなっていた。
 写真を撮ってすぐに双六岳を目指す。急な下りを下って、鞍部にから前方のピークに登っていく。これが双六岳への登りかなと思っていたが、そうではなく、このピークは丸山(2854m)の山頂で、双六岳はそこから下り、また登り返さなくてはならない。
 丸山の先端で、朝食とする。お湯を沸かし、持参していたフランスパンにポタージュスープ、ソーセージにミルクココアの簡単な食事であるが、吹きわたる風が心地よくとても美味しい、気分のいい昼食であった。
 下って、登り返した双六岳の山頂(2860m)は縦に長く、山頂からずっと先のほうまで高原状に延びている。
双六岳のながーい山頂部分

 その先端付近から左に急降下したところに、立派な双六小屋がある。小屋の横からは、急な登りが西鎌尾根から槍ヶ岳へと続いているし、笠が岳への稜線の分岐も近い要衝に建つ大きな小屋である。
双六小屋と西鎌尾根への登り

 小屋到着は、12時8分で、頑張れば十分今日のうちに新穂高温泉まで下ることができる時間であったが、もう一日山中の生活を楽しむこととし、ここに宿をとる。

9月2日(木)入山4日目。
 5時半からの朝食をとり、6時前に出発。いよいよ下山である。名残惜しい気分も大きいが、風呂にも入りたいし、本も持ってきていないし、小屋での午後からの時間がもったいない。この歳になるとここらへんが山小屋泊まりの限界かなとも思えてくる。
 小屋の左手をすり抜け裏手のキャンプ指定地を通り過ぎると、弓折岳への登りに入る。ひと登りしたところから、急に左手の展望が開ける。
槍穂の稜線
 
 西鎌尾根から槍ヶ岳、南岳から大キレットを経て穂高連峰への稜線が眼前に大きく広がっている。凄い眺めだ。またあの稜線を縦走したいと強く思う。
 さらに緩やかに登って進んでいくと、左前方に焼岳から乗鞍岳、さらにはその奥の御岳が雲海の上に浮かんでいる。なんと幻想的な眺めか。
雲海に浮かぶ乗鞍岳

 弓折岳山頂の手前で、左に鏡平への道が急降下する。
 7時半には、鏡平山荘に着く。山荘横の池は、なんだか油が浮いたようで、汚らしい感じもした。有名な槍穂が映る鏡池も薄汚い感じで、魅力が半減している。雪が消えたばかりの新緑の頃がいいのかもしれない。

槍穂と鏡池
  
 鏡平からの下りは、石のごろごろとした歩きにくい道が延々と下る。すれ違った登山者が、「今朝、ワサビ平でクマが出たそうですよ。」と驚かすので、クマよけ鈴をザックから取り出して、リンリンと鳴らしながら下る。
 秩父沢で一休みして、また下り続ければ、大きな流れに橋の架かる広い沢にでて、平坦な林道となる。林道をしばらく歩き続けると、左手のワサビ平小屋に着く(9時42分)。小屋の前のベンチで、前日と同じメニューの早い昼食をとる。
 林道をさらにのんびりと下ると1時間ほどで新穂高温泉のバスターミナルに着く(11:20)。
 計画では、まだ山の中だったので宿泊の予約はしていない。ターミナルにある観光案内所で斡旋してもらい民宿に宿をとる。久しぶりの風呂にゆったりとする。

 翌9月3日(金)は、完全休養に当て、平湯温泉でゆっくりし、4日(土)は、前回雨の中で登って、全く何も見えなかった乗鞍岳(3026.3m)に登る。
乗鞍岳山頂直下

 今日は、快晴の青空のもと、今回の山行三座目の日本百名山の山頂からの展望を堪能した。
 
 下山後は、平湯バスターミナルの温泉で汗を流し、松本郊外の民宿に宿をとる。
 
 5日(日)、昨年見逃した美ヶ原の八島湿原をゆっくり散策した後、九州への帰路につく。贅沢な山行であった。


由布岳2010年09月12日 21時38分53秒

由布岳東峰(ゆふだけ ひがしみね 1582m)

 11日(土)、12日(日)は、朝日会の9月例会で由布岳に登りました。
正面登山道由布岳

 今回も登山の経験の少ないゲスト1名が参加しているので、障子戸のある西峰(1584m)を避けて、東峰(1582m)だけの登頂にしました。
由布岳東峰山頂

 三角点があるのは西峰であるが、西峰と東峰との標高はどちらが高いのか、ガイドブックでは、不明確なようだ。遠くから見ると西峰が高いように見える。
西峰への岩場「障子戸」

 いずれにしても、西峰は、マタエから岩場を登り障子戸という垂直の崖を鎖を頼りに横切って登らなくてはならないから、今回は東峰だけにした。
東峰から湯布院の街を見下ろす

 ゲストの体力を見ながらゆっくり登ったので時間はかかったけれど、心配していた天気はさほど悪くもならず、快適に登ることができました。

 下山後は、ワイン祭りの行われている安心院(あじむ)の温泉で汗を流し、そこのロッジに泊まる。
安心院のロッジ

 麻雀の勝ちはほどほど。
 
 翌日は、ワイン祭りの会場を見学したあと、近くの「東椎屋の滝」まで足を延ばした。「東椎屋の滝」は、落差85m、日本の滝百選の一つで、どこか「エンジェルフォール」を思い出すような見事な滝で、一見の価値はありますよ。
東椎屋の滝
 
 まだまだ暑い9月でした。



地球はマルイぜ2010年09月14日 00時59分20秒

地球はマルイぜ 武満徹:SONGS
地球はマルイぜ 武満徹:SONGS
 林美智子 歌唱
 野平一郎 ピアノ 
 大萩康司 ギター
 松野弘明 第一ヴァイオリン
 篠原友子 第二ヴァイオリン
 篠崎友美 ヴィオラ
 木越洋  チェロ 

 武満徹さんといえば、現代音楽の作曲家として世界的に有名な人ですよね。その作品は、僕はおそらくまだ全く聴いたことがないのですが、このCDは、主として彼が映画やドラマの主題歌として書いたものを集めたものです。野平一郎、多美さんの編曲で、室内楽風の伴奏でメゾソプラノの林美智子さんが旨く歌っています。
 「雲に向かって起つ」、「死んだ男の残したものは」、「めぐり逢い」など、美しく印象的な名曲が、伴奏者の素晴らしい演奏にのって歌われています。
 持っていて、ときおり取り出して聴くのにいい一枚です。特に、秋の夜長には。

古処山2010年09月18日 21時49分53秒

古処山(こしょざん 862m)
 先々月7月10日以来の15回目の古処山登りとなった。昔の職場の山仲間からの誘いなので、断りづらいので参加したが、まだまだ暑い虫の多い山歩きだった。
 コースは、いつものとおり、秋月キャンプ場入口駐車場に車を停めて、三角杉、水船を通って、ツゲの原生林を横切って、屏山への縦走路から古書山頂に至り、昼食のあと八丁越え、だんご庵経由で駐車場に戻る周遊コースである。
 70歳になられる先輩の体調が不十分なようで、ゆっくりしたペースの登山だった。まだまだ蒸し暑く、アブがぶんぶん飛んでうるさい。
 先日の豪雨で、歴史のある石畳の登山道がいたるところで崩壊しており、すっかり様子が変わっていたりして、近年の豪雨の凄さに改めて驚いた。
えぐられた登山道

様子の変わった登山道
古処山山頂

 下山後に汗を流したのは、ちょっとだけ遠回りして、田主丸の「とんぼの森 みのう山荘」の温泉だ。耳納連山の中腹にある温泉で、露天風呂から見下ろす筑後平野もなかなかのものだった。
 
 ついでにちょっとした「ぶどう狩り」にも寄り道して、巨峰をおみやげに帰路に着いた。



スカーペッタ2010年09月23日 20時57分19秒

スカーペッタ
スカーペッタ(上)(下)
 パトリシア・コーンウェル著(講談社文庫)
 「検屍官スカーペッタ」シリーズの16作目。第1作が出されたのが1992年1月だから18年前のことだ。この16作目も発売は、昨年の12月だから、以来ほぼ年1作ずつ刊行されている長期シリーズとなっている。
 15作目もそうだったけど、シリーズの常連登場人物にまつわる個人的な話でひっぱるようになってきて、ミステリーとしての面白さがだんだん少なくなっている。シリーズを読んでいないと理解できないようなことや、プロットには関係のない話がたくさんでてきてうんざりしたりもする。女性作家ゆえの細かさも気になるし、大嫌いな同性愛も出てくる。
 もう読むのを止めようかとも思うのだけど、新作が出るとどうしても買う。シリーズ化するゆえんか。
 この16作目は、主人公の名前をタイトルにして、「シリーズの転換点となる傑作」としているが、やはり「そうかなあ。」である。
 特に、前半3分の2は、ダラダラしているし、話の筋が追いにくくて、何が起きているのか分かりにくい。
 今年末にもまた新作がでるのだろうか。そうしたら、また買って読むのかなあ。

俵山2010年09月25日 21時15分30秒

俵山(たわらやま 1094.9m)
 少し涼しくなったので、前から考えていた阿蘇の外輪山の一角、俵山(九州百名山)に登った。
 外輪山は、現在の阿蘇山の中央部よりずっと古くからの山で、爆発、陥没していなければ、エベレストよりも高い世界一の高山であったろうという山の一部である。熊本市の南東、外輪山の南端になるのであろうか。
 だいぶ前に一度登った折に、草原歩きの気持ちのいい山で、秋風に吹かれながら登ると気持ちがいいだろうなと思っていた。そこで、再度の登りとなったわけだが、今回は、前回登った一番ポピュラーなルート「俵山峠登山口」からではなく、ちょっと距離のある「揺池コース」を登る。
揺池登山口

 登山口は、「萌の里」の駐車場の左端のコンクリート道で、特段の表示がないので、ここでいいのかちょっと迷う。とにかく表示の少ないわかりにくいコースだった。コンクリート道はすぐに途絶えて、草原の中の緩やかな登りとなる。雄大な草原歩きは、気分がいいが、まだちょっと暑い。道がいくつもに分かれていて、どの道をとったらいいのかわかりにくく、何度も間違えて行ったり来たりした。結局、直登気味に草原を登るのが正解だった。
気持ちのいい草原歩き

 左側に大きなケルンがある612mピーク(表示は613とある)をすぎて少し下り、柵を開けて牧道を登り返すと、林道に出る。
林道に出る

 左に林道を15分歩くと、防火帯に出て、右に防火帯を登る。とても急なうえに、カヤが茂って道が見えない。半袖なので、カヤで腕を切らないか心配しながら慎重に登った。
カヤで覆われた急な登りの防火帯

 大汗をかいて防火帯を登りきると、尾根道となり、ひと登りでたくさんの登山者がくつろぐ山頂に飛び出す。
 
俵山山頂

山頂にたくさん咲いていたマツムシソウ

 さすがに山頂からの眺めは雄大で、カルデラの中央阿蘇五岳の眺めは見事である。昼食をとりゆっくりと眺めを堪能した。
山頂から見た阿蘇五岳
 
下山は、ガイドブック「熊本県の山」(山と渓谷社2005年版)では、「南西に向かう尾根の切り分けを行く」とあって、そのコースをたどろうとしたが、カヤやススキが道を覆っていて、トレースが全く解らない状態であったので、引き返して、往路を戻った。

 往路で難儀した防火帯は、カットコースがあって、下山ではカットコースを下る。滑りやすい道ではあったが、走るようにして下ることができ、あっという間に草原帯に戻り、登山口に着いた。

 草原は、放牧地帯になっているのだろう。こんなものがたくさんありました。すみません。
草原にはこんなものもたくさん

 
秋を告げる萩の花

 下山後、近くの「泉力の湯」で汗を流し、帰路についた。
 なお、地図やガイドブックでは近くにある「龍神の湯」は、登山前に行ってみたが、廃業されていた。

(9:03)揺池登山口、登山開始、 (9:44)612ピーク、
(9:57)林道、 (10:12)防火帯、 (10:30)防火帯上尾根、
(11:09-50)俵山山頂、昼食、 (12:16)防火帯カットコース入口、
(12:29)林道、 (12:40)612ピーク、 
(13:09)登山口に戻る。



悪人2010年09月27日 20時46分14秒

小説「悪人」
悪人(上、下)(吉田 修一著)朝日文庫
 私のホームタウンは、福岡県久留米市で、この小説の出だしの部分で、JR久留米駅前のシーンが出てくる。しかも、小説全体が福岡、佐賀、長崎を舞台として展開される。
 新聞に連載されている時から、単行本になったら読んでみようかなとか思っていた。
 今回、妻夫木聡さんと深津絵里さんの共演で映画化されたし、しかも深津さんが「第34回モントリオール世界映画祭」で最優秀女優賞を受賞してしまった。地元を舞台にした映画も珍しいから観てみようかな。それなら早く小説を読もうと思って読みました。
 小説は、どこにでも転がっている素材を扱っているが、さすがに巧みに物語にしているし、読む人を惹きつけるものを持っている。解りやすい、とても読みやすい小説です。
 哀しい物語ではありますが、哀しい者の心をちょっぴり思いやった物語でもあります。