隠蔽捜査4「転迷」 ― 2011年09月26日 22時20分26秒
隠蔽捜査4「転迷」(今野敏著)新潮社
僕の好きな警察シリーズの一つだ。
正しいことを、あくまでも正しいこととして、正面から向き合うキャリア警察官竜崎のシリーズもとうとう5作目(4であるが、「隠蔽捜査3.5」というのがあるので)になった。
実際にはこんなキャリア警察官はいないだろうが、そこがまた共感をよんでいるのではないか。せめて、小説の世界では、そうあって欲しいと。
それでもさすがに大森署長として、現場では、彼もいろいろと周りに気を遣うようになってきているし、それなりに妥協も苦労もしている。
今回は、放火、ひき逃げなど錯綜するいくつもの事件を彼なりのやり方で、解きほぐし、関連付けて解決にもっていく。いつものわき役もきちんとその役割を果たし、読後感は悪くない。
ただ、今回は、少しもたついている感じがしないではないし、東大出のキャリア官僚としての人脈は、もう少し広く深いはずだがなあと思うところもある。
今後は、警察庁本庁に復帰して、彼の人柄と能力をどう生かして、どんな事件をどう解決にもっていくかというところを読ませてほしい。が、それは、取材能力など作者自身の対処能力が問われるところもあるから、かなり難しいかもしれないが。
僕の好きな警察シリーズの一つだ。
正しいことを、あくまでも正しいこととして、正面から向き合うキャリア警察官竜崎のシリーズもとうとう5作目(4であるが、「隠蔽捜査3.5」というのがあるので)になった。
実際にはこんなキャリア警察官はいないだろうが、そこがまた共感をよんでいるのではないか。せめて、小説の世界では、そうあって欲しいと。
それでもさすがに大森署長として、現場では、彼もいろいろと周りに気を遣うようになってきているし、それなりに妥協も苦労もしている。
今回は、放火、ひき逃げなど錯綜するいくつもの事件を彼なりのやり方で、解きほぐし、関連付けて解決にもっていく。いつものわき役もきちんとその役割を果たし、読後感は悪くない。
ただ、今回は、少しもたついている感じがしないではないし、東大出のキャリア官僚としての人脈は、もう少し広く深いはずだがなあと思うところもある。
今後は、警察庁本庁に復帰して、彼の人柄と能力をどう生かして、どんな事件をどう解決にもっていくかというところを読ませてほしい。が、それは、取材能力など作者自身の対処能力が問われるところもあるから、かなり難しいかもしれないが。
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