果鋭2017年04月02日 21時21分28秒

果鋭
果鋭(黒川博行 著)幻冬舎

 作者の黒川博行さんは、やくざと建設コンサルタントの変なコンビが主人公の、僕の大好きな「疫病神シリーズ」の作者で、その「破門」で直木賞を受賞されていますね。また、これは読んでないけど「後妻業」など実事件と関係ありそうな小説も書かれています。
 今回のこの「果鋭」は、中途退職の元府警警察官コンビが主人公です。新聞広告で面白そうだったから読みました。「果鋭」とは、ネットでは意味が調べられなかったけど、僕の持っている古い広辞苑(昭和39年発行)では、「果断で気象の鋭いこと」と書いてありました。気象は、気性と同じですね。
 で、お話は、パチンコ屋の不正玉だし操作と関係する業者、関連業界、やくざなどとの駆け引き、体当たりの交渉で、それをお金に変えていく、やくざ顔負けのしのぎを行っていくという、まあ、パチンコをやったことのあるる人には面白いお話だと思います。
 描写は、余計な修飾は無く、ストレートで、映像的だし読みやすい。「疫病神シリーズ」ほどではないけれど、そこそこ面白いですよ。
 ところで、パチンコの「遠隔操作」というのが、どうやってやるのか、僕はよくわからなかったですね。ホール全体の還元率をコンピュータに入れておけば済むように思うのですが。

星塚山2017年04月23日 23時49分38秒

星塚山(ほしづかやま 455.6m)
 昨日22日の土曜日、友人たちと月例のハイキングに出かけました。八女市黒木町のグリーンピア八女の奥にある低山だ。「福岡県超低山100(ライトハウス出版2010年4月)」というガイドブックの一番最後に紹介してあります。
 グリーンピア八女の門をくぐり左にすぐある駐車場に車を停め、温泉の前を通って山中渓谷沿いの森林セラピー通りを緩やかに下ります。

グリーンピア八女の駐車場から

 道の両側にはシャクナゲや山ツツジが美しく咲き誇っていました。残念なことに、車からリュックを取り出すときに大切な一眼レフのカメラを落としてレンズを毀してしまいました。だから、今回の写真はスマホで撮った少しだけの写真です。
 善蔵池といわれるため池に出て、湖畔を反時計回りに半周ほどすると星塚山への登山口案内があります。山頂へは、それからほんの少しですが、まあかなりの急登です。特に左にトラバースする巨岩コースは、巨岩の下から回り込んで、滑落しそうな急斜面を木の根などを掴みながら無理やり上るような、ちょっと危険なコースでした。普通ならこんな急斜面にはロープが垂らしてあるのですが、ここから登る人はあまりいないようで、踏み跡も定かではなく、ただ古い赤テープが所々にあったくらいでした。
 でも、この巨岩の上に立てば、なかなかの展望でしたよ。すぐ真下は怖いくらいの断崖絶壁です。

巨岩の上からの展望

 岩から降りて、ひと登りで山頂です。樹が多くて展望はあまりよくない。

星塚山山頂

 昼食後は反対側に降りて、往路を戻りました。
(10:15)駐車場発、 (11:50)星塚山山頂、昼食、 
(12:10)下山、往路を戻る、 (13:45)駐車場に戻る。

 八女グリーンピアの大浴場で汗を流し、黒木町の老舗旅館「調麓荘」に泊まり、いつものように麻雀を楽しみました。この調麓荘は、昭和23年から営業とのことで、我々と同い齢ですね。すぐそばには国の天然記念物に指定されている「黒木の大藤」があり、まだ五分咲きほどでしたが、もう甘い香りが漂っていました。

黒木の大藤