猟師岳(九重)のオオヤマレンゲ2017年07月02日 22時15分29秒

猟師岳(りょうしだけ 1423.2m)

 7月1日(土)、仲間たちと九重の猟師岳に登った。目的は勿論、この時期に咲くオオヤマレンゲだ。
 九重のオオヤマレンゲは鳴子山が有名だが、かなり険しい山行となる。その点、猟師岳のはハイキングコースだ。もしかしたら時期的にもう遅いかなとも思ったが、なんとか間に合った。数は少なかったけれど、とても近い位置に綺麗な数輪の花を観ることができた。

九重スキー場

 登山口は、九重スキー場の奥にある。スキー場の草原の向かって右端を緩やかに登っていくと、トイレや休憩所のあるリフトの駅があり、その右奥に登山口がある。

登山口

 散策路と表示してあり、入っていくと岩ゴロゴロで歩きにくいが、すぐ「うさぎコース」と「カメコース」とに分れる。どちらを選んでもそれほど変わらない。行きつくところも20メートルほどしか離れていない。どちらも同じ舗装された林道に出る。

うさぎコース、カメコース分岐


舗装林道に出る


山の貴婦人オオヤマレンゲ

 舗装林道を右に50メートルほど歩くと、左手の目の高さに数輪のオオヤマレンゲが
目に入る。もう少し朽ちかけた花もあるけれど、まだつぼみの花もあった。
 きれいな花を写真に撮った。「山の貴婦人」と言われているが、北朝鮮の国花とも言われているとか。うーんイメージが違うなあ。

猟師岳山頂へ

 元に戻って、猟師岳への道を登る。少し急な道を登って、林を抜けると山頂はすぐ。山頂は残念ながら雲の中で周りは何も見えない。新しい山頂表示には「猟師岳」と書いてあるが、すぐ横には「猟師山」とも書いてある。どちらが本当なのだろうか。

猟師岳山頂

 昼食の後、往路を戻る。
(10:50)九重スキー場の駐車場発、 (11:06)登山口、 
(11:12)「うさぎコース」、「カメーコース」分岐、 (11:16)林道、オオヤマレンゲ撮影、
(11:24)山頂へ、 (11:50)猟師岳山頂、昼食、 (12:24)下山、往路を戻る、
(13:06)スキー場登山口、 (13:20)スキー場駐車場に戻る。

湯壺温泉「芽(いぶき)」


旅館の露天風呂

 下山後は、湯壺温泉の旅館「芽(いぶき)」に宿し、温泉と料理と麻雀を楽しんだ。うーん麻雀は、僕はつかなかったなあ。メンバーの一人の大勝ちだった。
 旅館の横のこの川には蛍がいて、久しぶりに蛍を観ることができた。
 また、清流の田んぼでできた旅館の米は、とても美味しかったですよ。

旅館の横の川、蛍がいた


久留米市の避難指示2017年07月08日 11時48分01秒

 こんな大災害の最中だから不謹慎かもしれないが、どうしても一言言っておきたい。
 それは、今回出した久留米市の避難指示について。
 久留米市は、今回の大雨で久留米市全域に災害対策基本法60条に基づく「避難指示」を出した。市全域30万人以上の全市民を対象にだ。「指示」は、「命令」に近く、市民は従わなければならない。従わなくても罰則はないので、ほとんどの市民は従っていないのだと思うが、「指示」したのは事実だ。
 市は昭和28年の大水害の記憶があるのだろうし、「避難勧告」ならまだしもわかるけれど、市民全員を立ち退かせる「指示」を出したのは暴挙としかいいようがない。市内90カ所に避難所を設けたというがそこに30万人の市民を収容できるのか。いったいどこに逃げさせるつもりだったのか。
 「指示」ということで警告しましたよとの責任逃れの安易な「指示」ではなかったのか。28災から半世紀たって、このくらいの雨(28災の時は1000ミリを超えたという。)で市民全員を避難させなければならないなら、今まで行政は何をやっていたのか。経験がある災害に何故対処できていなかったのか。
 今回の「指示」と今までの防災対策に大いに反省してもらいたい。自民党のごたごたよりも、こちらのほうがよほど大きな問題だ。

脂肪腫の摘出2017年07月14日 23時40分01秒

 ここ10年くらいでだんだんと大きくなってきた、首の後ろのこぶを皮膚科に見せたところ、粉瘤だろうということで摘出手術することとなった。
 昨日、切開したら脂肪腫ということで、5センチくらいの脂肪の塊を摘出しました。なんだか首の周りが軽くなったような感じもします。
 抜糸は一週間後ということで、それまでは山登りは禁止。昨日今日は入浴も禁止ということですが、アルコールもしばらく我慢しなければならない。
 ということで、読書とたまった録画を観ています。
 今年は、井原山のキツネノカミソリが見れないのかなあ。

蜜蜂と遠雷2017年07月17日 20時34分52秒

蜜蜂と遠雷
蜜蜂と遠雷(恩田陸著)幻冬舎

 三連休もあっという間に終わりです。脂肪腫の摘出からしばらくは登山も禁止なので、家で録画を観て、小説を読んで過ごした。

 この「蜜蜂と遠雷」は、昨年の直木賞と2017年本屋大賞をダブル受賞した傑作として話題になった小説です。ミステリーではないけれど、音楽大好き人間としては、読みたくなる。
 たしか、新聞か何かの書評で、「音楽に関する描写がとても素晴らしく、たとえ聞いたことがない曲でも実際その曲を聴いているかのように思えてくる。」といった感じの紹介をされていました。音楽をどのように書き表すかということにはとても興味があるので、読んでみたくなったのです。

 我が国の音楽コンクールに参加した個性的なピアニストがどのように音楽に向き合って、どのように表現し、成長していくか。果たして優勝の行方は? 

 小説の舞台は、ほとんどコンサートホールだけと言っていいくらいの狭い世界なのですが、小説は面白く、空間はどんどん広がります。その世界に引き込まれて行って、上下二段組500パージの大著なのですが、ほとんど一気読みになります。特に前半の音楽描写は、とても感動的で、読んでいて涙が出そうになるくらいでした。

 小説に描かれるピアノ曲のCDを引っ張り出してきて、今机の上に置いています。これからゆっくり聴いていきたいですね。持っていない曲は、ネットで検索すればたいていがユーチューブにありますので、それも聴いていきたいです。そういえば、この小説に登場する曲を集めたCDもすでに発売されているようです。