棲月(隠蔽捜査7)2018年01月29日 20時07分52秒

棲月 隠蔽捜査7
棲月 隠蔽捜査7 今野敏著 新潮社
 隠蔽捜査は僕の好きな警察小説のシリーズだが、その7が今月発売された。7となっているけれど、間に3.5と5.5という短編集があるので、単行本としては9冊目ですかね。
 棲月(せいげつ)とは、僕の持っている辞書には出ていなかったけど、多分著者の造語に近いのではないか。月に住む、もしくは月が住む、あるいは別世界に住むというくらいの意味か。
 もちろん、物語と大いに関係している言葉です。
 というと、大掛かりな物語かなと思われますが、事件は大したことはなく、ミステリー小説としては今回も出来はよくない。このシリーズは、ミステリーとしてよりも、主人公の人間模様を楽しむ小説なのです。
 今回は、キャリア警視長の最後の大森署長としての事件で、彼の人間としての少しの変化が描かれています。そしてやっとというか本来のキャリアのポストに戻っていくのですが、次からはどのように描かれるか、そちらを早く読みたい気分です。

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