阿蘇山2008年04月20日 22時21分10秒

仙酔尾根を登る
阿蘇山(あそさん 1592m)
 朝日会の4月例会は、日本百名山の一つである阿蘇山に登ることとなった。
 阿蘇山は、外輪山と阿蘇五岳(根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳)と言われる中央火口丘との総称であり、どこの部分を登れば、踏破したことになるのか気になるところではあるが、一般的には、やはり最高点の高岳(たかだけ 1592m)を登頂することであろうか。ほとんどのガイドブックにもそのコースが紹介されているようだ。
 朝日会も、この高岳に挑戦しよう。登山口は、ミヤマキリシマの名所仙酔峡である。
 五月になればミヤマキリシマの大群落を目当ての観光客で一杯になる仙酔峡のロープウェイ横の駐車場も、今日はまだ、人はまばらであった。
 駐車場の左手から仙酔尾根に取り付く。溶岩が凝固してできた尾根は、一直線に山頂を目指している。ひたすら単調に登るところから、馬鹿尾根とも言われているが、丹沢のそれに比べると段違いに楽ではある。溶岩が凝固した登山道は、急ではあるが、砂礫混じりのガレ場とは違って足場としては滑りがなく、とても歩き易かった。
 そのせいか、比較的楽に登頂することができた。そうはいっても、軟弱朝日会にとっては、かなりの試練であったはずだ。めずらしく不平が少ない朝日会登山には、ここは褒めておくべきだろう。
 高岳火口壁直下は、かなりの崖になっており、見上げると一瞬どこを登ればいいのか不安になるが、要所には黄色のペンキで案内があり、迷うことなく火口壁まで登ることができる。
 ただし、本日は、風がとても強く冷たくて、帽子は飛ばされそいうになるし、下手をすると体ごと運ばれそうになるくらいだった。
 火口壁からは、強風の中を右に5分強で簡単に阿蘇最高点の高岳山頂を踏むことができる。高岳からの展望は抜群で、登ってきた仙酔尾根全体を見下ろすことができ、高度感があって素晴らしい。
 風を避けながら昼食を済ませて、中岳のほうに向かい、火口展望台、ロープウェイ火口東駅方面に下る。中岳には20分弱で到着。
 中岳からは、火口を隔てて烏帽子岳、杵島岳を望むことができる。火口展望台までの道は、さながら月面を歩くようであると何かのガイドブックに書いてあったが、その荒涼たる風景は、一見の価値があろう。私も受け売りで、朝日会の面々に、「どうだね、月面漫歩は。」と聞いてはみたが、勿論、私は月面を歩いたことがないので、本当にそうなのか責任は持てないけれど。
 風と戦いながらではあったが、ロープウェイ火口東口駅まで順調にたどり着いたので、ご褒美にここからの下山はロープウェイを利用することとした。駐車場までの登山道を下れば30分から1時間弱くらいかかるが、朝日会には妥協が必要なのだ。
 強風のため運行中止となる寸前で、最終下山便の案内が行われていた中、徐行運転で無事仙酔峡まで下ることができた。
 近くの温泉アゼリア21で汗を流し、本日の目的地「古代の風キャンプ場」に向かう。
 キャンプ場では、例会恒例の行事が滞りなく行われて、翌日まで楽しく過ごしました。
(10:34)仙酔峡駐車場発、 (12:23)火口壁、 
(12:30)高岳山頂、 昼食、 (12:51)高岳山頂発、 
(13:07)中岳、 (13:36)ロープウェイ火口東口駅、
 ロープウェイ約10分で、仙酔峡駐車場着

阿蘇山22008年04月20日 22時22分13秒

阿蘇砂千里ガ浜
荒涼たる阿蘇砂千里ガ浜

阿蘇山32008年04月20日 22時23分27秒

阿蘇噴火口、烏帽子岳、杵島岳
阿蘇中岳から噴火口を隔てて烏帽子岳、杵島岳を望む

鷹ノ巣山2008年04月26日 23時49分53秒

鷹ノ巣山三の岳
鷹ノ巣山(たかのすやま 979.3m) 
 よく晴れている時に、久住山の山頂から英彦山のほうを眺めると、英彦山のすぐ隣に、逆にそれを目印に英彦山を同定するようなとてもよく目立つ三つのピークがある。古い溶岩層の山が侵食されてできたビュートのピークだそうで、大崩山の近くの鹿納坊主と同じようなグンと天に突き立った岩峰である。地元の三郡山からもよく目立ち、登頂意欲をそそる山で、いつかは登りたいと思っていた。
 雑誌「山と渓谷」の今月号に、全国隠れ名山の一つとして紹介してあったので、天気が不安であったが、ちょうどいい機会だと出かけた。
 英彦山北岳の登山口がある高住神社から国道500号線を少し進み、すぐの分岐を右に100メートル程のところに登山口がある。左手に九州自然歩道の案内板があり右手には登山口の小さな標識がある。自然歩道の案内板の横に3、4台は駐車できる。
 登山口から林道に入ったところで、雨が強く降り始めた。天気予報は、「晴れ時々雨」という変な予報であったがしばらく止みそうになかったので雨具を着用した。
 林道を5分程登ると、左の林の中に「鷹ノ巣山登山口」の表示があるが、注意していないと見落としてしまいそうだ。
 その登山口を林の中へ入っていくと10分もたたないうちにすぐに左手にロープがたらしてある岩場が目に入った。一の岳への案内はなく、ちょっと不安だったが、まあ、ピークへの登りだから間違いないだろうと、取り付く。ほとんど垂直な岩場であるが、足がかりはきちんとあるし、それほど怖い感じはなくあっというまに一の岳山頂に着く。雨が小降りになったので雨具を脱ぐ。やはり雨具はうっとうしい。
 山頂から奥に進むと急降下して鞍部に着く。鞍部には巻き道の案内表示があるが、ここは直進し痩せ尾根へ。
 ここから二の岳へは、どこを歩いたのか緊張していてよく覚えていない。岩をよじ登り、ロープに助けられて下ったり、ピークをいくつか越えたが、そのうちの一つが二の岳のピークであったろうと思う。山頂の標識は見つけることができなかったが、三の岳までの間の登れるピークは全て登ったと思う。
 ミツバツツジが咲き始めていて、楽しませてくれたが、山道は足場の悪い岩場のピークをいくつも越える難路で、雨が降り続いていたら、ちょっと嫌なところだった。
 垂直の崖をロープの助けを借りて下り、砂利をコンクリートで固めたような感じの痩せ尾根を途中から右に下ると、三の岳への鞍部に着く。ここにも下山路の巻き道の案内表示がある。目の前には、三の岳がそそり立っている。
 右のほうに巻いて奥まで進むと、左手に大きな岩とその先に岩峰への取り付き口が現れる。表示はないが、岩峰の形状からしてここが三の岳ピークへの登り口だろうと推定される。少し登ると、大きな岩の切れ目に太いロープが数本垂らしてあり、ほぼ垂直に登る。
 ロープを登りきると、少しで山頂部の端に出る。ここからの眺めはなかなかいい。日が少し差してきたが、天気がもっとよければなあ。
 細長い山頂部を西に少し戻る感じでちょいと登りきると、三の岳の山頂に出る。展望はほとんどないが登ってきた二の岳、一の岳の重なりと、さらにその奥に英彦山北岳が覆いかぶさるように聳えている。
 下山は、鞍部から巻き道を下る。巻き道は、ちょっと荒れているところもあるが、ほぼ平坦で楽に登山口まで戻ることができた。
 一の岳で雨が止んだからよかったけれど、雨が降り続いていたらかなり危険で、登るのを躊躇するかなり厳しい岩場の連続するコースであった。晴れていても、ハイキング気分で登れる山ではないだろう。  
 しゃくなげ荘の温泉で、汗を流して、緊張をほぐし帰路に着いた。
(9:20)登山口、 (9:51)一の岳山頂、 (10:20)二の岳山頂(多分)、 
(10:48)三の岳直下の取り付き口、 (10:56)三の岳山頂、 
(11:01)下山、 (11:21)巻き道分岐、 (11:47)登山口

鷹ノ巣山三の岳山頂からの眺め2008年04月26日 23時51分27秒

鷹ノ巣山三の岳山頂からの眺め
英彦山北岳、鷹ノ巣山一の岳、二の岳が重なるように連なっている。

鷹ノ巣山三の岳直下の岩場2008年04月26日 23時53分24秒

鷹ノ巣山三の岳直下の岩場
垂直な岩場に太いロープが垂らしてある。足場はしっかりしているが、かなり緊張した。雨が降っていれば危険。

ベストミステリー22008年04月27日 22時25分31秒

ミステリーガイドブック
ベストミステリー2
 3月11日のブログで、ベストミステリー1として、海外の本格ミステリーを10作品あげてみた。
 今日は、本格以外で、広義のミステリーの中でとても面白かった海外ものを10作品あげてみる。
・有名な冒頭の文章とカウントダウンのサスペンス小説「幻の女(ウィリアム・アイリッシュ)」、
・追う者と追われる者の知力を尽くした戦いで息もつかせぬ「ジャッカルの日(フレデリック・フォーサイス)」、
・奇妙な短編小説集だが妙に納得する「あなたに似た人(ロアルド・ダール)」、
・終いには主人公になってしまった異常殺人者を登場させブームを作った「羊たちの沈黙(トマス・ハリス)」、
・コン・ゲームの秀作「百万ドルを取り返せ!(ジェフリー・アーチャー)」、
・映画でも大活躍の冒険スパイ活劇の名作「暗殺者(シリーズ)(ロバート・ラドラム)」、
・同じく最近映画化され、射撃の名人が大活躍の「極大射程(シリーズ)(スティーブン・ハンター)、
・抜群のアイデアで不可能を可能に、読後感も爽快「シャドー81(ルシアン・ネイハム)」、
・同名のバーまで作られた冒険小説の傑作「深夜プラス1(ギャビン・ライアル)」、
・そして近頃はマンネリが目立つが、当初は新鮮で大ベストセラーとなった検屍官ケイ・スカーペッタのシリーズ
 その他、同程度に面白かったものはたくさんあるし、以上にあげたものもずいぶん前に読んだ時の記憶に頼っているので、今読んで面白いかどうかは自信がない。チャンドラーの「長いお別れ」などは、名作の誉れが高いが、果たして読んで面白いものなのか迷うものもたくさんある。
 いずれにしても、こういうのは個人の好き嫌いだから百人百作品だろうけど。
 私がミステリーを読み始めたときは、「世界の推理小説総解説(自由国民社)」と「東西ミステリーベスト100(文春文庫)」を参考にしながら、古いものから順に読んだので、次に読むものがアイデア等も新鮮に感じられ、いずれも面白く読めたという記憶がある。

久しぶりの中洲2008年04月29日 17時39分12秒

 昨夜は久しぶりに中洲のスナックで飲んだ。若い頃は、よく中洲に行ったものだ。二次会は、先輩に連れられて、必ずといっていいほど中洲に繰り出した。そして2、3箇所のはしごして、帰りはお絞りを洗っての御前様が決まりだった。勘定は勿論割り勘。
 さすがに50歳を過ぎてからはそういうこともなくなった。自分のほうが先輩となり、上司となると、やはりおごる覚悟がないと後輩を誘えないという思いがある。おごる経済力がないから誘わない。そういったことで、自然と中洲には足が遠のいていた。
 で、昨夜は、全く数年ぶりの中洲だったが、ビルが新しくなったりで、当時と様子が変わって、どこがどうだったかよくわからずじまいだった。藪そばの美味しいおじやを食べて帰りたかったけどな。
 それにしても、中洲の人出は、やはりめだって少なくなっているようだ。まあ、座っただけで、安いところでも5千円以上はとられるから、もったいないよね。CD三枚分だもんね。