禁断の魔術 ― 2015年07月30日 22時55分32秒
禁断の魔術(東野圭吾 著)文春文庫
探偵ガリレオシリーズの最新版が文庫化されて本屋に並んでいた。しかも帯では「シリーズ最高のガリレオ」だと著者自ら断言している。
僕は、ガリレオシリーズは、「容疑者xの献身」が最高で、その後はできが悪くなったと感じ、「聖女の救済」以後は単行本を買ってまで読む気がしなくなっていた。今回は文庫化されたし、シリーズ最高とまで言っているから、じゃあ読んでみるかという気になった。
ところが、期待はずれ! 読みやすくわかりやすい表現だからすいすいと簡単に読める。プロットもまあわりと工夫されている。でも、納得いかない。最高傑作とは言い難い。
それに、読んでいる間中、このシーンはテレビで見たようだという感じがずっとあった。シリーズは、福山君の主演でテレビドラマ化されているし映画化もされている。調べたら、この短編集「禁断の魔術」の中のいくつかはテレビドラマ化されているようだが、今夏の文庫「禁断の魔術(原題は「猛射つ」)」は、未映像化だとのこと。
うーん、でも見たようなんだけどなあ。
探偵ガリレオシリーズの最新版が文庫化されて本屋に並んでいた。しかも帯では「シリーズ最高のガリレオ」だと著者自ら断言している。
僕は、ガリレオシリーズは、「容疑者xの献身」が最高で、その後はできが悪くなったと感じ、「聖女の救済」以後は単行本を買ってまで読む気がしなくなっていた。今回は文庫化されたし、シリーズ最高とまで言っているから、じゃあ読んでみるかという気になった。
ところが、期待はずれ! 読みやすくわかりやすい表現だからすいすいと簡単に読める。プロットもまあわりと工夫されている。でも、納得いかない。最高傑作とは言い難い。
それに、読んでいる間中、このシーンはテレビで見たようだという感じがずっとあった。シリーズは、福山君の主演でテレビドラマ化されているし映画化もされている。調べたら、この短編集「禁断の魔術」の中のいくつかはテレビドラマ化されているようだが、今夏の文庫「禁断の魔術(原題は「猛射つ」)」は、未映像化だとのこと。
うーん、でも見たようなんだけどなあ。
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_ じゅうのblog - 2016年03月25日 21時13分09秒
「東野圭吾」の「ガリレオシリーズ」最新作で長篇作品『禁断の魔術』を読みました。
[禁断の魔術]
「東野圭吾」作品は、2年前に読んだ『歪笑小説』以来なので、本当に久しぶりです。
-----story-------------
姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。
愛弟子の企てに気づいたとき、「湯川」がとった驚愕の行動とは。
あの衝撃作が長編でよみがえる!
高校の物理研究会で「湯川」の後輩にあたる「古芝伸吾」は、育ての親だった姉が亡くなって帝都大を中退し町工場で働いていた。
ある日、フリーライターが殺された。
彼は代議士の「大賀」を追っており、また「大賀」の担当の新聞記者が「伸吾」の姉だったことが判明する。
「伸吾」が失踪し、「湯川」は「伸吾」のある“企み”に気づくが…。
シリーズ最高傑作!
-----------------------
未読なのですが… 「ガリレオシリーズ」の第8弾として発表された中短篇小説集『禁断の魔術 ガリレオ8』に収録されていた4作品のうちのひとつ『猛射つ(うつ)』を長篇に大改稿した作品で、「ガリレオシリーズ」の長篇では4作目となる作品です。
高校時代に先輩(卒業生)の「湯川」から科学を学び、その魅力に感銘を受けて帝都大学を受験、合格を果たした「小芝伸吾」が「湯川」のもとへ挨拶にやって来た… 大学生活に期待を膨らます「伸吾」だが、その夜、姉「秋穂」が都内のホテルで死亡したことから、「伸吾」の運命は大きく変わっていく、、、
その10ヶ月後にフリーライターの「長岡 修」が殺害される事件が発生し、容疑者として捜査線に浮上したのは、「伸吾」であった… 「伸吾」は10か月前に帝都大学を退学し、金属加工品製造会社へ入社したが、現在は行方不明となっていた。
さらに、警察が捜査を進める過程で、「伸吾」がレールガンを使用して殺人を計画していることが判明… そのレールガンは、かつて「湯川」に教わった技術を改良したもので、すべては姉の敵討ちに起因していた、、、
捜査を進める警視庁捜査一課の「草薙俊平」と「内海薫」は、「湯川」と「伸吾」の関係に気付き、「湯川」に意見を求めるが、「湯川」は「伸吾は殺人を犯すような人間ではない」と断言する… 事件の背景に光原市のスーパー・テクノポリス計画における推進派と反対派の確執や、それに関わる大物代議士で総理大臣候補の「大賀仁策」や、その秘書「鵜飼和郎 」等が絡んできて、テンポ良く愉しく読めましたね。
「伸吾」が殺人者となることを防いだ「湯川」の大胆な行動には驚きましたが、カッコよかったし、なかなか感動的でした。
でも、驚くようなトリックやどんでん返しはなく、「ガリレオシリーズ」の長篇作品では『容疑者Xの献身』や『真夏の方程式』等と比べると見劣りする感じがしましたね、、、
どちらかと言えば、ミステリ要素や科学的要素よりも、ヒューマンドラマという要素の方が強い作品なので、評価や好みが分かれる作品だと感じました。
以下、主な登場人物です。
「湯川学」
帝都大学物理学准教授。
「草薙俊平」
警視庁捜査一課刑事・警部補。
「湯川」とは大学の同期。
「内海薫」
警視庁捜査一課刑事「草薙」の後輩。
「小芝伸吾(こしばしんご)」
19歳。「クラサカ工機」社員。
湯川と同じ統和高校の卒業生。高校時代は物理サークルに所属。
帝都大学工学部機械工学科に入学するが、ある理由から1ヶ月で退学。
「小芝 秋穂(こしば あきほ)」
28歳。小芝伸吾の姉。「明生新聞社」政治部社員。卵管破裂により死亡。
「小芝 恵介(こしば けいすけ)」
小芝秋穂・伸吾の父。重機メーカー「暁重工」社員。カンボジアで事故により死亡。
「倉坂 達夫(くらさか たつお)」
金属加工品製造会社「クラサカ工機」社長。足立区梅島に会社を構える。
「倉坂 由里奈(くらさか ゆりな)」
17歳。倉坂達夫の娘。高校2年生。
「大賀 仁策(おおが じんさく)」
代議士。元文部科学大臣。光原市出身。
「スーパー・テクノポリス計画」の推進者。
「鵜飼 和郎 」
大賀仁策の第一秘書。
「長岡 修(ながおか おさむ)」
38歳。向島在住。フリーライター。大賀仁策のスキャンダルを追っている。
「勝田 幹生(かつた みきお)」
40歳代半ば。料理人。
「スーパー・テクノポリス計画」反対派リーダー。津軽じょんがら節を着メロに設定している。
[禁断の魔術]
「東野圭吾」作品は、2年前に読んだ『歪笑小説』以来なので、本当に久しぶりです。
-----story-------------
姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。
愛弟子の企てに気づいたとき、「湯川」がとった驚愕の行動とは。
あの衝撃作が長編でよみがえる!
高校の物理研究会で「湯川」の後輩にあたる「古芝伸吾」は、育ての親だった姉が亡くなって帝都大を中退し町工場で働いていた。
ある日、フリーライターが殺された。
彼は代議士の「大賀」を追っており、また「大賀」の担当の新聞記者が「伸吾」の姉だったことが判明する。
「伸吾」が失踪し、「湯川」は「伸吾」のある“企み”に気づくが…。
シリーズ最高傑作!
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未読なのですが… 「ガリレオシリーズ」の第8弾として発表された中短篇小説集『禁断の魔術 ガリレオ8』に収録されていた4作品のうちのひとつ『猛射つ(うつ)』を長篇に大改稿した作品で、「ガリレオシリーズ」の長篇では4作目となる作品です。
高校時代に先輩(卒業生)の「湯川」から科学を学び、その魅力に感銘を受けて帝都大学を受験、合格を果たした「小芝伸吾」が「湯川」のもとへ挨拶にやって来た… 大学生活に期待を膨らます「伸吾」だが、その夜、姉「秋穂」が都内のホテルで死亡したことから、「伸吾」の運命は大きく変わっていく、、、
その10ヶ月後にフリーライターの「長岡 修」が殺害される事件が発生し、容疑者として捜査線に浮上したのは、「伸吾」であった… 「伸吾」は10か月前に帝都大学を退学し、金属加工品製造会社へ入社したが、現在は行方不明となっていた。
さらに、警察が捜査を進める過程で、「伸吾」がレールガンを使用して殺人を計画していることが判明… そのレールガンは、かつて「湯川」に教わった技術を改良したもので、すべては姉の敵討ちに起因していた、、、
捜査を進める警視庁捜査一課の「草薙俊平」と「内海薫」は、「湯川」と「伸吾」の関係に気付き、「湯川」に意見を求めるが、「湯川」は「伸吾は殺人を犯すような人間ではない」と断言する… 事件の背景に光原市のスーパー・テクノポリス計画における推進派と反対派の確執や、それに関わる大物代議士で総理大臣候補の「大賀仁策」や、その秘書「鵜飼和郎 」等が絡んできて、テンポ良く愉しく読めましたね。
「伸吾」が殺人者となることを防いだ「湯川」の大胆な行動には驚きましたが、カッコよかったし、なかなか感動的でした。
でも、驚くようなトリックやどんでん返しはなく、「ガリレオシリーズ」の長篇作品では『容疑者Xの献身』や『真夏の方程式』等と比べると見劣りする感じがしましたね、、、
どちらかと言えば、ミステリ要素や科学的要素よりも、ヒューマンドラマという要素の方が強い作品なので、評価や好みが分かれる作品だと感じました。
以下、主な登場人物です。
「湯川学」
帝都大学物理学准教授。
「草薙俊平」
警視庁捜査一課刑事・警部補。
「湯川」とは大学の同期。
「内海薫」
警視庁捜査一課刑事「草薙」の後輩。
「小芝伸吾(こしばしんご)」
19歳。「クラサカ工機」社員。
湯川と同じ統和高校の卒業生。高校時代は物理サークルに所属。
帝都大学工学部機械工学科に入学するが、ある理由から1ヶ月で退学。
「小芝 秋穂(こしば あきほ)」
28歳。小芝伸吾の姉。「明生新聞社」政治部社員。卵管破裂により死亡。
「小芝 恵介(こしば けいすけ)」
小芝秋穂・伸吾の父。重機メーカー「暁重工」社員。カンボジアで事故により死亡。
「倉坂 達夫(くらさか たつお)」
金属加工品製造会社「クラサカ工機」社長。足立区梅島に会社を構える。
「倉坂 由里奈(くらさか ゆりな)」
17歳。倉坂達夫の娘。高校2年生。
「大賀 仁策(おおが じんさく)」
代議士。元文部科学大臣。光原市出身。
「スーパー・テクノポリス計画」の推進者。
「鵜飼 和郎 」
大賀仁策の第一秘書。
「長岡 修(ながおか おさむ)」
38歳。向島在住。フリーライター。大賀仁策のスキャンダルを追っている。
「勝田 幹生(かつた みきお)」
40歳代半ば。料理人。
「スーパー・テクノポリス計画」反対派リーダー。津軽じょんがら節を着メロに設定している。
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