罪悪 ― 2012年05月15日 22時40分19秒
罪悪(フェルディナント・フォン・シーラッハ著 酒寄進一訳)東京創元社
昨年の海外物ミステリーで、総合第2位となった秀作短編集「犯罪」に続く、短編集第2弾で、今年2月に出ていました。
前作は、衝撃的でした。普通のミステリーと違って、淡々と犯罪を描写して、しかもどこか感動的な人間描写となっていた。素材も語り口も上手かった。これも立派なミステリーだし、一つの文学だと感心した。
この第2弾「罪悪」も、その延長線上の作品だ。現職の弁護士として関係した事件を題材に、日常的にどこにでも起こりうる「罪悪」が、淡々と述べられる。だから、前作ほどの衝撃はない。が、秀作であることは間違いない。とてもおもしろく読めます。
でも、最後の「秘密」は、完全な蛇足ですね。
昨年の海外物ミステリーで、総合第2位となった秀作短編集「犯罪」に続く、短編集第2弾で、今年2月に出ていました。
前作は、衝撃的でした。普通のミステリーと違って、淡々と犯罪を描写して、しかもどこか感動的な人間描写となっていた。素材も語り口も上手かった。これも立派なミステリーだし、一つの文学だと感心した。
この第2弾「罪悪」も、その延長線上の作品だ。現職の弁護士として関係した事件を題材に、日常的にどこにでも起こりうる「罪悪」が、淡々と述べられる。だから、前作ほどの衝撃はない。が、秀作であることは間違いない。とてもおもしろく読めます。
でも、最後の「秘密」は、完全な蛇足ですね。
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