メロディーの枯渇2013年05月07日 21時35分48秒

 文芸春秋5月号に、作曲家の服部克久さんが「ヒット曲からメロディーが消えた」という興味深い文章を載せておられた。
 近頃のヒット曲は、メロディーよりも踊りとか他の要素に比重がかかってきている。その要因の一つに、「旋律(メロディー)の枯渇」があるという。
 メロディーは、古今東西無尽蔵に生み出されてきたし、今後もそうなのかな。しかし、まあよくも独創的なメロディーが次から次に生まれるものだと、僕なんかは感心していたのだ。が、やはり、これだけ次から次に歌が出されると、ここにきてようやくメロディーは枯渇しかかってきているようだと服部氏は書いておられる。
 音の組み合わせであるメロディーは、理論的には無尽蔵にあるようだが、やはり人が好ましいと感じる組み合わせには限りがあるとのこと。
 漠然と思っていたことではあるが、専門家にこう明言されると、なるほどそうだったのかと合点することしきり。
 大変面白く読むことができました。