These Foolish Things2020年05月31日 23時15分11秒

These Foolish Things
 昨日は所用で、今日は天気予報が雨だったので、今週の山歩きは諦めていたのだが、今日は降ったのは早朝の一時期だけで、あとは薄曇りだったので、裏山に行こうかとも思ったが、気勢をそがれて一日家にいた。そして探し物をしていた時に出てきたのが、この二つ。
 
 一つがサラ・ボーンのCD「SARAH VAUGHAN The Definitive Collection」と文庫「ポートレイト・イン・ジャズ(和田誠 村上春樹)」だ。

 CDのほうは、買ったのも忘れていたし、多分一度も聴いていないだろう。久しぶりにサラ・ボーンも悪くないと思い聴き始めたら、これがなかなかいい。このCDは多分あれこれのアルバムから集めてきたものと思われるが、スタンダードというかポピュラーなものが多く、知ったメロディで楽しい。それにサラ・ボーンの歌唱力がひかる。本当にいい声でオペラ歌手のような歌い方もできるし、もちろんスイングも本物だ。素晴らしい歌声を楽しみました。

 それから、何故か同じ場所に置いていたのが、村上春樹さんの文庫「ポートレイト・イン・ジャズ」だ。こちらのほうは一通り読んでいたのだが、また、和田誠さんの挿絵を楽しみながらぱらぱらとめくっていたのですが、やはり目に留まったのがエラ・フィッツジェラルドのページ。

 ここで村上さんはエラの歌う「These Foolish Things」を取り上げていて、それを読んだら、その歌を聴きたくなった。村上さんの取り上げている歌唱は、「エラ&ルイ・アゲイン」というアルバムに入っているのだが、残念ながらそのアルバムは僕は持っていない。僕の持っているアルバム「AT THE OPERA HOUSE」にも同じ曲は入っているのだが、どうも感じが違うみたいだ。そこで、アマゾンで「エラ&ルイ・アゲイン」というアルバムを注文したのだが、このアルバムいろんなバージョンがあるみたいで、この曲が入っていないものあるようで購入には要注意です。
 ところで、この曲の邦題は「思い出のたね」となっていますが、なんかね。

 ちなみにこの曲はYouTubeには上がっています。とてもしっとりとしたいい曲で、エラの歌も最高です。村上さん言う「すっと裏に入ってくるピアノのパッセージ」もなるほどと納得する。
 この村上さんの「ポートレイト・イン・ジャズ」もジャズ入門者にはいい本ですね。