九重 黒岳 ― 2009年05月17日 21時30分42秒
黒岳(くろだけ 1587m)
黒岳は、九重山群の北東部に位置し、原生林と美味しい水で人気のある山である。勿論、僕の大好きな山の一つでもある。
元の職場の山仲間と6人で早朝6時半から登り始めた。男池からの往復が一般的なコースだが、今回は、白水鉱泉の黒嶽荘横から登り、前岳を経て黒岳の山頂高塚山に登頂し、風穴のほうに下り、奥ぜり、そばばっけを通って男池に下りてくるという、ちょっとだけきつい縦走コースだ。
目当ては、ツクシシャクナゲ。もうちょっと遅いかもしれないと思っていたが、前岳から高塚の間には、まだまだ美しいシャクナゲがたくさん咲いていました。
登り始めは、苔むした岩の多い急な登りであるが、深い森の趣があって楽しい。案の定、シャクナゲは、前岳までの一番美しいところでは既に散ってしまっていた。が、花の跡を見ながら、盛りのころの美しさを想像しながら登るのも楽しい。人工林とは違う自然林の中の登山道は、歩いていて気持ちがいい。
天気予報通り、曇り空からはポツポツと雨が落ちてきたが、本降りにならず済んだ。
前岳を過ぎて、ピークを二つほど超えるのだが、これは結構な急な上り下りであったが、ゆっくり歩いたのと、涼しい天気のおかげで疲れが少ない。
上台といわれるピークの近辺では、ツクシシャクナゲがまだ咲き誇っていて楽しめた。
黒岳の山頂は、高塚山と言われている。高塚で昼食休憩ののち、急坂を風穴のほうへ下る。風穴からは、奥ぜりといわれる岩の多いゴロゴロした道をゆるやかに下って、そばばっけを経て、冷たくて美味しい隠し水を飲み、原生林の爽やかな緑の中を男池に向かう。
男池は、九重山群に降った雨が数十年を経て湧き出ているという湧水池で、日本の水百選に選ばれている澄み切った美味しい水がこんこんとわき出ている。
男池園地の駐車場に停めていた車2台に分乗して、登山口の黒嶽荘まで戻り、やまなみハイウェー横の牧場の温泉館で汗を流し帰路に就く。
おっと、僕は朝日会の例会に参加するため、くじゅうやまなみキャンプ場に向かう。
キャンプ場では、朝日会の、既にハイキングを終えたメンバー5人と合流し、キムチ鍋を作ってビールで盛り上がった。
この日は、全く久しぶりに「国士無双」を上がり、麻雀でも大勝利であった。
翌日は、筋湯温泉のうたせ大浴場に浸かって帰る。
(6:40)黒嶽荘横登山口発、 (8:26-48)前岳、休憩
(10:31)黒岳山頂(高塚)、昼食、
(11:28)下山開始、 (12:07)風穴、
(13:03-20)ソババッケ、休憩、 (14:07)男池園地駐車場着
黒岳は、九重山群の北東部に位置し、原生林と美味しい水で人気のある山である。勿論、僕の大好きな山の一つでもある。
元の職場の山仲間と6人で早朝6時半から登り始めた。男池からの往復が一般的なコースだが、今回は、白水鉱泉の黒嶽荘横から登り、前岳を経て黒岳の山頂高塚山に登頂し、風穴のほうに下り、奥ぜり、そばばっけを通って男池に下りてくるという、ちょっとだけきつい縦走コースだ。
目当ては、ツクシシャクナゲ。もうちょっと遅いかもしれないと思っていたが、前岳から高塚の間には、まだまだ美しいシャクナゲがたくさん咲いていました。
登り始めは、苔むした岩の多い急な登りであるが、深い森の趣があって楽しい。案の定、シャクナゲは、前岳までの一番美しいところでは既に散ってしまっていた。が、花の跡を見ながら、盛りのころの美しさを想像しながら登るのも楽しい。人工林とは違う自然林の中の登山道は、歩いていて気持ちがいい。
天気予報通り、曇り空からはポツポツと雨が落ちてきたが、本降りにならず済んだ。
前岳を過ぎて、ピークを二つほど超えるのだが、これは結構な急な上り下りであったが、ゆっくり歩いたのと、涼しい天気のおかげで疲れが少ない。
上台といわれるピークの近辺では、ツクシシャクナゲがまだ咲き誇っていて楽しめた。
黒岳の山頂は、高塚山と言われている。高塚で昼食休憩ののち、急坂を風穴のほうへ下る。風穴からは、奥ぜりといわれる岩の多いゴロゴロした道をゆるやかに下って、そばばっけを経て、冷たくて美味しい隠し水を飲み、原生林の爽やかな緑の中を男池に向かう。
男池は、九重山群に降った雨が数十年を経て湧き出ているという湧水池で、日本の水百選に選ばれている澄み切った美味しい水がこんこんとわき出ている。
男池園地の駐車場に停めていた車2台に分乗して、登山口の黒嶽荘まで戻り、やまなみハイウェー横の牧場の温泉館で汗を流し帰路に就く。
おっと、僕は朝日会の例会に参加するため、くじゅうやまなみキャンプ場に向かう。
キャンプ場では、朝日会の、既にハイキングを終えたメンバー5人と合流し、キムチ鍋を作ってビールで盛り上がった。
この日は、全く久しぶりに「国士無双」を上がり、麻雀でも大勝利であった。
翌日は、筋湯温泉のうたせ大浴場に浸かって帰る。
(6:40)黒嶽荘横登山口発、 (8:26-48)前岳、休憩
(10:31)黒岳山頂(高塚)、昼食、
(11:28)下山開始、 (12:07)風穴、
(13:03-20)ソババッケ、休憩、 (14:07)男池園地駐車場着
黒岳の原生林 ― 2009年05月17日 21時31分56秒
ケヤキの大木 ― 2009年05月17日 21時34分08秒
半身 ― 2009年05月19日 22時07分10秒
半身(サラ・ウォーターズ著 中村有希訳)創元推理文庫
2003年の発刊で、古くなったが、同年の「このミステリーがすごい!」と週刊文春の「ミステリーベスト10」との第1位にランクされている名作ということで、買い置きしていたものをやっと今読んでいる。
両方の1位ということだから、もちろん書評のほうはすこぶるいい。
だが、はっきり言って僕はこの小説は、面白くなかったし、こんなのは好きではない。
近世の中流階級の中で起こった事件で、まずそのあたりをだらだらと書かれると退屈する。ホラーがミステリーではないかというと議論のあるところだろうが、私は、ホラーは読みたくない。だが、この小説は、最終部分にくるまで、ホラーなのか何なのかはっきりしない。なんだこりゃという感じがずっとある。 もちろんミステリーの名作として挙がっているからミステリーで、最後の部分は、まあそれなりに落ちがつくのであるが、そうならばそれはそれしかありえない落ちであり、驚くほどのことはない。
仮に、その部分は評価するとしても、そこまで延々と読みたくない部分を読まされるのはかなり辛かった。それに女性特有の感情を描写されるのは苦手だ。
途中で何度も読むのをよそうかと思ったくらいだ。
評価が高いとうことは、皆さん面白かったのでしょうが、僕にとっては、我慢してやっと読んだミステリーだった。
2003年の発刊で、古くなったが、同年の「このミステリーがすごい!」と週刊文春の「ミステリーベスト10」との第1位にランクされている名作ということで、買い置きしていたものをやっと今読んでいる。
両方の1位ということだから、もちろん書評のほうはすこぶるいい。
だが、はっきり言って僕はこの小説は、面白くなかったし、こんなのは好きではない。
近世の中流階級の中で起こった事件で、まずそのあたりをだらだらと書かれると退屈する。ホラーがミステリーではないかというと議論のあるところだろうが、私は、ホラーは読みたくない。だが、この小説は、最終部分にくるまで、ホラーなのか何なのかはっきりしない。なんだこりゃという感じがずっとある。 もちろんミステリーの名作として挙がっているからミステリーで、最後の部分は、まあそれなりに落ちがつくのであるが、そうならばそれはそれしかありえない落ちであり、驚くほどのことはない。
仮に、その部分は評価するとしても、そこまで延々と読みたくない部分を読まされるのはかなり辛かった。それに女性特有の感情を描写されるのは苦手だ。
途中で何度も読むのをよそうかと思ったくらいだ。
評価が高いとうことは、皆さん面白かったのでしょうが、僕にとっては、我慢してやっと読んだミステリーだった。
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第15番 ― 2009年05月27日 22時17分24秒
ベートーヴェン弦楽四重奏曲第15番イ短調
アルバンベルク弦楽四重奏団
先週後半から体調を崩し臥せっておりました。咳などもあって、微妙な時期ですので、おとなしくしていました。
結局、単なる風邪だったのですが、ちょっと不安でしたね。年をとると、何よりもやはり健康が一番だと痛感します。
そこで聴きたくなったのが、このベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番だ。第9などの大作を書き終えたベートーヴェンが、晩年に力を注いだのがこれらの弦楽四重奏曲だそうで、とっつきにくいけれど聴くほどに味がでてくる作品群である。
中でもこの15番は、作曲途中に重病にかかり、作曲を中断させられた後、幸い重篤にならずに平癒した彼が完成させた名曲で、「神への感謝」と「新しい力」を感じながら挿入した第3楽章は、しみじみとした感じで、何度でも聴きたい楽章である。
健康に回復したことに感謝しながら、今もこの曲を聴きながらブログを書いています。
アルバンベルク弦楽四重奏団
先週後半から体調を崩し臥せっておりました。咳などもあって、微妙な時期ですので、おとなしくしていました。
結局、単なる風邪だったのですが、ちょっと不安でしたね。年をとると、何よりもやはり健康が一番だと痛感します。
そこで聴きたくなったのが、このベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番だ。第9などの大作を書き終えたベートーヴェンが、晩年に力を注いだのがこれらの弦楽四重奏曲だそうで、とっつきにくいけれど聴くほどに味がでてくる作品群である。
中でもこの15番は、作曲途中に重病にかかり、作曲を中断させられた後、幸い重篤にならずに平癒した彼が完成させた名曲で、「神への感謝」と「新しい力」を感じながら挿入した第3楽章は、しみじみとした感じで、何度でも聴きたい楽章である。
健康に回復したことに感謝しながら、今もこの曲を聴きながらブログを書いています。
平治岳、大船山 ― 2009年05月31日 21時11分19秒
平治岳(ひいじだけ 1643m)、北大船山(きたたいせんざん 1706m)、大船山(たいせんざん 1787m)
今年の九重の山開きは、6月7日(日)だというが、その日は大混雑が予想される。山開きは、だいたい名物のミヤマキリシマの開花時期に合わせてあるが、今年はもうおおかた咲いているだろうと、一番花の多い平治岳に登ることにした。
ところが、高速道路に乗ったところで、登山靴を忘れてきたことに気がついたが、引き返すのはもったいないので、そのまま運転用の運動靴で登ることとした。過去にも数度そうしているし、まあ問題ないだろう。
平治岳は、坊がつるを挟んで、三俣山の反対側に聳える可愛らしい山容の山で、ミヤマキリシマの最盛期には山全体がピンクに染まる。その時期は、一番のポピュラーな大戸越からのルートは、山頂まで延々と連なる登山者の大渋滞となる。
それを避けるために山の反対側の斜面から登る平治岳北登山口から登ることにした。ところがこれは、僕の持っている古い九重の地図やガイドブックには表示されていない。不安だったが出かけた。
やまなみハイウェーから吉部のほうに入る。登山口近くには、道路わきに数十台は駐車できるのだが、僕が着いた8時半にはもう一杯で、有料駐車場しか空いていなかった。この有料駐車場は、近頃開かれた大きな駐車場で、一台1000円と、ちと高い。仕方がないのでそこの停める。
こちらからの登山者も結構多い。僕が知らなかっただけなのかもしれない。大船林道を進むと、すぐに右に「暮雨の滝(くらぞめのたき)」経由で坊がつるに出る登山口があるが、やり過ごして直進。すぐに車止めがあって、橋を渡ると橋のすぐ先を右に登山口がある。
気持のいい自然林の登山道は、緩やかで気持ちよく歩ける。やがて大船林道にまた出会うとその林道を右にしばらく歩くと左に「平治 北 登山口」との案内があり、そこからとりつく。最初は緩やかだったが、だんだんと急な登りとなり、泥が昨日の雨で緩んだ滑りやすい雪解け道みたいな道となる。梯子やロープを頼りの急登場所もあり、結構なである。靴が運動靴なので尚更滑りやすく歩きにくい。水がしみ込んで気持が悪い。
天気予報では、昨日は曇り、本日は晴れだったのに、一向に晴れてこず、山頂付近は雲の中。それでも平治岳の山頂付近は、ミヤマキリシマが咲き乱れとても美しい。山頂へは、大戸越えからとはちょうど反対側から登りついた。
山頂は大勢の登山者で、座る場所のないくらい。記念撮影をして、大戸越えのほうへ下山。途中はミヤマキリシマの群落が咲き誇っており、本日の登山は正解であった。
大戸越えからの登山道は上りと下りが別ルートになっているが、案の定大戸越えからの上りは、大渋滞の模様で、下のほうは全く止まってしまっている。やはり反対側から登って正解であった。
大戸越で昼食を摂って、迷ったけれど大船山まで登って帰ることとした。平治岳の斜面と反対側の斜面が大船山への登山口。ここも滑りやすい泥道。途中のガレ場は、脇道が整備されて登りやすくなっていたので、あっという間に北大船山に着いた。こちらから大船山のほうは、ミヤマキリシマは、まだあまり咲いていない。
大船山の山頂を踏み、段原から坊がつるのほうへ下る。坊がつるには、テントがかなり張られていて、シーズンが近いようだ。
坊がつるからは、「暮雨の滝」経由で吉部登山口に戻る。さすがに運動靴の足の裏が少し痛くなった。
「牧場の温泉館」で汗を流し、定番、「岡嶋牧場」の日本一のアイスクリームを食べて帰路に就く。
(8:38)吉部登山口有料駐車場発、
(9:26)大船林道「平治北登山口」、 (10:34)平治岳山頂、
(11:13)大戸越、昼食、 (11:43)北大船山を目指し出発、
(12:22)北大船山、 (12:43-53)大船山山頂、
(13:43)坊がつる、 (14:21)暮雨の滝、
(14:53)吉部駐車場着
今年の九重の山開きは、6月7日(日)だというが、その日は大混雑が予想される。山開きは、だいたい名物のミヤマキリシマの開花時期に合わせてあるが、今年はもうおおかた咲いているだろうと、一番花の多い平治岳に登ることにした。
ところが、高速道路に乗ったところで、登山靴を忘れてきたことに気がついたが、引き返すのはもったいないので、そのまま運転用の運動靴で登ることとした。過去にも数度そうしているし、まあ問題ないだろう。
平治岳は、坊がつるを挟んで、三俣山の反対側に聳える可愛らしい山容の山で、ミヤマキリシマの最盛期には山全体がピンクに染まる。その時期は、一番のポピュラーな大戸越からのルートは、山頂まで延々と連なる登山者の大渋滞となる。
それを避けるために山の反対側の斜面から登る平治岳北登山口から登ることにした。ところがこれは、僕の持っている古い九重の地図やガイドブックには表示されていない。不安だったが出かけた。
やまなみハイウェーから吉部のほうに入る。登山口近くには、道路わきに数十台は駐車できるのだが、僕が着いた8時半にはもう一杯で、有料駐車場しか空いていなかった。この有料駐車場は、近頃開かれた大きな駐車場で、一台1000円と、ちと高い。仕方がないのでそこの停める。
こちらからの登山者も結構多い。僕が知らなかっただけなのかもしれない。大船林道を進むと、すぐに右に「暮雨の滝(くらぞめのたき)」経由で坊がつるに出る登山口があるが、やり過ごして直進。すぐに車止めがあって、橋を渡ると橋のすぐ先を右に登山口がある。
気持のいい自然林の登山道は、緩やかで気持ちよく歩ける。やがて大船林道にまた出会うとその林道を右にしばらく歩くと左に「平治 北 登山口」との案内があり、そこからとりつく。最初は緩やかだったが、だんだんと急な登りとなり、泥が昨日の雨で緩んだ滑りやすい雪解け道みたいな道となる。梯子やロープを頼りの急登場所もあり、結構なである。靴が運動靴なので尚更滑りやすく歩きにくい。水がしみ込んで気持が悪い。
天気予報では、昨日は曇り、本日は晴れだったのに、一向に晴れてこず、山頂付近は雲の中。それでも平治岳の山頂付近は、ミヤマキリシマが咲き乱れとても美しい。山頂へは、大戸越えからとはちょうど反対側から登りついた。
山頂は大勢の登山者で、座る場所のないくらい。記念撮影をして、大戸越えのほうへ下山。途中はミヤマキリシマの群落が咲き誇っており、本日の登山は正解であった。
大戸越えからの登山道は上りと下りが別ルートになっているが、案の定大戸越えからの上りは、大渋滞の模様で、下のほうは全く止まってしまっている。やはり反対側から登って正解であった。
大戸越で昼食を摂って、迷ったけれど大船山まで登って帰ることとした。平治岳の斜面と反対側の斜面が大船山への登山口。ここも滑りやすい泥道。途中のガレ場は、脇道が整備されて登りやすくなっていたので、あっという間に北大船山に着いた。こちらから大船山のほうは、ミヤマキリシマは、まだあまり咲いていない。
大船山の山頂を踏み、段原から坊がつるのほうへ下る。坊がつるには、テントがかなり張られていて、シーズンが近いようだ。
坊がつるからは、「暮雨の滝」経由で吉部登山口に戻る。さすがに運動靴の足の裏が少し痛くなった。
「牧場の温泉館」で汗を流し、定番、「岡嶋牧場」の日本一のアイスクリームを食べて帰路に就く。
(8:38)吉部登山口有料駐車場発、
(9:26)大船林道「平治北登山口」、 (10:34)平治岳山頂、
(11:13)大戸越、昼食、 (11:43)北大船山を目指し出発、
(12:22)北大船山、 (12:43-53)大船山山頂、
(13:43)坊がつる、 (14:21)暮雨の滝、
(14:53)吉部駐車場着
最近のコメント