残雪の井原山 ― 2011年03月06日 00時07分39秒
井原山(いはらやま 983m)
花粉情報では、今日は「非常に多い」となっていた。家でおとなしくしている日だが、あまりにもいい天気だからやはり出てしまった。前から気になっていた「三瀬峠」を確認しようと。
「三瀬峠」は、映画化された小説「悪人」の殺人現場で、映画のシーンがどこだったのか、観てみたい。
ということで、三瀬峠に登山口がある井原山に登ることにした。福岡のほうから三瀬トンネルに続く有料道路の起点から20mほど進んだところ、左に旧道の分岐がある。分岐からくねくねと旧道をしばらく進むと三瀬峠で峠の右手に登山口がある。車は4、5台は停められるスペースがある。
花粉情報では、今日は「非常に多い」となっていた。家でおとなしくしている日だが、あまりにもいい天気だからやはり出てしまった。前から気になっていた「三瀬峠」を確認しようと。
「三瀬峠」は、映画化された小説「悪人」の殺人現場で、映画のシーンがどこだったのか、観てみたい。
ということで、三瀬峠に登山口がある井原山に登ることにした。福岡のほうから三瀬トンネルに続く有料道路の起点から20mほど進んだところ、左に旧道の分岐がある。分岐からくねくねと旧道をしばらく進むと三瀬峠で峠の右手に登山口がある。車は4、5台は停められるスペースがある。
登山口からは、いきなりの急登であるが、ほんのちょっとで舗装された道路に飛び出す。舗装道を右手に少しでKDDIの管理地に着きあたり、その右側を抜けて登山道が続きている。
昨日降ったのかまだ新しい雪がうっすらと積もっている登山道は、登るというよりむしろ下るほうが多いような感じでアップダウンを繰り返して緩やかに登る。
だんだん雪が深くなってきて残雪と新雪が混ざってくる。想像以上の雪の多さだ。
山頂直下は、雪でかさ上げされた登山道が、ミツバツツジノ枝にふさがれて歩きにくい。
肩付近では、樹林がないため日当たりがよく、雪がほとんど溶けており道が悪い。滑って思わず転びそうになる。
山頂は、たくさんの登山者で賑わっていた。ミツバツツジやキツネノカミソリが咲くシーズンならゆっくり座る場所もないくらいだが、さすがに今日はそこまではない。視界もまあまあで、ゆっくりと昼食をとる。
帰路は、往路を戻ったが、雪で滑りそうで何度か尻もちをついてしまった。
で、肝心の三瀬峠の撮影場所は、とうとう解らずじまいだった。
(10:38)三瀬峠登山口発、 (12:22)井原山山頂、昼食、
(12:50)下山、 (14:07)三瀬峠登山口に戻る。
刑事・鳴沢了シリーズ ― 2011年03月09日 17時53分39秒
刑事・鳴沢了シリーズ(堂場瞬一著)中公文庫11冊
1.雪虫、2.破弾、3.熱欲、4.孤狼、5.帰郷、6.讐雨、
7.血烙、8.被匿、9.疑装、10.久遠(上、下)
職場の先輩から頂いた「刑事・鳴沢了シリーズ」をひと月かけて読んだ。文庫本で11冊、10話で完結するシリーズ物である。
主人公の刑事・鳴沢了は、祖父、父と三代続いた刑事で、ある重大なトラウマを抱えている。
最初は、新潟県警の刑事であるが、途中から警視庁の刑事になる。
鳴沢のキャラクターは、わかりにくいが「原理原則の男」といわれるくらいまっすぐな正義感の持ち主であり、たとえ先輩からでもコーヒー一杯でもおごってもらわない。
物語の当初は、とにかく硬くて短気で付き合いにくい男だったが、作が進んでいくにつれ柔らかみも出てくる。
が、しかしまあ、僕の読んだ刑事物の主人公のうちでは一番の付き合いにくい刑事ではないかと思われる。その代わりといってはなんだけど、周辺の人物のキャラクターは、とても面白くて個性的で、その人たちが登場するのが待ち遠しいくらいになる。
シリーズ全体は10話であり、それぞれが独立して完結しているのではあるが、全体としては関連付けられて大きな流れの物語となっている。だから、鳴沢の人間的な成長もわかってくるし、読むときは、やはり1作目の「雪虫」から順に読むのがいいだろう。
面白さは、まあまあで、帯に書いてあるように「寝不足書店員続出」とはいかないが、どの作品も一気に読める面白いものである。
1.雪虫、2.破弾、3.熱欲、4.孤狼、5.帰郷、6.讐雨、
7.血烙、8.被匿、9.疑装、10.久遠(上、下)
職場の先輩から頂いた「刑事・鳴沢了シリーズ」をひと月かけて読んだ。文庫本で11冊、10話で完結するシリーズ物である。
主人公の刑事・鳴沢了は、祖父、父と三代続いた刑事で、ある重大なトラウマを抱えている。
最初は、新潟県警の刑事であるが、途中から警視庁の刑事になる。
鳴沢のキャラクターは、わかりにくいが「原理原則の男」といわれるくらいまっすぐな正義感の持ち主であり、たとえ先輩からでもコーヒー一杯でもおごってもらわない。
物語の当初は、とにかく硬くて短気で付き合いにくい男だったが、作が進んでいくにつれ柔らかみも出てくる。
が、しかしまあ、僕の読んだ刑事物の主人公のうちでは一番の付き合いにくい刑事ではないかと思われる。その代わりといってはなんだけど、周辺の人物のキャラクターは、とても面白くて個性的で、その人たちが登場するのが待ち遠しいくらいになる。
シリーズ全体は10話であり、それぞれが独立して完結しているのではあるが、全体としては関連付けられて大きな流れの物語となっている。だから、鳴沢の人間的な成長もわかってくるし、読むときは、やはり1作目の「雪虫」から順に読むのがいいだろう。
面白さは、まあまあで、帯に書いてあるように「寝不足書店員続出」とはいかないが、どの作品も一気に読める面白いものである。
月出山岳 ― 2011年03月21日 13時59分02秒
月出山岳(かんとうだけ 708.7m)
大災害で大変な時ではあるが、3月の朝日会例会は強行した。
この山の名前を正しく読める人はほとんどいないと言っていい。日本の難読の山の3位となっているらしい。ちなみに第1位もこの近くにある「一尺八寸山」だそうです。「みおうやま」と読む。
で、月出山岳の登山口は、大分県日田市月出山小学校から奥へ入った集落の公民館前。車が数台停められる広場がある。
大災害で大変な時ではあるが、3月の朝日会例会は強行した。
この山の名前を正しく読める人はほとんどいないと言っていい。日本の難読の山の3位となっているらしい。ちなみに第1位もこの近くにある「一尺八寸山」だそうです。「みおうやま」と読む。
で、月出山岳の登山口は、大分県日田市月出山小学校から奥へ入った集落の公民館前。車が数台停められる広場がある。
山名の由来が説明してある表示板の後ろの坂道を登ると、すぐに道が二手に分かれるが、右に登る。水道施設の横を通り、竹林を通り抜けて広い林道をくねくねと登ると、一時間弱で右に「月出山」の案内表示がある分岐に出る。
とりあえず直進して「一番坊主」、「二番坊主」を探しに向かう。右に変電施設があり、すぐに広い林道は途切れる。踏み跡が下っているように見えるが、不明。朝日会は、冒険はしないので、みなさっさと後戻りする。が、右手のやぶの中に赤テープと踏み跡がかすかに見えたので、少しだけ登ってみた。
「二番坊主」かと思われるような石があったので写真に収める。
分岐まで戻って山頂を目指す。広い林道をわずかで、右手に赤テープが見え、鉄条網に注意して登り、数mで三角点のある山頂に着く。
山頂と言う感じはまったくしない。道の右土手の上という感じである。
林道に戻りさらに少しだけ進むと、右手に、社が上にのっている「三番坊主」の岩がある。
ここにも山頂の表示があったが、ここも同様に山頂と言う感じは全くなし。林道の途中という感じである。近くには展望台とみられる鉄塔があったが、さびており「あぶないから入ってはいけません」との看板が着けてあった。
ここで、弁当を開いたが、あまりのあっけなさに、さすがの朝日会のメンバーも拍子抜けしたようだった。
難読の山として有名だが、登山対象の山とはいえないでしょうね。
下山後は、天ケ瀬温泉「筏場の湯(いかだばのゆ)」で汗を流し、「カウベルランドくす」のロッジに泊まり、あとは例の通り。
不思議なことに、今回も前回に続き大負けした。おまけにチョンボまでしてしまった。ああ恥ずかしい。
(11:23)月出山公民館前発、 (12:25)月出山岳山頂、昼食、
(12:55)下山、 (13:33)公民館前に戻る。
音楽で人は輝く ― 2011年03月28日 00時02分20秒
音楽で人は輝く-愛と対立のクラシック(樋口 裕一著)集英社新書
花粉症もあるし、被災者や原発の重大さに、気分的にも山歩きには出かけたくない土日だった。そこで、読書。買いためている本を少しだけ読んだ。
この新書は、ベートーヴェン以後のいわゆる後期ロマン派と言われている作曲家達をブラームスに代表される「絶対音楽派」とワーグナーに代表される「表現音楽派」とに大別し、その対立を対立を軸として捕えている。
そのうえ、両派に属する作曲家たちの女性に対する共通する態度を、ひたすら派と遍歴派とにわけるという面白いことも検証している。
作者は、文章がとても上手くて、簡潔にして明瞭な音楽案内となっている。 特に、巻末の名曲案内は、短文で、その曲の魅力をあますところなく解説してあり、是非とも聴いてみたいなという気持ちを持たせるものである。クラシックの入門書にお勧めの一冊だ。
花粉症もあるし、被災者や原発の重大さに、気分的にも山歩きには出かけたくない土日だった。そこで、読書。買いためている本を少しだけ読んだ。
この新書は、ベートーヴェン以後のいわゆる後期ロマン派と言われている作曲家達をブラームスに代表される「絶対音楽派」とワーグナーに代表される「表現音楽派」とに大別し、その対立を対立を軸として捕えている。
そのうえ、両派に属する作曲家たちの女性に対する共通する態度を、ひたすら派と遍歴派とにわけるという面白いことも検証している。
作者は、文章がとても上手くて、簡潔にして明瞭な音楽案内となっている。 特に、巻末の名曲案内は、短文で、その曲の魅力をあますところなく解説してあり、是非とも聴いてみたいなという気持ちを持たせるものである。クラシックの入門書にお勧めの一冊だ。
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