トリスタンとイゾルデ2011年04月07日 21時09分43秒

トリスタンとイゾルデ
ワーグナー楽劇「トリスタンとイゾルデ」
 (バイロイト音楽祭2009から=NHKBS放送から)
 このところテレビがニュース以外に観るものが少ないので、時間がかかるが思い切って、録りためていたワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」を観た。
 3幕で4時間を超える大作。少しは退屈するかなと思っていたが、全くそんなことはなく、あっと言う間の魅力的な4時間だった。
 実は、これにはもう一つわけがある。先に読んだ、「音楽で人は輝く」や「指揮者の仕事術」でこの楽劇のことが魅力的に紹介されていたこともあるので、早く観たいと思っていた。
 お話の概略は、「征服国の王様の妃にと、被征服国の御姫様イゾルデが送られる。そしてひょんなことから、護送役のトリスタンとイゾルデ姫が恋仲になる。王の裏切り者として瀕死の重傷を負って故郷に逃れていたトリスタンを、イゾルデが追ってくるのだが、イゾルデが着いた時にはトリスタンは死んでしまう。」ということになるのだが、テーマは「愛と死と宇宙的存在」というところか。
 イタリアオペラなどのようにアリアを中心として劇が進行していくのではなく、全編これ音楽まみれで、音楽が途切れることがない。特に、主役のテノールは3幕とも休む間がなく声を張り上げていなくてはならない。ワーグナー歌手の寿命が短いとか言われるのも無理もないだろう。
 音楽的には、「無調性(ト短調とか音楽の調性が不明なもの)」とかいろんな新しい手法がとられていて、歌うほうも難しいらしいが、僕にはその圧倒的な音楽を聴いているだけで十分に楽しかった。もっとも、演出が現代劇風で、詩の内容と少しマッチしていないようで、違和感があったけれど。
 今まで、ワーグナーの音楽は、前奏曲とかを断片的に管弦楽集という形でしか聴いたことがなかったが、やはり楽劇は全編通して観賞すべきだと思いました。
 そして、やはり一度はバイロイト祝祭劇場で本物の楽劇を観賞してみたいとは思うけど、無理だろうなあ、お金も時間もないなあ。