烏帽子岳(阿蘇)2011年10月02日 23時43分31秒

烏帽子岳(えぼしだけ 1337.2m)
 土曜日は、天気が良くて気持ちのいいハイキングができた。
 
阿蘇烏帽子岳

 烏帽子岳と名のつく山は、九州にもたくさんあるが、今回登った山は、阿蘇五岳(中岳、高岳、根子岳、杵島岳、烏帽子岳)の一つの烏帽子岳である。

 山登りとしてはあまりにも簡単なので、普通は杵島岳とセットで登ることが多いと思われる。今回は、朝日会なので、烏帽子岳のみ。

 多くの観光客で賑わう草千里の右手のなだらかな尾根を登り左側のやはり長い尾根を下る周遊コースをとっても二時間かからないハイキングコースです。

 火山博物館手前の駐車場に車を停めて道路を横切り、草千里の右端の尾根に取りつく。
尾根をのんびりと登る

 烏帽子岳の美しい姿や、気持ちゆったりとする草千里を眺めながらのんびりと登る。
 山頂直下は、少しだけ登りがきつくなるが、ひと汗かく前に山頂に飛び出してしまう。
烏帽子岳山頂

朝日会のメンバー

烏帽子岳山頂から阿蘇中岳方面を観る

 昼食をとり、阿蘇の雄大な眺めを楽しんで、下山。下山路は反対側の尾根を下る。こちらも緩やかな下りだ。
下山は反対側の尾根を下る
 
下山路から見た杵島岳

 尾根の途中から、左手に草千里の原のほうへ下る。
吾亦紅(われもこう)

 「吾亦紅(われもこう)」がぽつりぽつりと咲いている。その他にも、リンドウや、名前は知らないが、美しい可愛い花を楽しみながらのんびりと下り、草千里の広大な草原を縦断する。
草千里
 
草千里と烏帽子岳


 火山博物館の前辺りには、たくさんの馬が繋がれていて観光客を待っていた。
草千里の馬

 のんびりとした、気持ちのいいハイキングだった。

(11:08)駐車場発、 (11:50)烏帽子岳山頂、昼食、
(12:13)下山、 (13:05)駐車場に戻る。
 下山後は、南阿蘇村の総合福祉温泉センターウィナスで汗を流し、同村久木野の貸別荘「ふなさし」に泊まる。
貸別荘「ふなざし」

 庭になっている柿が取り放題だったので、美味しく頂きましたが、後は、やることはいつもと同じ。

 周辺の田んぼに、蕎麦の白く可憐な花が美しく咲いていたのが印象的だった。
蕎麦の花

 翌日(2日)は、近くのいくつかの水源を見学し、阿蘇白水温泉「瑠璃」に入って帰路に着く。
 


笑う警官2011年10月05日 23時42分46秒

笑う警官
笑う警官(佐々木譲 著)ハルキ文庫

 この作品は、平成16年というから、もう7年前に出されたもので、「北海道警シリーズ」の第1作目だ。2005年の「このミステリがすごい!」の第10位にランクされている。

 作者と題名の双方からずっと気になっていたのであるが、今回この「北海道警シリーズ」4冊を友人が貸してくれたので読んだ。

 佐々木さんの作品は、13年ほど前に「ベルリン飛行指令」などの「第二次大戦三部作」を読んだのだが、そのスケールの大きさ、構成の確かさなどによって、とても日本の作家によるものとは思えないほどの面白さがあったと記憶している。今でこそ日本のこの手の小説は、みなレベルが高いけれど、当時はこれほどのものは少なかったのではないか。

 また書名の「笑う警官」は、佐々木氏も後書きで書いているように、スウェーデンの作家による「マルティン・ベック・シリーズ」に同名の作品があり、こちらのほうは僕は23年前に読んでいたこともあって、何らかの関連があるのかなと気になっていたのだ。

 ということで、読むべきして読んだということか。そして、とても面白かった。舞台を借りられた北海道警は、気分が悪いだろうけども。

 道警の女性警官が殺害され、犯人とされた警察官の射殺命令が下される。その背景には、何があるのか。

 途中からだいたいの筋書きが読めるようになるし、あの三部作を書いた佐々木氏の作品としては軽いかなという感じがしないではないが、まあ、とても面白くて一気に読める警察小説です。

 まだキャラクターがはっきりしない主人公の佐伯警部補や新米刑事新宮などの登場人物が、このシリーズで、今後どのような活躍をするのか、とても楽しみだ。

10月の朝日会例会2011年10月16日 22時32分39秒

 雑用が多忙で、なかなかブログの更新もままならない。
 そんな中でも、これだけは続けているもの。
 15日、16日は、10月の朝日会例会をした。実は、今月の1日、2日も朝日会だったのだが、これは9月の日程の調整がつかなかったから10月に延ばしたもの。だから、10月は10月で、ちゃんとしないといけない。それが、朝日会の総意です。

 あいにくの天気予報なので、雨が降っても大丈夫なように、簡単なハイキングコースである大分県玖珠町の万年山に登る。朝日会としても多分3回目のコースだと思うけど、いつものコースで、お茶をにごす。
万年山
 関東以北は紅葉の美しい季節になってきたが、九州はまだこれから。万年山も少しだけ色づいてきたかなあという程度でした。
山頂の案内版

 この案内版にあるように、本当なら九重連山が見渡せるいい眺めなのですが、雲の中で何も見えない。

 急いで登って急いで下山したところで、予報通り雨がぱらついてきた。
下山中

 下山後は、九重町の「竜門の滝」の近くの「双喜山荘」に泊まり、ちゃんこ鍋パーティで楽しんだ。
 双喜山荘は、元気なお年寄りが経営されている貸別荘で、なかなか御世話の行きとどいたいい山荘でした。

 麻雀は、連敗中で、今年の累計は、メンバー8人中7位という哀しさです。


高校の同窓会2011年10月23日 23時18分41秒

高校の同窓会
 昨日22日土曜日は、久留米市で高校の大同窓会と、それに引き続き学年の同窓会がありました。
 僕は、学年のほうにだけ参加した。毎年のことなので、参加者もほぼ固定化しているが、今年は何故か、常連に欠席が多かった。そしてそのかわり初めてかなと思う人も数人いた。当然ながら、その人たちの名前もすっかり忘れていたが。
 参加者も、やはり、毎年歳をとってすっかりじじばばになってきた。僕もいつまで、参加できるのか。健康でありたいな。
 で、今回は四次会までいって、仕上げに久留米ラーメンまで堪能して、タクシーで午前様だ。
 その結果、本日は二日酔い気味でダウン。またもや山も音楽もミステリーもお預けでした。

道警シリーズ2011年10月24日 23時03分27秒

道警シリーズ
道警シリーズ
 「警察庁から来た男」
 「警官の紋章」
 「巡査の休日」
                     (佐々木譲著)ハルキ文庫

 今月5日に道警シリーズの第1作目の「笑う警官」を読んだ。それからこのシリーズの2、3、4作と読んだのだが、それなりに面白かった。
 それぞれの作品が、そのつど話としては一応完結しているわけだけど、シリーズとしては、ずっと関連があって続いている。だから、このシリーズは、最初から順追って読むほうがいいだろう。
 そして第4作目の「巡査の休日」で、4作全体にわたって結末が付けられることになる。まあ、4作全体で一つの話と見るべきだろう。
 だけど、最終作の巻末の解説では、「シリーズ第一期の」という言葉も見られるので、もしかしたらこのシリーズもまた新しい作品が書かれるのかもしれない。
 僕としては、こんどは福岡県警を舞台にして欲しいのだが、どうだろうか。
 それにしても、偶然というか、この最終作「巡査の休日」を読み終えた今日という日に、テレビでこの作品をドラマ化して放映していた。
 原作とは大きく違う設定でテレビドラマ化してあり、このドラマでは「巡査の休日」と言う意味も全く伝わらないし、全くつまらないものになっていた。
 どうせなら、シリーズ全体をきちんと映画化して欲しいですね。

道警シリーズ最新作出ていました2011年10月26日 00時16分37秒

 昨日、道警シリーズの続きがでるのかな、なんて書いてしまったのですが、実は、今年の8月にもう最新作が出ていたみたいです。
 最新作第5作目は、「密売人」で、単行本で既に出ていました。
 知らなかったので、すみません。

チャイコフスキー交響曲第1番「冬の日の幻想」2011年10月27日 00時51分41秒

チャイコフスキー交響曲第1番
チャイコフスキー 交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」
 カラヤン指揮・ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

 ようやく涼しくなり、クラシック音楽をゆっくり落ち着いて聴ける季節になり、 今日は、若いころ好きになって、ずっと聴いていたチャイコフスキーのこの曲を聴いた。

 もう35年くらい前のこと。社会人になって少し生活にゆとりができて、クラシック音楽を聴き始めたころ、当時モーツァルトや、ベートーヴェンやブラームスばかり聴いていたと思う。

 ある日、FMから流れてきたのがこの曲で、その美しいメロディと「冬の日の幻想」という、なんともロマンチックな標題とが相俟って、すっかり好きになってしまった。

 印象的なテーマが何回も繰り返される第1楽章。
 ロシア的な悲観的さというか、哀調を帯びた美しいメロディが素晴らしい第2楽章。
 第3楽章のワルツは、ロシアの壮大な宮殿での舞踏会を想起させる。 そしてトロイカとかブルガリア民謡とかに似た聴いたことのあるようなメロディが効果的に使われている第4楽章は、終り方がなんとなくベートーヴェン的で面白い。
 美しくて、しかも楽しませてくれる交響曲だ。
 
 若いころ聴いていた、FMから録音したリカルド・ムーティ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団のテープを久しぶりに引っ張り出して聴いてみた。
 が、テープが劣化したのかもう聴くに堪えなかったので、新しくCDを買った。

 チャイコフスキーの交響曲は、どのガイド本でも、4番、5番、6番しか紹介がなく、どのCDがいいいか迷ったが、カラヤン・ベルリンフィルならチャイコフスキーの聞かせどころは心得ているはずだと、このCDを買った。

 期待にどおりの、満足のできる演奏だと思います。
 また、この二枚組のCDには、交響曲2番、3番も収められており、これらも初めて聴くこととなったが、どちらも魅力的な曲で、カラヤンがチャイコフスキーの魅力をたっぷりと聴かせてくれます

 いやー、音楽はいいですねえ。

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番2011年10月30日 23時26分18秒

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ短調
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ) 
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン交響楽団

 紅葉を観に山に出かける予定だったのだが、あいにく土日ともに雨となった。山行は中止したが、やることはそれこそ山ほどある。日中はその山ほどあることを少しこなして(例えば、古くなった山の雑誌を整理して捨てることも一つです。)、その後、おいしい珈琲をいれて、音楽を聴いた。

 チャイコフスキーの交響曲第6番を大音量で聴いた後(いやー、いつ聴いてもいい曲ですが、大音量で聴くとまた素晴らしいですね。)、彼のピアノ協奏曲第1番も聴いた。
 
 このチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、なかなか人気のある曲みたいです。今年の、雑誌「音楽の友4月号」の読者アンケートでは、ピアノ協奏曲で第1位となっている(協奏曲全体では、同じチャイコフスキーのバイオリン協奏曲が第1位)。

 ところが、この曲は今まで、僕にはそれほどまでの曲とは感じなかった。確かに華やかで堂々としているし、美しいし、音の動きも驚くほど凄い。だけどそれほど感じないのです。心に訴えてくるものがない。
 
 モーツァルトの20番や23番やショパンやラフマニノフのそれのほうが、なぜか僕には感じるところが大きいのです。
 でも、今日は、久しぶりにこの曲を聴いて、やはり凄い曲だなあとしみじみと思いました。さすが人気ナンバーワンの曲ですね。心に訴えるのとは違うけれど、この曲のそれなりの魅力をすっかり見直してしまいました。

 リヒテルとカラヤンの演奏が素晴らしいのでしょう。このCDは、先日、「冬の日の幻想」を買いに行ったときに、目について買ったもので、この曲のほかに、ヴァイオリン協奏曲や白鳥の湖なども入っていて買い得感があったので買いました。
 やはり、名曲は、いい演奏で聴きたいですね。