雨の日のジャズ2016年07月05日 20時46分54秒

雨の日のジャズ
雨の日のジャズ
 スー・レイニー(Vo.)

 日本の梅雨も熱帯化しつつあるのか、「しとしと」という感じはしなくなった。想定外の豪雨というのも想定されるようになってきた。なんでもヨーロッパからの輸入車は、もうずいぶん前から亜熱帯仕様になっているとか。

 今日は、晴れ間も見えたとても暑い一日だった。でも梅雨明けはもっと先のようだ。梅雨の時期になるとよく取り上げられるのが、このアルバム「雨の日のジャズ(songs for Raney day)」で、雨にかかわりのある曲を集めている。歌っているのはアメリカの女性ヴォーカリスト「スー・レイニー(SUE RANEY)」。
 レイニーつながりですね。
 スー・レイニーさんは、1940年6月18日生まれの今年76歳。人気のヴォーカリストとあるけれど、僕はこのアルバム一枚しか知らない。

 スーがこのアルバムを録音したのは、まだ19歳だった時らしいが、まあなんとしっとりと大人の色気を感じさせるのだろう。清楚であっさりとした歌い方は、白人ヴォーカリストらしいのかな。ソフトでとても聴きやすいけど、それほど印象に残らない。同じ白人でもヘレン・メリルとはちょっと違う感じかな。

 このアルバムのオープニングは雷と雨音が録音されているけれど、ここを聴くと思い出すのは、60年代ポップスのカスケーズの歌う「悲しき雨音」だ。これは名曲だったなあ。僕の大好きな曲の一つです。

期日前投票2016年07月09日 21時54分48秒

 明日は、参議院選挙の投票日だけど、法事で遠出するので、今日期日前投票に行ってきた。投票所が数カ所に限定されているせいもあるけれど、期日前に投票する人のまあなんと多いこと。まあ、制度を活用するのはいいことだとは思うけれどね。

帰ってきたヒトラー2016年07月17日 23時07分14秒

 久しぶりに映画館に足を運んだ。テレビでちらっと宣伝していたのがとても面白そうだったからだ。

 それは「帰ってきたヒトラー」という映画。同名の小説を映画化したものだが、とても面白い映画になっている。

 現代にタイムスリップしたヒトラーが、すべてを理解して政治家として再起を図る。それをコメディータッチで描いている。単純にギャグ映画として楽しむのも面白いけれど、別のものも見えてくる。
 かなりきわどいセリフや表現があって、ナチスを忌み嫌う現代ドイツでよくもこんな映画が作れたなと驚く。映像のかなりの部分を実社会の中に入り込んでアドリブ的に撮影したのではないかと思われるような、とても演技とは思えないシーンが占めており、ドキュメンタリータッチでもある。これはかなり刺激的で面白いですよ。
 そして現代を取り巻く社会状況と照らし合わせると、とても笑ってだけではいられない不思議な危機感を感じる。アメリカのトランプ旋風やフィリピンの大統領選挙などに通じるものだ。
 この映画を見ていたら、半世紀前にベストセラーになったエーリヒ・フロムの「自由からの逃走」という本を思い出した。

 とにかく見る価値の高い映画だと思います。日本でもこのくらいの映画が作れないものか。

捕虜収容所の死2016年07月21日 00時22分01秒

捕虜収容所の死
捕虜収容所の死(マイケル・ギルバート著 石田善彦訳)創元推理文庫

 恐縮ですがこれももう13年も前のミステリーです。本棚の未読のところにあった本で、2003年の「このミステリーがすごい!」、「週刊文春ミステリーベスト10」のいずれも第2位にランクされているから秀作のはず。この年の両者の第1位は、「半身」という難しいミステリーですから、まあ2003年の海外物に絶品はなかったということか。

 お話は、第二次世界大戦でイタリアが降伏目前という時期のイタリアにある捕虜収容所における殺人事件と、収容所からの大脱走の話です。つまり当時の書評でいうと「本格謎解きとスリラーの両方が楽しめる傑作」ということになる。

 が、僕にとってはどちらも中途半端な退屈なミステリーだった。
 とにかく意味ありげな登場人物がやたらと多くて、海外物の、例によって姓と名の両方が入り交じり誰が誰だかなかなか区別がつきにくくなることに苦労させられる。
 それに肝心のところがなんだか尻切れトンボのような感じがして不満感がある。
 まあ、その年の評価が高い作品だったが、後になって読んでみたら大したことがないという典型的な作品でした。

井原山のオオキツネノカミソリ20162016年07月23日 16時42分15秒

井原山(いはらやま・いわらやま?どっちだろう? 982m?983m?どっちだろう?)
(28回目)

 6月はとうとう山に登らなかった。天候、体調、所用などなどからだが、暑さに負けそうになっているからだろう。これではいけないということで、今一番気になっていた井原山のオオキツネノカミソリの観察に出かけることにした。

 糸島市のホームページに「オオキツネノカミソリ(井原山)開花情報(平成28年7月20日現在)」というのがあって、今日明日が最盛期だとある。期待して登る。

 オオキツネノカミソリ群生地への登山口である水無し鍾乳洞の駐車場は、この時期はとても混雑する。そこで早朝5時起きで出かけた。登山口に着いたのは7時前なのだが、もう既に駐車場は満車で、道路わきに車があふれ始めていた。ようやく登山口から徒歩で10分くらい離れた場所に車を停めることができた。

水無鍾乳洞登山口

 次から次に訪れる登山客に交じり、登山口の木橋を渡ると、もうオオキツネノカミソリがちらほらと姿を現すが、ここらへんのはもう枯れかけている。

 途中で面白いものを見つけた。オオキツネノカミソリの上で羽化したばかりのセミがいたのだ。初飛行はまだのようだ。セミと抜け殻が画面でわかるだろうか。

オオキツネノカミソリと羽化したばかりのセミ

 群生地は登山口から30分ほど登ったところだが、今年はかなり広範囲に花が広がっているようだ。登山道の両脇かなりの距離にわたって花が咲き乱れていた。密生度はそれほどではないが花数は相当なものだと思う。

オオキツネノカミソリの群生地

 オオキツネノカミソリと渓流とに別れて、左に急斜面を15分ほど登ると尾根道となり井原山の山頂はすぐだ。早朝というのにたくさんの登山者であふれていた。

井原山山頂

 下山は往路を戻る。早い時間に登ったので、昼食もとらなかった。

群生地2

(07:05)水無鍾乳洞登山口、 (07:57)急斜面にとりつく、 (08:27)井原山山頂、
(08:36)下山、往路を戻る、 (09:34)水無鍾乳洞登山口に戻る。

猟師山(九重連山)2016年07月31日 22時14分27秒

猟師山(りょうしやま 1423.2m)
 猟師山は、九重の牧ノ戸峠の西方にあるなだらかな山で、その北斜面は九重スキー場になっているハイキングの山である。もちろんスキー場からも登山道があるのだが、牧ノ戸峠から北西にほんの少し下ったところにも駐車場と登山口がある。

猟師山

 登山口から少しだけ登れば、あとは草原状のなだらかな高原となっていて、簡単に山歩きが楽しめる。隠れる樹々が少ないので、炎天下では厳しいけれど本日は曇り空で助かった。

猟師山山頂

 牧ノ戸峠側の登山口からは40分ほどで山頂に立つ。草原の緑がまぶしいのと、名前はよくわからないけれど、いろんなかわいい花がたくさん咲いているのが楽しい。
 これはたぶん「吾亦紅(われもこう)」かな。

吾亦紅


(10:41)牧ノ戸峠下登山口発、 (11:17)猟師山山頂、昼食
(11:46)下山、 (12:15)登山口に戻る。

 一緒に登った仲間たちが腰痛等を訴えるので幹事が毎回苦労して登る山を考えている。ちょっと前までは、たいていの山には登れたのに、寂しい限りだ。それに今回は例の熊本地震以来初めて熊本・大分方面に足を運んだのだが、まだあちこちの道路が修復中で影響の大きさが感じられた。

高原の宿貸し別荘

高原の宿温泉

 下山した後、いつものように近くの温泉場に宿泊し、自炊して麻雀を楽しんだのだが、宿泊した奥黒川温泉の「高原の宿」の人も、すっかり客足が遠のいているとこぼしておられた。「高原の宿」の温泉は、あっさりしたきれいな泉質のいい温泉で、木風呂がなかなか良かったです。が、 麻雀は惨敗。