岳滅鬼山のシャクナゲ2019年05月05日 21時44分12秒

岳滅鬼山(がくめきやま 1036.8m)
 10連休もあと1日残すのみとなった。あっという間だったな。したいことの半分もできていないのであせる。まあ、せめて山には一度登ろうか。そこで、今が盛りのはずのツクシシャクナゲを観にいこう。車の混雑を避けていけるところは英彦山の南、峯入り古道を通って登る岳滅鬼山だ。
 怖そうな名前の山だけど、名前の由来は「仏教の六道のうち、餓鬼道(物欲)をこの山の岩場で修行して取り去る。つまり餓鬼の心を滅する、ガキメキがガクメキへ転化したのではないかといわれている。」(山と渓谷社「福岡県の山」)そうです。英彦山の山伏の修行の場ですから。
 登山口は、英彦山温泉「シャクナゲ荘」の前の道を右奥に進むと、左手に英彦山大権現の大きな鳥居が見えてくる。その前に参拝者用の駐車場があるので、そこを拝借して駐車するする。

英彦山大権現

 車止めを越えて歩き奥に進むと、左に、古い石の鳥居があり(鳥居には「大山祇神社」と書かれているはずだが、よく見えない。)、その前あたりに「黒岩山登山口」と書かれた小さな表示があり、その下が渡渉地点である。小さな丸太が渡していあるので、注意深くわたる。

渡渉地点

渡渉地点の丸太

 さて、ここからが全くと言っていいくらい案内表示がない。渡渉してすぐ右に進めばテープや石積みがあるのでそれを頼りに登ることとなる。
 かなりぐんぐんと高度をあげながら途中風の影響で折れ曲がった杉などを観ながら植林帯を登っていくといきなり広場に出る。

折れ曲がった植林帯

大南林道横断(広場様)

 岳滅鬼山登山口と表示してあるのでそのほうへ。しばらく進むとまた登山口の表示があるので尾根にとりつく。

尾根にとりつく

 ぐんぐん高度を上げていくと、ようやく岳滅鬼峠に出る。ここには古い石碑が建ち「これより北は豊前の国で小倉領」という意味の文字が書かれているらしいのだが、古くなってあまり読めない。

岳滅鬼峠


領界表示の右横から登る

 峠を右に登っていくのだが、ここからは岩場の難所が続く。木の根やロープにつかまりながらの険しい登りだ。梯子も確か2カ所あった。

梯子

 
梯子とロープ

 この難所を慰めてくれるのが時折現れる可憐なシャクナゲの花。今年はあまり花芽が付いていないらしく、花の咲いていない木が多い。

シャクナゲ1
 
シャクナゲ2

 
群生地の表示

 ピークを三カ所過ぎたところにある虎刈りのような山が三角点のある岳滅鬼山の山頂だ。最高地点は、恐らく第3ピークあたりか。以前にはそこにも岳滅鬼山山頂との表示があったのだが、今はなくなっていた。

岳滅鬼山山頂


岳滅鬼山山頂表示

 山頂で、カップヌードルとおにぎりの昼食をとり下山。往路を戻る。いつものことながら下りは、後半辛くなる。

シャクナゲ3

シャクナゲ4

シャクナゲ4

シャクナゲ5

(10:15)英彦山大権現鳥居前駐車場発、 (10:22)渡渉地点、
(11:09)大南林道交差地点、 (11:25)植林帯の山道へ、 
(11:45)岳滅鬼峠、 (12:24)第3ピーク、 (12:37)岳滅鬼山山頂、昼食
(12:56)下山、往路を戻る  (14:42)駐車場に戻る。

 下山後は、いつものように「シャクナゲ荘」の温泉で汗を流し、帰路に就く。
 ああ、シャクナゲ荘の温泉は70歳以上は300円に割引になっていた。嬉しいな。



カササギ殺人事件2019年05月06日 20時20分28秒

カササギ殺人事件
カササギ殺人事件(アンソニー・ホロビッツ著 山田 蘭訳)上下 
                                  創元推理文庫

 昨年のベストミステリーです。帯にも書いてあるけれど、昨年のミステリーベストテン雑誌4冊でベスト1の4冠ミステリーです。これは史上初とのこと。確かによくできています。本格ミステリー小説を久々に堪能したという感じですね。特にクリスティのファンは大喜びでしょう。
 着想から15年もかけて完成したという渾身の作品は、本格ミステリーファンも納得でしょう。
 ミステリー小説編集者が、担当の人気作家の新作原稿を読み始めるところから物語はスタートします。すぐにその新作ミステリーの世界に。まあ、劇中劇ですよね。そしてそのミステリーが意外な展開に。それは、現実の編集者を巻き込んだ現実の事件へと発展し、複雑な展開に。
 例によって、外国人の名前の覚えにくさに、苦労します。特に、今回は劇中劇の登場人物と、現実の登場人物がいて混乱します。
 前半はやや退屈な展開ですが、後半は一気読み必至、とても面白い作品です。
 トリックの一部や、叙述の不自然な箇所など、すぐにわかる個所もあり、謎そのものはそれほどアッというものではなく、探偵の推理も切れ味鋭いものではなく、なんとなく解決に至るという部分もあるのだが、これほどの本格物の香りのするミステリはめったにないので、十分楽しめました。

女性ジャズヴォーカリスト2019年05月12日 23時24分13秒

 
レベッカ・デュメイン

 土日は車がなかったので、家の中でじっとしていました。録りためたテレビ番組を観たり、大好きな宇宙に関する本を読んだり、宗教書に頭をひねったり。
 もちろん音楽も聴きました。クラシックではブラームスのピアノ曲や弦楽六重奏曲など。
 で、大部分の時間はこれも大好きな女性ジャズヴォーカリストの発掘?に費やしたのかなあ。

ジャズ批評

 2017年に買った雑誌「ジャズ批評(2017年1月号)」特集の「21世紀の歌姫たち」を参考にユーチューブで聴き比べてみました。そのなかで、いいかなあと思われた数人に今興味を持っています。とりあえず、CDが手に入ったレベッカ・デュメイン(Rebecca Dumaine)を聴いています。この人に関してはネットではあまり記事がないのですが、オーソドックスで素直な歌い方には好感が持てます。もっとじっくり聴きこんでみよう。
 そのほか、ベッキー・マーチン(Becky Martin)、キアラ・パンカルディ(Chiara ancaldi)、 ヘティ・ケイト(Hetty Kate)などももっと聴いてみたいと思っています。


磐梯山2019年05月24日 21時20分00秒

 宝の山に行ってきました。宝の山といっても地元の宝満山ではなく、会津の宝の山、磐梯山です。磐梯山(ばんだいさん 1816.29m)は、日本百名山のひとつで、会津富士ともいわれている秀麗な山です。
 なんだか豊後富士ともいわれている大分の由布岳を想い起こさせるような山容で、本当は登りたかったのですが、日程の関係もあったので、今回は麓の五色沼を散策しただけでした。次回は是非とも登ってみたい山です。
 五色沼は、「1888年7月15日、磐梯山が噴火して山体の北側の小磐梯が山体崩壊を起こし、岩屑なだれが川をせき止め、数百の湖沼が形成された。大きいものに秋元湖小野川湖桧原湖があり、それらに挟まれるように位置する数十の湖沼群や地域が五色沼と呼ばれる。流入している火山性の水質の影響や、植物・藻などにより、湖沼群は緑、赤、青などの様々な色彩を見せることが名称の由来である。(Wikipediaから)」とのように、美しい変化にとんだ湖沼群です。散策路は1時間半くらいであるける平坦な道で、多くの観光客で賑わっていました。
 桧原湖の遊覧船から見た磐梯山はとても美しかった。

桧原湖からみた磐梯山

 
歩きやすい五色沼散策路
歩きやすい散策路

 沼には青沼とか赤沼とか名前がついているけれど、どれがどれかよくわからなくなった。
それほど明確な違いはないけれど、微妙な変化を楽しむことができます。

五色沼1


五色沼2

多分、るり沼と磐梯山
五色沼4


五色沼7


五色沼6

これは弁天沼かな
五色沼5

散策路の最後は毘沙門沼
五色沼7

ドリス・デイ(Doris Day)2019年05月30日 01時04分02秒

 歌手で女優のドリス・デイさんが5月13日に亡くなっていましたね。
 僕は彼女のことはあまりよく知らないのですが、好きなタイプの美しい人で「ケ・セラ・セラ」という歌でとても有名です。「なるようになるさ」という意味のこの言葉は、当時の流行語にもなりました。今なら流行語大賞かもです。僕らの世代では知らない人はいないかもしれない。97歳だったというから大往生ですね。
 彼女の映画は一つも見ていないけれども、歌は少しだけ聴いたことがあります。持っているCDはこの3枚組の一つだけですが、今ではYouTubeにたくさんあげられていて聴くことができます。声の質も音色も歌い方も好きで聴いていると心地よいです。それに女優さんだけあって感情が込められているようで魅かれますね。

ドリス・デイCD

 だいぶ以前に(10年以上まえだったかもしれない。)彼女のことをテレビでドキュメントふうに(?)やっていたのだが、その中で彼女が歌っていた歌が「ケ・セラ・セラ」とは違った感じの歌でとても感動したのだが、何という歌だったかわからなくて、その後ずいぶん調べたけれどまだその頃はネットも進んでいなかったから、結局わからなかった。それをさっき思い出した。
 今日、彼女の歌をネットからずいぶんダウンロードしたから、じっくり調べてみよう。
 ご冥福を祈ります。