大崩山とアケボノツツジ2008年05月06日 00時22分47秒

アケボノツツジ
大崩山(おおくえやま 1644m)
 いつか友人から見せてもらったアケボノツツジの写真がとても美しかった。青い空に薄いピンクの花が見事に映えていた。
連休がそのアケボノツツジに会えるチャンスである。ちょっと遠出になるけど思い切って一人で出かけた。
 高速を大分米良まで飛ばし、三重町から北川町を経て、延岡の手前で祝子川沿いに上る。登山の行程は約10時間だから本日は近くに宿泊するだけ。宿泊は、いつもの「民宿祝子川渓流荘」である。朝8時に出たので午後2時前には着いてしまった。近くを散策して、近くの温泉「美人の湯」につかる。5時に夕食をとったらやることがないので、翌日の朝と昼の弁当を頼んで支払いを済ませ、8時には床に就いた。ビール1本と三食で6000円だから安い。
 翌早朝4時に起床。支度を済ませ、まだ真っ暗の中、車を登山口まで走らせる。登山口の近くの道路脇には、幕営をしている登山者が何組もいた。それも安上がりでいい方法だ。次回はそうしよう。
 登山口周辺には駐車場がないので、道路の両脇に駐車することとなる。早朝暗いうちから、もうずらりと車が停まっていて登山口近くには停めるスペースがない。今のうちにUターンをして停めておかないと、帰るときにはUターンができなくなる恐れがある。300m程手前の方まで戻り、やっと駐車する。
 ヘッドランプをつけ真っ暗の中を登山開始。いきなりの急登であるが、長くは続かない。すぐに山腹を緩やかに登る道となる。
 もう三度目の道だし、明るい昼間ならなんという登山道ではないはずだが、真っ暗な道で、ヘッドランプだけでは様子がよくわからないから不安である。何度か道を間違えそうになる。
 登山口から25分程で大崩山荘(無人)の前に着く。近くにはたくさんのテントが張ってある。幕営にはいい季節だ。左に行けば渡渉して坊主尾根へ。目指す湧塚尾根コースは、直進して三里河原方面に進む。
 さらに20分程で、三里河原と湧塚尾根への分岐に至る。空もようやく明るくなってきて、道も判りやすくなってきた。分岐からすぐに大小の岩がゴロゴロした河原に出て、丸木橋を渡る。丸木橋と書いたが、確かに数年前までは丸木橋だったが、今は鉄の網橋に変わっていた。丸木橋は不安定で、横に掴むロープが張ってあったが、それでもとても怖かった覚えがある。が、今回は楽チンだった。渡渉してからの道が案内表示もなく判りにくい。明るくなっていたから、よく観察できて間違わずにすんだが、真っ暗だったらそうとう苦労しただろう。
 大きな岩の間をすり抜けたり、涸れ沢を登り、はしごをよじ登ったり、はたまた一枚岩をロープで登ったりで高度を稼ぐ。ようやく安定した登りとなると、もうアケボノツツジが出迎えてくれた。嬉しいなあ。きれいだな。
 渡渉地点から1時間ほどで、袖ダキへの分岐に出る。山頂へは、この袖ダキは通らなくてもいけるのだが、ここからの眺めは大崩での最大の見もので、必ず行くべきである。長いロープにぶら下がり、全身を使って登りつくと、そこはまさに別天地。眼前の光景に誰もが感嘆の声を上げるだろう。正面には圧倒的な迫力の小積ダキの岩峰が、右手にはまるで絵画のように美しい岩肌の下湧塚の岩峰がそそり立つ。私は、大崩山にはこれを見るために登ると言ってもいい。ここを見るのは3回目だが(登頂は4回目)、何度見てもため息が出るほど美しい風景だ。
 去りがたい気分だが、まだまだ先がある。下湧塚への登りは、登ってきたほうから右手のほうに道が伸びていたような記憶があったので探したが、よくわからなかったので、一旦先ほどの分岐まで下った。
 山頂の方へ進むにしたがってアケボノツツジがたくさん咲いているようになる。今回は、アケボノツツジを見るのも大きな目的であったから満足である。アケボノツツジは、ミツバツツジよりも数倍大きな花で、その群落は見事である。腕がまずいのか、写真がなかなか上手く撮れないのが残念である。
 袖ダキとの分岐から25分程で、下和久塚分岐に出る。「和久塚」は前に出てきた表示では「湧塚」で漢字が統一されていないが、正しいのはどちらだろうか(昭文社の地図には「湧塚」とあるが)。梯子を数脚登ると下和久塚の上に出る。細長い頂である。ここから中和久までは道が続いているのがすぐ判る。痩せ尾根を進んで下り、登り返すと中和久の岩上に出る。丸い大岩が重なり合った頂で、その岩の上にはさすがに怖くて立てなかった。上和久には、登ってきた道のすぐ先を下って、一旦基部に出て、右手をぐるっと巻いて登る。アケボノツツジが一番多くてきれいなところだ。
 中和久から30分ほどで、上和久の肩に着く。上和久の肩は狭い広場(?)になっており、一番難しいと言われている上和久に登る前に一息入れるところだ。上和久へは、以前は岩をよじ登らなくてはならず、岩角を掴むところがとても難しかったが、今回は別場所の岩の割れ目にロープが垂らしてありこれをよじ登る。ロープの上部は、岩が蓋をしており、わずかな空間を両手両足を使いながら上手く潜り抜ける必要があるが、足場がないので下手をすれば落下してしまう。なかなか難しいところだ。右手に巻き道もあるが、これも最上部は、ちょっと腕力が必要であろう。まあ、慎重に登れば誰にでも登れるとは思うけれど、危険箇所であることは間違いない。
 上和久の頂は、これも細長い。頂からは、登ってきた中和久の見事な岩峰や、ここからしか全容が見られないという、汽船の煙突のような「七日廻り岩」や空中テーブルのような「りんどうの丘」を見ることができる。「りんどうの丘」で休憩する登山者と声を掛け合うのも楽しい。
 上和久を降りると、いよいよ大崩山の山頂を目指す。アケボノツツジも少なくなって、代わりにスズタケの中の道となる。淡々と登ること40分ほどで左頭上にバットマンみたいな岩が見えるとすぐに石塚と言われる展望の良い場所に出る。ここから5分ほどスズタケのトンネルを抜けていくと大崩山の山頂である。狭い山頂からは、ほとんど展望もない。写真を撮り、石塚まで引き返して、ようやく朝食とする(9:06)。
 下山は、登ってきた道を引き返し、宇土内への分岐、モチダ谷分岐、坊主尾根分岐をやり過ごし、少し下って右に「りんどうの丘」経由坊主尾根への道を進む。この道に入るとまたアケボノツツジが多く咲いていて気分がいい。「りんどうの丘」はテーブル状の岩が突き出た広場で、近くに水場もあり幕営ができる。対面には湧塚の岩峰群が見事である。
 りんどうの丘から少し下り登り返せば小積ダキの上部に出る。ここからの眺めも素晴らしい。特にこれからトラバースする奇岩「象岩」は見ものである。切れ落ちた岩の中間部分にわずかに通れる岩棚を登山者が恐る恐る通る姿が豆粒のように認められる。
 この象岩のトラバースは、本コース最大の難所と言ってもいいだろう。狭い岩棚の横にワイヤーがきっちりと張ってあり、これを掴んで慎重に通れば、特に危険はないが、下はスパッと切れ落ちており、まあ落ちればどこまで落ちるか判らないし確実に命を落とすであろう。
 ここを通過すると、あとは垂直に架かる梯子の連続の急降下となる。いくつの梯子が架かっているのか数えなかったが、もううんざりするほどの梯子である。次から次へとまったく気が抜けない。梯子は登るより下るほうが気を使う。途中の坊主岩の奇岩をゆっくりみる余裕もないくらいだ。
 梯子が終わっても急降下はしばらく続く。朝から朝食以外にろくに休憩を取らなかったせいか、膝の裏の腱が痛くなってきた。下るスピードが落ちる。下り始めて1時間半くらいたったころようやく緩やかな下りになると、渓流の音が耳に入り始め、渡渉地点が近くなる。
 渡渉地点は、石が積み上げられてるが、判りにくい。飛び石に渡り終えると、大崩山荘の前に出る。山荘からは、20分ほどで登山口に着く。
 8時間の岩峰歩きは、さすがにくたびれた。美人の湯で汗を流し、帰路に着く。憧れのアケボノツツジの群落にも出会え、満足のいく山行であった。
(4:40)登山開始、 (5:05)大崩山荘、 
(5:34)渡渉地点丸木橋、 (6:34)袖ダキ頂上、 
(7:18)下和久塚頂上、 (7:31)中和久頂上、 
(8:07)上和久頂上、 (9:01)大崩山山頂、 
(9:06)石塚、朝食、 (9:33)下山開始、
(10:04)りんどうの丘、 (10:30)小積ダキ頂上、
(12:07)渡渉地点、 (12:12)大崩山荘、 (12:35)登山口

袖ダキからみた下和久塚2008年05月06日 00時25分03秒

袖ダキから見た下和久塚
この素晴らしい景観は、実際に見てみないと写真ではわかりません。感動すること請合います。

象岩のトラバース2008年05月06日 00時27分13秒

象岩のトラバース
今回のコースの最大の難所です。岩の中ほどに小さく登山者が写っているのがわかるかな。岩に付けられた道幅は、広いところで100センチ、狭いところでは10センチくらいでしょうか。下を見ると恐ろしくなるけど、岩に固定されたワイヤーを掴んで慎重にわたればまず安全です。ここから落ちたという話はまだ聞いていません。

井原山2008年05月11日 23時56分05秒

井原山(いわらやま 983m)
 先週は飲み会が続いたので疲れていたのであろう、今朝は寝坊した。昨日は雨だったので、山歩きはできなかったから今日はどこかに昇りたいが、時間的には近場の山に登るしかない。連休中に井原山に登った友人からミツバツツジがことのほか綺麗だったと報告があっていたので、一週間たったけどまだ大丈夫かなと出かけた。
 いつも登る瑞梅寺の井原山雷山自然歩道から先に林道を車で上り詰めると、水無鍾乳洞の入り口に着く。そこが水無登山口で、多分ここからが井原山への最短コースになるのであろう。時間が遅かったので、登山口の駐車場は、満車状態であったが、下山者がいたので入れ替わりに車を停める。
 水無鍾乳洞を左に、右に井原山への登山道を登る。新緑の登山道はとても気持ちがいい。沢に沿って右に左に何度か横切りながら緩やかに30分ほど登ると、「井原山30分」との標識があり、登山道は左に沢から離れていよいよ急登になる。このコースで一番きついところで、木の根、幹につかまりながら息を切らせ登る。急登は長く続かず、10分ほどであろうか、また緩やかな登りとなると、期待していたミツバツツジが現れ始める。ミツバツツジは友人の報告どおり、もうピークをわずかに過ぎているようだが、まだまだ美しい。むしろ,散った花が登山道の両脇下に、咲いている花が両方の頭上にとサラウンドトンネルとなっていて素晴らしい。頂上付近まで進むと、まだ今が盛りと咲き誇っていた。
 山頂は、やはり花目当ての多数の登山者でにぎわっていた。昼食をとりすぐに下山。雷山まで縦走しようかとも思ったが、往復三時間ほどかかるので時間が気になったし、天気もいまひとつ良くないので、今回は、縦走路を少し下り、右にアンの滝(アンの滝の名前の由来、意味が判らない。)から瑞梅寺方向に下る。確か、アンの滝付近から鍾乳洞のほうに行く道があったから、初めてだがその道を行ってみよう。しばらく石灰岩の混じる道を緩やかに下ると、やがてジグザグの急降下となる。うんざりするほど下ると、沢沿いの気持ちのいい道となる。水無登山口への案内を二度見送って、アンの滝まで下る。あれっ!鍾乳洞へはさっきの分岐だったかと引き返し、5分ほどで、井原山山頂からは水無への二箇所目の分岐を左に(山頂からは右に)はいる。地形からすると山腹を巻いたり、谷を渡ったりする道だろう、まあ多少のアップダウンはあるかなと思っていた。ところが、この道は、ひたすら登るばかり。それもかなりの急登である。ほとんど山頂への登り返しという感じだ。途中、瑞梅寺川の源流があって、水が美味しかった。いやになるほど登り返すと、やっと鍾乳洞への道と合流し、そこからは、登山口まではすぐである。 
 ミツバツツジは美しく、堪能できた山歩きであった。が、しかし、今の時期は九州の山は、なんでこうもピンクムードなんだろう。アケボノツツジ、ミツバツツジ、石楠花、ミヤマキリシマ、みんなピンクなんだよね。こうピンクがくると、やはり純白の花が欲しいよね。丹沢の桧洞丸のシロヤシオは純白の花が綺麗だったなあ。
(11:53)水無鍾乳洞登山口、 (12:45)井原山山頂、昼食、 (13:10)下山、 (13:51)アンの滝、
(13:57)水無鍾乳洞分岐、 (14:38)水無鍾乳洞登山口

時の過ぎ行くまま2008年05月13日 00時05分41秒

この曲が入っているスクリーンミュージック集CD
時の過ぎ行くまま(アズ・タイム・ゴーズ・バイ)
 私の大好きな女優にイングリッド・バーグマンがいる。「誰がために鐘は鳴る」での彼女の綺麗な瞳に全く参ってしまった。その彼女がハンフリー・ボガードと共演した映画「カサブランカ」は、男のかっこよさにあこがれるいい映画だ。その映画で、流れる名曲がこの「時のすぎゆくまま(As time goes by)」である。
 主人公が別れた女と幸せな逢瀬を楽しむとき流されていた曲で、別れて以来封印していたのであるが、ある日、酒場でその曲をリクエストした女がいた。
 映画の中では、男優(ドーリー・ウィルソン)のピアノの弾き語り(ピアノは吹き替えという)で、なかなかいい雰囲気であるが、途中で中断するのであまり記憶に残っていなかった。
 その曲を好きになったのは、20年ほど前にFM東京が放送した「スタンダーズ・ベスト・セレクション50」という番組で紹介されたペギー・リーの歌うそれを聴いてから。それ以来すっかりこの曲が好きになり、今やジャズボーカルの中で最も好きな曲となっている。
 その放送をエア・チェックしたカセットテープを繰り返し聴いていたが、やはりCDで持っていたいからレコード屋を探したがペギー・リーのCDとしては、この曲が入っているものは無いということだった。ところが、ネットでこれが入っているスクリーン・ミュージック集のCD(写真)を見つけて購入することができて、大変嬉しい。映画の中の、中断する演奏も、今聴き直してみるとなかなかいい歌唱で、最後まで歌って欲しかったと思う。
 この曲では五指に入る名唱と言われるカーメン・マクレーの東京ライブ版も持っていてそれなりにいいのであるが、私には、やはりこの曲を甘い雰囲気で歌う、ペギー・リーのが一番いい。

デジカメ2008年05月13日 23時12分42秒

一眼レフデジカメを買った。ちょっと重たいし、山で使いこなせるか。勿体無い気もする。高価な買い物をする時はいつもわくわくするが、直後には必ず後悔する。貧乏性だな。

大好きな女優2008年05月17日 00時58分41秒

 目下のところ一番好きな女優は、キャサリン・ゼタ・ジョーンズである。今夜テレビで、「レジェンド・オブ・ゾロ」という映画をやっていて、彼女が出ていたので久しぶりにゆっくり魅せられました。
 映画はどちらかと言えば凡作でしょうが、彼女の出番が多かったので満足。でも、キスシーンがやたら多いのはいただけなかった

XUXU(しゅしゅ)2008年05月18日 23時52分05秒

新しい命から
 友人の娘さんが、XUXU(「しゅしゅ」とよんでください。)というヴォーカルカルテットで活躍している。今日は、その演奏会が久留米のエールピアであったので聴きにいった。
 いろんなジャンルの歌をアカペラで自分たちのアレンジで表現しているのだが、なかなか難しい分野で頑張っている。
 今回、「新しい命から」というオリジナル曲を出したということで、この曲で紅白出場を狙うとのこと。早く実現して欲しいものだ。もっとも、スイングジャーナルなどで、ヴォーカル分野では既に高い評価を受けているというから、紅白などの俗世へのデヴューはしないでも、それはそれでいいのではとも思います。
 まあ、プロだから大衆に認められて食っていけるということも大きなことではあるけれど。
 私のほうは、昨日は仕事だったし、今週は山にいけなかった。早いうちに代休をとって山に行こうと思っている。

貫山2008年05月23日 00時28分09秒

貫山
貫山(ぬきさん 711.6m)、大平山(おおへらやま 587m)
 昨日(21日)は、17日土曜日勤務の振り替え休日だったので、北九州の貫山に登った。貫山は、カルスト地形で有名な北九州国定公園平尾台のいわば主峰にあたる。改定された「九州百名山(2002年)」に新たに加えられた山なので、福岡県の九州百名山で唯一登っていなかった山である。この山の登山適期は、ススキの揺れる秋だと思うけれど、20日に職場で話題に上がったので、思い立った。
 本当は、筑紫石楠花がまだ見られるかもしれないから、九重の黒岳に登りたかったが、あいにく夕方にコンサートに行くこととしていたから、早く帰ってくる必要があったこともある。
 高速を小倉南インターまで飛ばし、南下して平尾台を目指す。トイレなども整備された吹上峠の広い駐車場に車を停める。さすがに平日なので、他に車は停まっていなかった。
 登山口は、駐車場と道を挟んで正面に「大平山散策路」とあるところ。草原を緩やかに登っていくとすぐに急なのぼりをジグザグに登る。しばらくで、石灰岩の大石がごろごろし始める。あたり一面が石灰岩の岩が緑の草原に林立しており、「羊群原」という地名もうなずける。
 大平山は、途中のピークと言う感じで、すっと通過する。直進すれば貫山への近道とあるが、ガイドブックは右に迂回路を勧めているのでそのとおり迂回する。初夏の草原は、緑が美しく、石灰岩も対照的にまた美しい。いいハイキングコースだ。ただし、日陰がなくもろに太陽に愛される。暑くてかなわない。ここは、やはり秋から冬のコースだと思う。緩やかに下って、中峠の手前から左に貫山の稜線を目指す。ここらへんは、道が何本もあって間違えやすいところだろう。が、要所要所には表示があるので、それに従う。
 稜線上は、周り全体が広々とした感じで、とても開放感がある。稜線を進むと四方台という小ピークに着くが、ここは左から大平山からの直進路が交差するところである。まっすぐに下ると林道と交差して、貫山への最後の登りとなる。この登りは、日に照らされて、息を切らして汗だくで登る。
 貫山のピークは細長い草原で、東には周防灘が広がるなかなかの展望だ。
 帰路は、往路を引き返し、中峠から、左折して「広谷湿原」に行ってみる。湿原と言っても、ほとんど乾いており、一部に水がちょろちょろと流れている状態であり、それほどの広さはない。湿原を奥まで進んで山腹の向こうを右に回り込むと、やがて自然林に入り込む。山の反対側は草原なのに、こちら側は林で、なんだか変な感じだ。すぐに未舗装の車道にでるが、そのまま右に緩やかに登りながら回り込むと、中峠から見上げたピークの鞍部に出る。車道から右に外れて、草原の登山道に戻り、左に少し登れば「桶ヶ辻(568.7m)」というピークに出る。貫山地の南端であろうか。登山道を引き返すともう一つのピーク「周防台(606.5m)」に到る。そこで日に焼かれながら昼食。
 下山は、眼下の中峠まで急降下。中峠からは、舗装された車道を「茶ヶ床園地」まで下り、さらにのんびりと見晴台から牡鹿鍾乳洞の横を通り、「平尾台自然観察センター」の前に出る。点滅信号を右折して車道を1キロほどで駐車場所の吹上峠に戻る。
 危険なところは全くない、簡単なハイキングコースではあろうが、日に照らされての結構なアップダウンは、かなり疲れた山歩きでした。
(8:50)吹上峠駐車場発、 (9:17)大平山山頂、 
(10:30-40)貫山山頂、 (11:13)中峠、 
(11:20-30)広谷湿原、 (11:59)桶ヶ辻、 
(12:15-40)周防台、 (12:50)中峠、 (13:05)茶ヶ床園地、
(13:40)吹上峠駐車場着

平尾台の羊群2008年05月23日 00時29分11秒

羊群
貫山の周りはこんな石灰岩がごろごろでした。