マーラー「大地の歌」2010年10月06日 00時07分40秒

マーラー 交響曲「大地の歌」
 ブーレーズ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィオレッタ・ウルマーナ(メゾソプラノ)
 ミヒャエル・シャーデ(テノール)
 
 この曲は、マーラーの第9番目の交響曲だが、縁起をかついで(ベートーヴェンやブルックナーが9曲しか書けなかったから?)、あえて第9番とするのを避けて、単に「大地の歌」としたという。
 けれども、結局、第9番を書いて、やはりそれがマーラーの完成した最後の交響曲となったのだから、不思議なものである。
 メゾソプラノ(または、バリトン)とテノールとの独唱を持つ曲だが、題材は中国の漢詩だという。
 第3楽章は、ウィスキーのコマーシャルに使われて、なじみのある曲だ。
 圧巻は、最終の第6楽章である。この楽章だけで30分近く。人生との惜別というか、厭世的な気分に満ちた美しい楽章だ。
 CDは、僕が好きなのは、このブーレーズとウィーンフィルのもの。メゾのウルマナの歌声がとても美しい。それにウィーンフィルの演奏もとても柔らかくて繊細である。
 先日、繰り返し聴いたのは、52年のワルター指揮のもの。カスリーン・フェリアーの気品溢れる歌唱を聴いてみたかったからだが、録音のせいか、なんだか嘆きの感じが強くて、やはりウルマナの美しい歌声がいいなあと思います。まあ、個人的な好き嫌いの問題だと思いますが。
 それにしても、マーラーの交響曲は、どの曲も素晴らしいのですが、この「大地の歌」については、今のところ、それほど好きな曲ではないというのが正直なところです。声楽が入るのはいいのですが、やはりオーケストラ主体の曲のほうが、僕は好きですね。