残雪の宝満山2011年02月05日 23時50分50秒

宝満山(148回目)
 昼ごろになって、天気がよくなってきたので、自宅近くの宝満山に正面登山道から登る。
 今週半ばから暖かくなったので、もう雪はほとんど無いだろうと思いながら登った。
宝満山正面登山道二合目付近

 確かに二合目付近までは、全く残雪もない。
残雪の宝満山正面登山道

 ところが、三合目あたりから少しづつ雪が見え始め、八合目以上は、まだかなりの積雪があった。雪がシャーベット状になりかけており、滑りやすい。
宝満山中宮跡

 山頂は、まだ雪山状態だった。なんだか儲かった気分で昼食。風もなく温かい山頂で雪山を堪能した。
宝満山山頂直下の岩場

雪の積もった宝満山山頂

 下りは、アイゼンを着けようかなとも思ったが、危険個所はロープが垂らしてあるので、結局そのまま下山。登りよりも慎重に下る。
 一月ぶりの山歩きはとても楽しかった。

(12:25)竈神社上林道、 (13:28)中宮跡、
(13:48)宝満山山頂、昼食、 (14:16)下山、往路を戻る
(15:15)駐車場所に戻る。


叫びと祈り2011年02月06日 18時00分00秒

叫びと祈り
叫びと祈り(梓崎 優著)東京創元社
 著者の名前は、「しざき ゆう」と読む。「しざき」は、読めなかったな。
 連作短編のミステリーである。国内物ミステリーなのに、舞台はすべて外国という珍しい設定だ。
 主人公は同一人物。世界各地で情報を集めている変わった職業の男。
 最初の「砂漠を走る船の道」は、斬新さは少ないが、まあ良くできたストーリーだ。だが、あとの4篇は、僕はあまり感心しない。
 特に、ホラー的な話や、人の頭の中を描写したストーリーは、ミステリーとしては気持ち良くない。
 全体として、短編集としてはよくできているのだろうが、僕の好きなものではないなあというのが、感想である。
 本作品は、昨年の「このミステリーがすごい」の3位、「週刊文春ミステリーベスト10」の2位、「ミステリが読みたい」の5位にランクされている。

映画「白夜行」2011年02月11日 13時53分12秒

 
 映画「白夜行」を観た。
映画 白夜行

 原作は、今売れっ子の作家東野圭吾さんの小説「白夜行」(集英社)で、1999年の「週刊文春ミステリーベスト10」の第1位、「このミステリーがすごい!」の第2位にランクされた、ベストミステリーだ。
小説 白夜行

 僕も8年前読んでいるが、その詳細はほとんど忘れていた。が、その緻密な構成と確かな描写に感心した覚えがある。
 面白いミステリーだったが、ただ、ラスト部分で犯人が致命的なミスを犯すのが、安易な設定だなあと思った記憶がある。

 さて、映画のほうはどうだっか。
 主演の女優さんもいい演技をしていたし、もう一人の主演男優さんもよかったのだが、全体として解りにくいシーンが多かったようだ。
 原作を思い出しながら観たので、一応理解できたが、何故その行為が行われたか、ちょっと解りにくかったのではと思う。
 また、ラスト部分は、原作ともだいぶ違っていたようだし、それに、ミステリー色がやや薄まって、人生ドラマ風な描き方になっているような感じやなどがいまいち気に食わなかった。

 以前に観た「告白」とは違って、原作を超えるできとまではいかないようだ。


太平洋の奇跡2011年02月12日 18時11分18秒

映画「太平洋の奇跡」
 映画「太平洋の奇跡」を観に行った。
 昨日から暴風雪警報が出ていたので、山は遠慮していたのだが、昼からは解除された。観たかった映画が封切られていたのでそちらのほうへ。
 太平洋戦争末期、日本軍が全滅したサイパンで最後まで徹底抗戦し、米兵から「フォックス」と呼ばれて恐れられていた軍人がいた。
 太平洋戦争に関する映画は、先の「硫黄島」のように日本軍が全滅する救いのないものが多いが、この映画は奇跡的に日本軍が生きて帰国するものだ。しかも、敵兵からも英雄視される。
 まあ、それだけでも観る価値がありますよ。
 映画のできも、なかなかよかった。冒頭の戦闘シーンもなかなか迫力あって、とても日本映画とは思えないくらいだった。
 主人公の大場大尉もいたずらに英雄的に描かずに、淡々と住民や兵を守って戦った実物大の描写で好感が持てたし、みなさんとてもいい演技だったと思います。日本映画とは思えない、とてもスケール感の持てるいい映画でした。
 ただ、観客のほうは、まあまあの入りだったのだが、退職自衛官とその家族かなと見える高齢者が多く、若い人の姿がほとんどなかった。
 こういう映画こそ、これから国を支えていく多くの若い人に観てほしいのだが。

雪の三郡山2011年02月13日 15時30分24秒


 昨日の雪で難所ヶ滝がまた凍っているかなと思って、今年二度目の観測に登った。
難所ヶ滝への登山道

 昭和の森からの登山道は結構な積雪であったが、滝のほうは先週の暖気で、巨大なつららはほとんど折れて落下した状態であった。
難所ヶ滝2011.2.13

 それでも、やはり滝を観に来た登山者は多くて駐車場は満車状態であった。
 前回は、滝の右側から谷を登りつめて宝満山への縦走路に出たが、今回は滝の左側を登る。急な登りを少し登ると、後はなだらかにくねくねと登る。雪がとても深い。
難所ヶ滝の左側から縦走路へ

 30分弱で三郡山への縦走路に出る。
縦走路の樹氷
 
 縦走路の樹氷が見事である。
樹氷海
 
 特に三郡山直下のレーダードーム下は見事な樹氷海とでもいうような素晴らしさであった。
三郡山航空管制レーダードーム

 山頂で昼食をとり往路を戻る。
三郡山山頂

三郡山山頂から福岡方面を望む

(10:00)昭和の森駐車場発、(11:13-15)難所ヶ滝、
(12:18)三郡山山頂、昼食、 (12:46)下山、往路を戻る
(14:11)駐車場に戻る。


扇ヶ鼻2011年02月20日 19時12分41秒

扇ヶ鼻(おうぎがはな 1698m)(九重連山)
 19日(土)、20日(日)は、朝日会の2月例会で、九重連山の扇ヶ鼻に登った。扇ヶ鼻は、九重連山の一角にあるピークで、牧の戸峠から久住山に至る縦走路の真中あたりから右手に登ったところにある。展望もなかなかいいところだ。

 朝日会では、ハイキングとキャンプと麻雀と温泉めぐりをメインイベントとしているが、今回は12月、1月が天気不良で山登りを中止したので、三か月ぶりの登山となった。しかも僕以外のメンバーは初のアイゼン装着の登山である。
牧の戸登山口

 牧の戸から登るこのルートは、特段アイゼンが必要とはいえないが、アイゼンを初体験するには、適当なコースだといえようか。
アイゼンを着ける

 当初は久住山まで登る予定であったが、積雪の登山道を歩くメンバーの疲れが予想以上だったことや、スタートの時間が遅かったこともあり、扇ヶ鼻往復にした。
 雪は、このところの温暖でだいぶ溶けかけてはいたが、まだ縦走路では、土が見えるところは少ないくらいの積雪があった。
アイゼン歩行は快調

 メンバーもアイゼンにはすぐ慣れて楽しんでいたようである。
気温は低い

 暖かくなってきたとはいえ、さすがに高山だからまだまだ気温は低い。標識からつららが垂れている。

 踏み跡の少ないところでは、ずぼっと足の付け根まで埋まってしまうくらいで、楽しかった。
久住山方面
 
扇ヶ鼻山頂

 山頂からの展望は、なかなかで、九州屈指の縦走路がある祖母・傾の山塊が遠くに連なる。
山頂付近の樹氷

 下山後は、牧場の温泉館の温泉で汗を流し、くじゅうやまなみキャンプ場に宿泊。
 その夜は、キャンプ場から一人200円で「だご汁」の具材の提供があり、メンバーで作って食べた。
 麻雀は、久しぶりに負けたが、まあ、つかない時にカヴァーできる腕は持っていないから仕方ない。

(11:40)牧の戸登山口発、 (13:30)扇ヶ鼻山頂、昼食、
(13:50)下山、往路を戻る (15:00)牧の戸登山口に戻る。



フォーレ「レクイエム」2011年02月25日 21時56分55秒

フォーレ「レクイエム」
フォーレ「レクイエム 作品48」
アンドレ・クリュイタンス指揮 パリ音楽院管弦楽団
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
エリザベート・ブラッスール合唱団
アンリエット・ピュイ=ロジェ(オルガン)

 今月10日に、学校の、職場の、そして山の、先輩の奥様が亡くなられた。
 今日、何か音楽を聴きたくなって、フォーレのレクイエムを聴いた。モーツァルトやベルディのそれよりも、やはりフォーレのレクイエムを聴きたかった。

花粉症2011年02月26日 22時54分21秒

ザイザル
 暖かくなってきたら、花粉が一気に飛び始めたようだ。
 今日は天気がまあまあだから近くの山に登ろうと思っていたのだが、朝起きた時から体全体が変調をきたしている。目がかゆくてくしゃみや咳や鼻汁が出る。頭の芯が疲れているようなボーっとした感じだ。
 花粉症の薬は、早めに先月半ばから飲み始めていたのだが、今年は花粉が多いらしい。10倍以上との話もある。もう30年近くも花粉症と付き合っているが、本当にうっとおしい季節だ。
 今年から飲み始めた新薬「ザイザル」が効いてほしいな。