犬ヶ岳のシャクナゲ ― 2013年05月04日 22時22分50秒
犬ヶ岳(いぬがたけ 1131m)
連休後半で自由に使えるのは今日一日だけなので、シャクナゲの名所、犬ヶ岳に登ることにした。同じ福岡県内の山ではあるが、豊前の奥なので、福岡県を西から東まで縦断することとなり、登山口までは2時間以上も車を飛ばすこととなる。
求菩提資料館よりもずっと山のほうまで車を進ませると、うぐいす谷と恐渕との分岐があり、その左側に立派なトイレのある駐車場があり、そこに車を停める。かなり広い駐車場も、この時期はいつも、車でいっぱいである。
今回は、ガイドブックに紹介してある、うぐいす谷を登り、大竿峠から恐渕を下る周遊コースとする。このコースできついのは、経読林道に出る直前の斜面の急登だ。そこを過ぎると、危険な笈吊岩の鎖場が難所として待っている。巻き道もあるのだが、やはり鎖場は逃げたくない。登りにくい鎖場で、毎回、ちょと怖い感じで慎重に登る。鎖に頼りすぎると、鎖に振られて怖い。
この笈吊岩の鎖場を登り切れば、本来ならシャクナゲのトンネルに突入するのだが、今日は、ほとんど花が見えない。咲いていても、単発である。まだつぼみの木も多いのだが、そのつぼみも今年はすごく少ない。いわゆる裏年だとどなたかが言っておられた。
そのかわり、ムシカリ(オオカメノキ)の美しい白い花がいつもより多く咲いているようだった。
(犬ヶ岳山頂)
山頂で昼食後、大竿峠のほうへ、縦走路を下る。
(本日の一番の撮影スポットかな?)
大竿峠から右に渓流沿いに下ると、また経読林道に出て、右に少しで、左に恐渕への分岐があり、それを下る。
恐渕は、規模はそれほど大きくないが、きれいな渓谷で、滝がたくさん懸かっている。
(夫婦渕の滝)
みとれて転落しないようにしないといけない。
難所は、鎖がわたしてある渡渉地点で、対岸の崖を鎖で登る必要があり、滑りやすいので注意が必要だ。
そこを過ぎるとなだらかに高度を下げ、いつのまにか駐車場所に飛び出る。
シャクナゲは期待外れだったけど、美しい新緑で、気持ちのいい山歩きができた。
求菩提温泉「卜仙の郷」で汗を流して、帰路につく。
(8:52)駐車場発(うぐいす谷・恐渕別れ)、
(9:44)経読林道、 (10:15)笈吊峠、
(10:21)笈吊岩鎖場、 (10:28)鎖場通過、
(11:08)犬ヶ岳山頂、昼食、(11:32)下山、大竿峠へ、 (11:56)大竿峠、恐渕へ、(12:06)経読林道、
(12:10)恐渕分岐、 (13:16)駐車場に戻る。
解錠師 ― 2013年05月06日 22時44分05秒
昨年の海外物ベスト1ミステリーをやっと読んだ。「このミステリーがすごい!」と週刊文春「ミステリーベスト10」の両方でベスト1位になっている。
本格物ではなく、恋愛小説風味の犯罪小説というところか。
ある事件がきっかけとなり口がきけなくなった少年が、犯罪組織の凄腕金庫破りとして育て上げられる。そして、警察に捕まるまでを、知り合った少女への愛情と絵画によるコミュニケーションを中心に、時間を行きつ戻りつしながら述べていく。
犯罪小説だけど、どこか癒しがあり、後味は良い。
久しぶりに、先がどうなるか気になって、一気読みしてしまった、面白い小説だ。
メロディーの枯渇 ― 2013年05月07日 21時35分48秒
近頃のヒット曲は、メロディーよりも踊りとか他の要素に比重がかかってきている。その要因の一つに、「旋律(メロディー)の枯渇」があるという。
メロディーは、古今東西無尽蔵に生み出されてきたし、今後もそうなのかな。しかし、まあよくも独創的なメロディーが次から次に生まれるものだと、僕なんかは感心していたのだ。が、やはり、これだけ次から次に歌が出されると、ここにきてようやくメロディーは枯渇しかかってきているようだと服部氏は書いておられる。
音の組み合わせであるメロディーは、理論的には無尽蔵にあるようだが、やはり人が好ましいと感じる組み合わせには限りがあるとのこと。
漠然と思っていたことではあるが、専門家にこう明言されると、なるほどそうだったのかと合点することしきり。
大変面白く読むことができました。
岳滅鬼山のシャクナゲ ― 2013年05月11日 20時37分16秒
岳滅鬼山(がくめきやま 1036.8m)(2回目)、
浅間山(あさまやま 831.5m)(2回目)
単独
先週、犬ヶ岳に登った時に、英彦山の野峠方面から登ってきていた人が、「今年のシャクナゲは岳滅鬼山がいいよ。」と言っておられたので、観に登った。
英彦山温泉しゃくなげ荘の入り口の前を通り過ぎ、英彦山大権現の入り口鳥居の前の広い駐車場に車を停めて、登山開始。
広い林道を奥に進むと、左手に「大山祇神社」と書かれた古い石の鳥居がある。このすぐ先の沢を右に下り渡渉する。下るところには小さく「黒岩山登山口」と書かれている。渡渉して右に森の中に入る。
林道が交差している地点に出ると、一応案内表示はあるのだが、ちょっとどちらに進んだらいいのかわかりにくい。写真の左上の林道を進む。
この林道は、途中からとても荒れていて車は進めない。途中には右手に荒れた作業小屋もある。
しばらく登ると、右手に大きな「岳滅鬼山登山口」との表示があり、植林帯の山道に入る。
緩やかに登ると、やがて「岳滅鬼峠」」に出て、そこには「これより北は豊前の国で小倉領」との古い石柱が残っている。
ここから、右に登る。
これからは、険しい登りが続き、ロープの張られた岩場が次々に出てくるが、シャクナゲが美しい姿をあちこちに現わして楽しい。
ここのシャクナゲは、犬ヶ岳ほどの群落はないが、緑と岩との自然の采配がとてもよい。
ピークを一つ越して、最後の岩場を登ると、岳滅鬼山の狭い山頂に出る。
(岳滅鬼山山頂)
かってはここは「東峰」と呼ばれていたが、次の三角点のあるピークよりも高いとのことで、今ではここに「岳滅鬼山」との小さな表示がなされている。
通り過ぎて、三角点のあるピークを目指す。ここからピークまでのほうがシャクナゲがたくさん咲いているようだ。ミツバツツジもまだ頑張っていてとても美しい。
三角点のあるピークは、下ってまた登ったところにある。岳滅鬼山よりもこちらのほうが、展望がいいようだ。水を飲んで小休止。
今日の目的地は、浅間山までだ。ここまでだと、少々歩き足りない感じなので、縦走路がある浅間山まで行ってみることとした。この縦走路は、このごろ復活した「英彦山峰入り古道」の一部らしい。宝満山からどうやって英彦山まであるくのか、興味がある。
ということで歩き始めたのだが、ほとんどが下り気味の道である。そういえば、浅間山と岳滅鬼山の標高差は、200mある。帰りがきついなあと後悔したが、行き始めたら山頂を踏まないと気分が悪い。
三国境から先は、ほとんどが杉の植林帯で、面白味がない。ずっと下るばかりである。ようやく浅間山の山頂直下あたりはシャクナゲも現れ、岩場になったので少しだけ楽しめた。
でも、この道はわざわざ縦走するような道でもないと思った。
浅間山の山頂も狭く、山頂表示は木の上のこの小さい板のみ。あやうく通り過ぎるところだった。
(浅間山山頂)
浅間山の山頂で、昼食としたが、ハエが多くて閉口した。せっかくのカルビー焼肉弁当もじっくり味わうことができなかった。
下山は、往路を戻ったが、案の定、岳滅鬼山まではほとんど登りで、とてもくたびれた。
(渡渉地点に戻る)
下山後は、いつものように英彦山温泉しゃくなげ荘の温泉で汗を流し(600円)、帰路についた。
(9:00)英彦山大権現鳥居前駐車場発、 (9:04)渡渉地点、
(9:34)大南林道交差地点、 (9:43)植林帯の山道へ、
(10:03)岳滅鬼峠、 (10:33)岳滅鬼山山頂、
(10:46-51)三角点のピーク、
(11:13)三国境、 (11:26)谷コース分岐、
(11:38)浅間山山頂、昼食、 (12:00)下山、往路を戻る。
(12:08)谷コース分岐、 (12:24)三国境、
(12:55)三角点のあるピーク、
(13:11)岳滅鬼山山頂、 (13:38)岳滅鬼峠、
(14:28)駐車場に戻る。
ハフナーセレナード ― 2013年05月15日 22時44分55秒

エド・デ・ワールト指揮
ドレスデン国立管弦楽団、 ウト・ウギ(ヴァイオリン)
先日から、春の園遊会とか叙勲とかのお祝い事があり、知人も何人かがその中に入っていた。まあ、僕なんかには縁のないことだけど、晴れがましいのだろうな。
そんな時に思い出したのが、モーツァルトの「ハフナーセレナード」だ。若いころは、よく聴いたのだが、近頃はめったに聴かない。ちょっと軽めの感じだからだろうか。CDを持っていないので、iPodにいれていないからかもしれない。
今日は、奥からレコードを取り出して何年振りかに聴いた。
華美で優しい曲ですね。特に2楽章から4楽章までのヴァイオリン協奏曲の部分のなんと優しく美しいことか。天国的な感じを持ちました。
でもこの手の曲としては、ちょっと長すぎる感じです。ベートーヴェンの交響曲などに比べると緊密感が少ないので、最後のほうはちょっと眠くなりました。
まあ、クラシックを聴きながら居眠りするのは、最高に贅沢な聴き方だという人もいるけれど。
珈琲店タレーランの事件簿2 ― 2013年05月22日 23時22分45秒

岡崎琢磨 著(宝島社文庫)
やはり出ましたね、第二弾が。一作目がよく売れたそうだから、やはり二作目ですよね。書店に大量に置いてあったので、こちらもやはり買いました。
前作に続き、今回も恋愛風味の軽いタッチのミステリーです。前作では、主人公二人の関係がなんとなく発展しそうな感じで終わっていたので、どういうふうになっているのかも気になって読みたくなったのです。
恋愛風味ですが、きちんとした本格物ミステリーに入るのではないかな。ちいさな事件の謎を解きながら、全体の謎を追っていくというのは、前作と同じスタイルか。
今回は、かなりきめ細かく書いてあり、いい出来ではないでしょうか。騙されて思わずにやりとしたり、すごい殺人が起こるわけでもありませんが、先が気になる面白い作品でした。
韓国はおかしくなっているなんてことないよね ― 2013年05月24日 00時19分20秒
神の懲罰だなんて、神についても歴史についても何も考えていないことを露わにしただけだね。
こんな新聞が、或る意味韓国の世論を代表しているとしたら、悲観的にならざるを得ない。韓国言論人の良識がどんな反応をするか、救いを待っています。
涌蓋山 ― 2013年05月26日 23時24分40秒
涌蓋山(わいたさん 1500m 日本三百名山)(9回目)
25、26の土日は、5月の朝日会例会で、九重連山の涌蓋山に登りました。
昨年と同じく、最短距離のハゲノ湯温泉奥の林道最奥の登山口から登ります。今回は、駐車場所は満杯状態でした。ミヤマキリシマの季節だからでしょうか。
登る時間は短いけれど、直登気味の疲れる登山道には、ミヤマキリシマが美しく咲いていて楽しませてくれました。まだちょっと早いかなと思っていたので、望外の喜びでした。そういえば、明日26日が涌蓋山の山開きだとか。
山頂では、昼食の後、三浦雄一郎さんのエベレスト登頂にあやかって、「とらやの羊羹」をみんなで食べました。6分の1の標高しかないけれどね。
下山後は、昨年と同様、山川温泉「ほたるの里温泉」とそのすぐ横にある塩井川公民館に泊り、いつものように麻雀に興じました。
日が暮れると、その名の通り、塩井川の辺りには、ホタルの淡い美しい光がたくさん点滅し、本当に幽玄な世界を楽しむことができました。時間のある人は、ぜひここに泊って温泉とホタルを楽しんでいただきたいですね。
今回の朝日会は、26日昼からの中学校の同窓会に神戸から参加するため帰郷していたⅠ氏を特別ゲストに迎えて、賑やかに過ごしました。
(10:50)ハゲノ湯温泉登山口(最奥)発、(11:57)涌蓋山山頂、昼食、
(12:44)下山、往路を戻る、 (13:35)登山口に戻る。
50年後の同窓会 ― 2013年05月27日 00時04分44秒

中学校には、初恋の人もいたので、期待して参加しましたが、その人は遠路三重県から出席されていて、少し話をすることができて、とてもうれしかったです。
そのほか、50年ぶりに会った旧友は、男女ともほとんどの人が、顔と名前がよくわからずじまいでした。やはり50年の月日は、長いですね。
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