天山 ― 2015年08月24日 20時31分41秒
天山(てんざん 1046m)
ひと月近く暑さに負けていましたが、やっと仲間たちと山歩きに出かけました。九州百名山のひとつ、佐賀の名峰「天山」です。といっても、登山は片道30分という簡単なもの。
登山口は、小城町から県道337号を登りつめて、案内にしたがって右折した終点、県立天山自然公園駐車場にある。
ひと月近く暑さに負けていましたが、やっと仲間たちと山歩きに出かけました。九州百名山のひとつ、佐賀の名峰「天山」です。といっても、登山は片道30分という簡単なもの。
登山口は、小城町から県道337号を登りつめて、案内にしたがって右折した終点、県立天山自然公園駐車場にある。
広い駐車場で十数台は駐車できる。ただし、駐車場に至る県道337号線は、これが県道かと思うくらい両脇の草が伸び放題で、道幅が狭く感じられるし、倒木があったりして通行がためらわれるくらいだった。
登山口を少し登ると、天山神社の上宮の鳥居がある。
とても背の低い鳥居で、半ば埋没しているかの感じだ。登山道は、鳥居をくぐらず右手のほうに続いている。
やがてコンクリートの横木を渡した遊歩道になるのだが、先日からの雨で、ほとんど小川のように水が流れていて、防水した登山靴でないと厳しい。
ひと登りで、広い草原状の天山山頂に着く。晴れていれば雄大な展望が得られるのだが、今日は曇りでいまひとつ。
山頂には立派な碑が二つ、少し離れた場所に建っている。ひとつは、天山と書かれた霊峰の碑で、もう一つは南北朝時代の武将阿蘇惟直の墓碑である。
阿蘇惟直は、熊本阿蘇神宮の大宮司であったが、足利尊氏と福岡で戦って敗れ、熊本に帰る途中、この天山の麓で襲撃されて自刃したという。遺言に従い、阿蘇の噴煙が見えるこの天山山頂に葬られたとか。
もうショウロサントンボの飛び交う天山の山頂でのんびりと食事をしたあと、往路を戻った。往復一時間だったが気持のいい山歩きだった。
(11:15)駐車場発、 (11:45)天山山頂、 (12:33)下山、 (13:03)駐車場に戻る。
山頂での熱いシーン。
下山後は、以前にも泊まった小城温泉の割烹旅館開泉閣に宿をとり汗を流して、いつものように麻雀を楽しんだ。前回は大敗したが、今回は勝利!
翌日は、近くにある「清水の滝(きよみずのたき)」を見学して帰宅した。清水の滝はその美しい水流の姿から別名「珠簾の滝」といわれる名滝で、落差は75mもある。惜しくも滝百選からはもれているが、その水の清らかさから名水百選には入れられている。一見の価値がある美しい滝である。
天山事件と青春の蹉跌 ― 2015年08月25日 21時08分40秒
昨日、天山登山のことを書いていいて、思いだしたのが、この天山でおこった殺人事件だ。
1966年12月、地元の短大の男子学生が恋人で同じ短大の女学生を天山で殺害したという実話。恋人から妊娠したと結婚をせがまれ、将来を悲観した男は、彼女を天山登山に誘い、マフラーで絞殺したという。
しかし、公判で判明した意外な事実。血液鑑定の結果、子供はその男性の子ではなかったというのだ。それを公判で知らされた彼は、傍聴席にまで聞こえるほどの大きなため息をつき頭を抱え込んだという。
この事件は、石川達三の小説「青春の蹉跌」のモデルになったとのこと。
僕は当時、事件は知らなかったが、小説「青春の蹉跌」を読んで大きな衝撃を受けたことを覚えている。自分の状況とどこか似たところがあったからだ。
以後、僕の終生のテーマは「愛と性」となっている。
1966年12月、地元の短大の男子学生が恋人で同じ短大の女学生を天山で殺害したという実話。恋人から妊娠したと結婚をせがまれ、将来を悲観した男は、彼女を天山登山に誘い、マフラーで絞殺したという。
しかし、公判で判明した意外な事実。血液鑑定の結果、子供はその男性の子ではなかったというのだ。それを公判で知らされた彼は、傍聴席にまで聞こえるほどの大きなため息をつき頭を抱え込んだという。
この事件は、石川達三の小説「青春の蹉跌」のモデルになったとのこと。
僕は当時、事件は知らなかったが、小説「青春の蹉跌」を読んで大きな衝撃を受けたことを覚えている。自分の状況とどこか似たところがあったからだ。
以後、僕の終生のテーマは「愛と性」となっている。
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