宝満山(堤谷ルート)2016年08月16日 21時13分13秒

宝満山(ほうまんざん 829m)171回目
 いつのまにかもう八月も半ばを過ぎた。猛暑はまだ続いていて外出するのは恐ろしいくらいだが、やはり山にも登りたい。今日は曇天で暑さも幾分かは和らぐだろうと期待して近くの宝満山に出かけた。それも滝の連続する渓流ルート「堤谷ルート」を登ろう。きっかけは地元の山歩き雑誌「季刊のぼろ 2016年夏号」に紹介してあった「超気持ちいい場所、宝満山のモミ林帯を歩く」という記事だ。
 堤谷ルートを登るのは2011年7月以来だから、5年ぶりで、このルートでは6回目の宝満山である。知らなかったのだが「堤谷」は「つつみたに」ではなく、「ひさげだに」と読むようだ。

 太宰府から米の山峠に向かい、本道寺の点滅信号を左折して進むと宝満山への案内がある。それにしたがい山のほうに進むと登山口があるのだが、5年ぶりに来てみるとその登山口付近が様変わりしているのだ。案内板があってなんとか登山口はわかったが、なんだか信仰施設が建設中らしく、しばらくはどこが登山口かまごついた。

登山口1

 (この施設の手前に登山者用の駐車場所が作られているが、2、3台しか置けない。)

登山口2


登山口3

 以前は、登山口からまっすぐ進めば、すぐに左に谷への道があったのだが、今はいったんシラハケ尾根道に入り、10分弱登ってから案内表示にしたが下って堤谷ルートに入る。

堤谷分岐

男滝
男滝

男滝の右手前の崖を登る。このルートの最大の難所かな。
岩をよじ登る

女滝
女滝

金剛の滝、本ルート最大の滝
金剛の滝

水垢離の滝、これも落差がある。
水垢離の滝

 堤谷ルートに入ると、一番恐れていたことが出てきた。それはアブ等の虫の襲来である。虫が周りを飛び回りすきあれば刺そうと狙ってくる。刺されれば半年くらいはかゆみが続く。牛のしっぽのようにタオルを振り回し、虫を追いながら登る。それでも水を飲むために立ち止まるたびに、ちくりとどこかを刺される。本日も十数カ所は刺されたようで、今夜以降かゆみでたまらなくなるのが恐ろしい。夏の低山の最大の恐怖だ。


百日絶食記念碑
百日絶食記念碑

 ところが、百日絶食記念碑を過ぎたあたりから、急に虫がいなくなった。さては、と思ったら、やはり雨が降り始めた。虫は雨に敏感なのですね。
 もともとここまでに大汗をかいて体中が汗で濡れてしまっていたので、もちろん雨具はつけない。かえって雨で冷えて気持ちがいいくらいだ。でも、汗が足を伝い登山靴の中にまで滴り落ちているのに、雨までが加わって、靴の中はぐちゅぐちゅになってしまった。
 夏の低山は体力を消耗するというが、本当にきつかった。道もわかりにくくなっていたし、虫の恐怖があって、気持ちが折れそうになったが、雨で救われたようだ。
 それにしても、先に紹介した「のぼろ」の記事で百日絶食記念碑から「剣の滝」に進むルートは、案内表示から数メートル進むと、もう道がわからなくてしばらく行ったり来たりしたが、とうとうわからなくて、諦めた。

剣の滝への案内

 逆に左に進む宝満山山頂方向へは道がはっきりしており、迷うようなところはない。

キャンプ場(宝満山山頂へ)への分岐

 宝満山山頂は、さすがに雨天で人が少なかった。山頂直下の岩場に咲いていた白い花(名前は知らない)が、楚々として美しかった。

宝満山山頂


山頂直下の岩場に咲く花

 下山は、百日絶食記念碑まで往路を戻り、こんどは谷ではなくシラハケ尾根道を下った。この道は、まったく変化がなく面白さに欠ける道であるが、平坦で緩やかに下っている、疲れた足に優しいとても歩きやすい道で、簡単に登山口まで戻ることができる。
(10:07)シラハケ尾根道登山口発、 (10:15)堤谷ルート分岐、
(11:23-45)百日絶食記念碑、 (12:30)キャンプ場、 (12:37)宝満山山頂、
(12:46)下山、 (13:19)百日絶食記念碑、シラハケ尾根道へ、
(13:47)登山口に戻る。 
 



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