会津磐梯山2019年09月15日 22時04分50秒

磐梯山(ばんだいさん 1819m)
 また、行ってきましたよ。
 磐梯山は、福島県北部にそびえる秀麗な名峰で、会津富士ともいわれる。もちろん日本百名山の一座です。九重と同じような活火山ですね。
 5月には、山麓の五色沼の散策だけで登山する時間がなかったので、今回は山頂を目指した。といってもやはり時間の制約があり、最短ルートの八方台登山口からのピストンだ。
 前日に宿泊したホテルの送迎バスで登山口まで送ってもらう。登山口には広い駐車場があるが、もうすっかり車で埋まっていて、貸し切りバスの姿もある。

(八方台登山口)
八方台登山口

 昨日、バスで長い時間座りっぱなしだったので、腰の調子が悪い。登るスピードが極端に遅くなる。それでも中の湯までは、とても平坦な歩きやすい道で助かる。

登り始めは平坦

 中の湯と言われるところは、開けた場所で、数軒の温泉施設の廃屋が見られる。あたりには硫黄の匂いが漂っていて、有毒ガスも出ているようだ。

中の湯

 中の湯を過ぎると道は急に岩ゴロゴロの歩きにくい道となり、急登というほどでもないが、勾配もだんだんきつくなる。展望はほとんどなく単調な登りだ。

だんだん急になる

 お花畑分岐を過ぎて、20分ほど登れば2軒の売店小屋がある「弘法清水」という水場のある広場に出る。お花畑のほうを登ってもここに出てくるという。

弘法清水(岡部小屋)

 実は、ここにくるまでにおなかの調子が悪くなって、雉を撃つ場所を探しながら登っていたのだが、登山道は狭く、両側にはササがびっしり多い繁り、しかも平坦な場所が見られない。我慢してこの弘法清水の小屋までたどり着いたのだが、なんとトイレがないという。そのかわり携帯トイレを売っていて(350円)、場所は提供してくれたが、もちろん分身はその中に入れてテイクアウトだと。初めての経験で、抵抗があったが背に腹は代えられない。ザックの中の食料品は外に出して、分身をザックに収納した。
 それでも、小屋の前に出ている「弘法清水」は、とても冷たくて美味かった。

美味しい弘法清水

 さてこれからが、ハイライト、山頂への急登だ。岩ゴロゴロの狭い登山道を登っていく。爆裂火口の方は、ガスがかかっていて何も見えない。

ガスの中

 30分弱の急登で、大きな岩石が積み重なった山頂にたどり着く。ここには山頂表示は見られなかったが、すぐ下にある小屋(閉鎖されていた)のすぐ横に大きな表示があった。何でだろう。

磐梯山山頂

山頂表示

 ところで、ガイドブックなどには、磐梯山の標高は1819mとしてあるのだが、この山頂表示も登山口の表示にも1816mとある。これも何でだろう?

 山頂はあいにくガスの中で、360度の大展望が素晴らしいはずだが、何も見えない。風が吹いて寒い。早々に下山する。

(下山途中に晴れ間が出てきて展望が開ける。これから想像すると、山頂からの眺望は素晴らしいだろうなあ。)
下山途中の展望

 13時に迎えのバスを頼んでいたので、時間を気にしながらの下山だったが、中の湯まで戻ったところで、予定通りの時間だったので一安心。
 汗まみれのまま、送迎バスから13時半にホテル前を出る路線バスに乗り移り、5時間かけて東京に戻った。
 あ、そうそうザックの中の分身は、登山口に置いてある回収箱の中に移しておきました。

分身

(7:43)八方台登山口発、 (8:11)中の湯、 (9:23)お花畑分岐、
(9:45)弘法清水(岡部小屋)、休憩5分、
(10:18)磐梯山山頂、 (10:26)下山、往路を戻る、 
(12:21)中の湯、 (12:46)登山口に戻る。