ミステリー読書2024年02月04日 23時51分25秒

 ここんところミステリーをほとんど読んでいなかった。他にやることがたくさんあって時間が足りなかった。状況は今もあまり変わらないのだが、今年になってなんとか頑張って何冊か読んだ。

高い窓、湖中の女

 チャンドラーのフィリップ・マーロウシリーズの2冊、「高い窓」、「湖中の女」(いづれも清水俊二訳)と、今野敏の人気警察官シリーズ「一夜(隠蔽捜査10)」だ。どちらも僕の本命の本格推理物ではないけれど、どちらも気になるシリーズだから読んだ。
 マーロウのほうは、昨年読んだ「大いなる眠り」と似たようなところもある物語なんだけど、どちらもよくできていて面白い。
 特に「湖中の女」はよく作られていて面白かった。マーロウシリーズは、ハードボイルドの代表的な作品とよく言われるが、この「湖中の女」はとりわけそんな感じがする。権力を持つ警察官との対峙にも、思いが込められている。
 マーロウシリーズは、結構映像化もされているようだから、いつかまとめて観てみたい。


一夜(隠蔽捜査10)

 もう一つの「一夜(隠蔽捜査10)」は最新刊の単行本だが、こちらは出来が良くない。まあ人気シリーズだから、出せば売れる(僕も買った)というもの。このシリーズは主人公のキャラクターが面白いから人気があると思うのだが、そのキャラもマンネリ化するし、平凡に近づきつつある。ストーリーもなんだかテレビドラマ「相棒」のものかと思われるような、ちっとも面白みのないものだし、このままではもう高い単行本を買いたくないと思う。せめて有終の美を、警察庁に戻り、主席監察官(警視監)として活躍させてほしい。一時文春を賑わせたKS事件をモデルにしたようなものを書けば売れますよ。
 

四王寺山2024年02月12日 22時29分26秒

 三連休の最終日、やっと天気が良くなったので、裏山の四王寺山に登った。登ったというより歩いたという感じかな。
 大野城市総合体育館の横の林道を車で登り、四王寺県民の森センターに駐車する。

水時計のある池

 水時計のある池を横切り、子供の国から増長天礎石群に出る。礎石群のところには新しい案内板ができていた。

増長天礎石群

 礎石群の前を通り、周遊路を毘沙門天のほうへ。毘沙門天の左奥に四王寺山の最高点大城山(410m)の山頂がある。山頂を踏み、毘沙門天にお参りし、杉林を下って野外音楽堂のほうへ。

大城山山頂


野外音楽堂

 野外音楽堂の左端から百間石垣のほうへ下る。このくだりがこのコース一番の急降下だ。下りきると、百閒石垣の上に出て、石垣の奥から左に下ると宇美町道に出る。町道を左に下るとすぐに右に鮎返りの滝への道が分かれる。入り口には車止めの柵がある。

百間石垣

 この辺りは秋には紅葉がとても美しく、四王寺の名所の一つだと思う。滝の入り口付近に公衆トイレが設置されると案内板があった。訪れる人が多いところだからいいことだ。

トイレ設置の案内板


鮎返りの滝

 舗装道路を滝の左上のほうにどんどん進むと、舗装が切れ木橋がかかった空間に出る。左に小石垣があり、その前にベンチみたいな石があるので、そこで軽い中食とする。

小石垣付近

 小石垣の上をとおって登ると周遊路のほうに出るのだが、今日はショートカットで、県民の森センターのほうへ向かう。小石垣のほうへ左折せず、まっすぐ小川に沿って進む。すぐに木橋を渡り小川の左岸に(右側に)でる。そのまま奥に進むと、せまいけれどきちんと稲作のされていた田んぼにでる。今日見たところでは、田んぼはなんだかほとんど手入れがされていないようで(農業やったことがないのでわからないけれど)、ん?人手がないので休耕田になったかなとか感じた。

隠し田(勝手に思っている)

 田んぼの間を抜けて、緩やかに林道を登っていくと、右に主城原礎石群への道を分けて、下りの道となる。

主城原への林道

 そのまま道なりに下れば、小さな集落の間を抜けて、宇美町道に出る。右に進むとすぐに左に県民の森センターがある。
 二時間程度の楽な歩きだったが、好天に恵まれた気持ちのいい山歩きだった。
(12:23)県民の森センター駐車場発、 (12:36)増長天礎石群、
(13:07)大城山山頂、 (13:22)野外音楽堂、 (13:33)百間石垣、
(13:43)鮎返りの滝上、 (13:54-14:01)小石垣前、軽く昼食、
(14:09)隠し田、 (14:23)宇美町道に出る、
(14:28)県民の森センター駐車場に戻る。


原鶴温泉2024年02月17日 23時05分50秒

ホテルの窓からの眺め
 高校の同級生7人で金曜日の夕方から原鶴温泉に行って、温泉と食事と麻雀を楽しんできました。うち一人はわざわざ東京からやってきてくれた。

 原鶴温泉は、福岡県の朝倉市で、筑後川の中流域にある温泉地です。夏には鵜飼なども行われている観光地です。といっても僕らは特に観光するわけでもなく、ただ温泉に入り、うまいもん食って、麻雀をするというだけ。僕も原鶴温泉には、若いころ職場の慰安旅行で一度だけ言ったことがあったっけ。今回はちょうど福岡県の「福岡平日おとく旅」という制度の最終日で、2割引きだったせいもある。

 ホテルは「原鶴グランドスカイホテル」で、2割引きで税込み一人10,100円でしたが、夕飯はバイキングで酒類は飲み放題、料理も豊富で大満足でした。部屋はひところ流行った長期滞在型で、小さな台所もあるアパート風なものでした。麻雀するにはもってこい。
 
 僕は、部屋からの眺めが気に入りました。放水路とその奥にかすかに見える筑後川、そして美しい山並み。なんだか心が和みました。

映画「ゴールデンカムイ」2024年02月18日 23時21分55秒

映画「ゴールデンカムイ」
 ゴールデンカムイの実写版映画を観た。

 原作は野田サトルさん(この人については、僕は全く知らない。)さんの漫画で、2018年にはテレビアニメで放送されたらしい。その時も、僕はこの作品についてまったっく知らなかった。
 1年ほど前に友人から単行本全巻が無料でネットに公開されている、面白いから読んでみてと勧められたので、大急ぎで全巻斜め読みしていた。

 明治初期の北海道が舞台。アイヌの埋蔵金(2万貫、現在では7千億円ちかくになる)をめぐる個性豊か(すぎる)男たちの争いを描いたお面白い活劇です。
 それに女主人公ともいえるアイヌの娘をとおして、アイヌの料理などアイヌ文化もたくさん紹介されており、なかなか面白い話です。

 映画は、原作に比較的忠実に造られており、漫画の大げさな表現も巧みなCGでとてもよくできています。

 心配なのは、原作は単行本31冊の長編で、今回映画化されたのはその1巻~3巻までの分とのこと。まだまだほんの序章にすぎません。はたしてこのまま最終巻まで実写化されるのか。1年1作にしてもあと10年はかかるだろうから、それまで主な登場人物の役者さんたちが出演し続けることができるのか。

 早く続編が見たいのだけれど、とても大変そうな映画だからいったいどうなるのかと心配しています。