ミレニアム2、32010年01月29日 00時48分06秒

ミレニアム2、3
ミレニアム2(上、下)、3(上、下)
(スティーグ・ラーソン著 ヘレンハルメ美穂・山田美明訳)早川書房
 先週の土日を含め、山にもいかずミレニアム三部作を読み上げました。
 一言で言って「面白いよ!」です。
 先に書いた1は、本格物の香りのするもので、一応完結しているのですが、実は、それはこの2、3への助走に過ぎなかったとも言えるのではないか。1だけ読んで、それで終わっても、それはそれでいいのですが、2と3は、ぜひとも併せて読むこととなります。
 ミレニアムの女主人公の謎が解き明かされるのですが、2はその前篇で、いいところで終わるのですね。2を読んだ人は、やはり3を読まずにはいられない。
 2は、サスペンス・アクションミステリーで、ややハードボイルド的要素もある。3は、それに加えてスパイ・法廷ミステリーの要素と、手を変え品を変えての展開に、なかなか本が置けません。世界的ベストセラーになるだけのことはありますね。
 登場人物にも魅力的なキャラクターの人が多くて、面白い。彼らの奔放な性的関係には、ついていけそうにもないけど、まあ、本音を言えば、うらやましいな。
 女主人公の心が少しずつ開かれていくのも、読後感の良さにつながるのかなと思います。
 2と3の映画がどんなものになるのか楽しみです

仮面舞踏会2010年01月31日 23時36分31秒

仮面舞踏会
ハチャトリアン 「仮面舞踏会」組曲
ロリス・チェクナヴォリアン指揮 ロンドン交響楽団
 土曜日は、来客で山に登ることができなかった。今日、日曜日は朝から雨で考えていた山行は中止した。足がむずむずする。が、仕方がないから、今日は音楽三昧とした。
 で、「仮面舞踏会」のこと。
 ハチャトリアンといえば、僕は「剣の舞」くらいしか知らなかったが、先日の高嶋ちさ子さんの音楽会で演奏された曲で、とても気になったのがこの「仮面舞踏会」だった。スケーターの浅田真央さんが2009年の世界選手権で使った曲とのことであるが、僕はスケートはあまり見ないので知らなかった。
 レコード屋で見つけたのがこのCDである。ロリス・チェクナヴォリアンという聞き慣れない指揮者のものではあるが、「剣の舞」がある「ガイーヌ」が全曲入っている二枚組みで、安かったので買ってみた。なかなかいい演奏だと思います。
 2枚目に入っている「仮面舞踏会」組曲は、5曲からなっている。浅田真央が使ったのは、1曲目の「ワルツ」で、一度聴いたら忘れられないような怪しいメロディが、転調しながらワルツのリズムに乗って進んでいく。なるほどスケートで踊ったらよく似合いそうだ。
 組曲は、どの曲もとても素晴らしいのであるが、「ワルツ」の外、とりわけ4曲目の「ロマンス」も、哀愁を帯びて、怪しく沈んでいて魅力的である。
 僕は、この「仮面舞踏会」にすっかり魅せられていて、毎日2~3回は聴いている。 
 浅田真央さんのスケートと音楽は、ネットでみることができます。