隠居岳2010年02月07日 22時40分23秒

隠居岳(かくいだけ 670m)
 昨日、今日とは、今年最初の朝日会でした。まあ一応山にも登りましょうということで、長崎県佐世保市の隠居岳(「かくいだけ」と読むそうです。)へ。
 長崎県は、道がくねくねと複雑で結構時間がかかった。登山口は、きれいに整備されており、ハイキングコースとなっている。「隠居岳に登るよ」と友人にメールを送ったら、「はあーやはり御隠居さんですかあー」とか返事がきたりして。
 ともかく、登山口からあっという間の30分で山頂につきました。さすがに、朝日会のメンバーでさえも物足りないねえという始末。
 それでも、快晴の天気と大村湾などの抜群の展望には満足。優しい気持ちで弁当を広げました。ほか弁だけど。
隠居岳山頂からの展望
 下山後は、西海橋を見物し、西彼町の遊湯館で汗を流して、長崎県民の森キャンプ場へ。いつものように麻雀と宴会。
西海橋

新西海橋から大村湾
 今日、日曜日は、七ツ釜鍾乳洞を見学して、佐世保市内まで繰り出して、本場「佐世保バーガー」を食して帰路につきました。

七ツ釜鍾乳洞入口

鍾乳洞内部

長崎県民の森ロッジ



上福根山の福寿草2010年02月13日 21時01分51秒

岩宇土山(いわうどやま 1347m)
上福根山(かみふくねやま 1645.3m)
 いつも今頃になると、九州山地に福寿草を観に出かける。登りやすいので、たいていは仰烏帽子山であるが、今日は、まだ登っていない九州百名山の一つ上福根山にした。
 天気予報も曇りで、雨に会うことはなさそうである。このところ暇ができると雨だったので、チャンスとばかり早起きした。
 午前4時に起床し4時半に家を出る。松橋から美里町を南下するのが一番の近道ではないかと思ったが、途中の山道がいやだったので、人吉まで高速を飛ばし、五木へ北上するルートをとった。五木周辺は例の川辺川ダム騒動で、周辺道路がきれいに整備されていて、通り易い。
 途中から久連子(くれこ)への道は、舗装はされているが狭いので離合がしづらく要注意である。道がよくわからない場合は、旅館久連子荘(0965-67-5026)をナビにいれたら案内してくれる。
 登山口は、その旅館久連子荘のすぐ上の左手にある。車は、道路の脇に停めるしかない。今月下旬の盛りには、とても混雑するだろう。
久連子の朝霧

 登山口の小さな案内表示があるが、のっけからの急登である。ウォーミングアップなしの急登はつらい。それにそれ以降の指導票は、ほとんどなく、踏み跡も明瞭ではなく道はわかりにくい。急斜面のトラバースもかなりの個所であり、滑落事故もあると聞くので、経験者と一緒のほうがいいと思われるコースである。
 わずかの踏み跡とテープを頼りに登っていくが、かなりの急登ばかりだ。
 岩宇土山は、稜線の一番高いところという感じで、山頂に立った感じはしない。通過点という感じだ。
 
岩宇土山山頂
いったん下った鞍部から左にお目当てのオコバ谷への道が下っているが、それは帰り道に。
 上福根山への登りも急登に加えて、ササのトンネルと倒木でうるさい。
それでも山頂直下には、ツクシシャクナゲの群落があり季節には美しいだろうなと思われた。きれいに花がつけば、犬ヶ岳と比べても遜色がないかもしれない。
 
上福根山山頂
山頂付近では、ちらほらと雪が舞い始めた。寒い。昼食をとってすぐに下山。
 鞍部の分岐まで戻り、オコバ谷へ下る。ものすごい急降下に加え、踏み跡がほとんどわからない。注意深く見当をつけて下っていくが、ふかふかとした柔らかい土に杉の落ち葉が混ざってすごく良く滑る。まるで富士山の砂走りみたいだ。踏ん張れない。何回も尻もちをついた。
 谷の底に近づくと急に開けたところに出る。遠くには大きな鹿が立っている。
 このあたりから少しずつ、福寿草が見え始める。まだ蕾が多く、今月下下旬がピークだろうか。それに今日は日当たりがもう一つだから、開きも悪い。
 もっと下ったところが台地状に開けていて、そこがお目当ての福寿草の群落地だ。とても広い範囲に花がある。登山道がはっきりしないので、蕾を踏みそうになるくらいあちこちに咲いていたり蕾がついていたりしている。見事なものである。
福寿草群落地1

福寿草群落地2
 
福寿草
 しばらく鑑賞し、写真を撮ったら、下山。下山路も分かりにくい。沢のほうへ急降下し、小さな沢を(そういえば小沢さん体調崩しているとか)右に下ると大きな沢と合流する。大きな沢を左にちょっとだけで、対岸に赤テープの目印のあるところを渡渉する。ここを見逃して、そのまま沢を下ると大変だ。
 渡渉して左に登れば、あとは久連子への下りで、砂防ダムの群落(?)に出て、対岸に渡ってしばらく広い道を下れば、旅館久連子荘に戻る。
 福寿草は可憐で、とても美しかったので満足な山行であったが、道がわかりにくいのには閉口した。
 帰りも、人吉から高速に乗ることにして、途中の五木村の温泉で汗を流し、お土産を買って帰宅した。高速千円で助かるな。
五木村の温泉

(7:34)久連子登山口登山開始、 (8:52)久連子鍾乳洞、
(9:25)岩宇土山、 (10:45-11:08)上福根山、
(11:56)オコバ谷分岐、 (12:35-45)福寿草群落地、
(13:20)砂防ダム、 (13:37)久連子登山口



テイラー・スウィフト2010年02月14日 19時41分58秒

テイラー・スウィフト
 先月発表されたグラミー賞のベストアルバム賞を受賞したのが、弱冠20歳のテイラー・スウィフトという女性歌手のセカンド・アルバム「Fearless」というアルバムだそうです。何を血迷ったのか、ふと買ってしまった。
 アメリカでもこんな素朴な歌詞が受け入れられているのかというような感じの若者の歌でした。60年代ポップスで育った私には、メロディ的にはちょっと受け入れづらいものがあるのですが、まあ、ちゃんとした歌唱力で立派なカントリーではありました。
 それにとても美しい女性ですね。声の感じもいいし。
 でも、あとでネットを観ていたら、動画サイトでいくらでも聴くことができるので、わざわざ買うこともなかったかなとか思っています。

金山2010年02月21日 19時36分15秒

金山(かなやま 967.2m)
 2年半ぶりに金山に登った。いつもの登山口は、花乱の滝のある上石釜のほうからだが、今日は登山口まで途中までいったところで林道工事で全面通行止めとなっていた。こちらのコースは、美しい渓流沿いで、それにアゴ坂峠を過ぎて山頂までの間に気分のいい自然林を通るので、好きなコースである。
 通行止めなら仕方がないので引き返し、急登な坊主ヶ滝コースを登る。旧国民宿舎「千石荘」の上のほうに登山口がある。駐車場はないので、林道わきに駐車する。古風な別荘のような民家の右横が登山口で、登っていくとすぐに坊主ヶ滝に行きつく。
坊主ヶ滝

 落差はそれほどでもないが、水量は結構多い。
坊主ヶ滝2

 その滝の手前の右の壁にとりつく。急な登りだ。
 急なわかりにくい道をぐんぐん高度を上げると、一時間弱で遊歩道から来た道と合流する。ここからは緩やかな登りで歩きやすい。のんびり歩こうという感じだ。
 途中から、だんだんと雪が見られ始めた。ああ雪が残っているなあと思いながら登っているとすっかり雪に覆われた登山道となる。まだ、冬山だなあとつくずく思った。やはり軽アイゼンを持ってくればよかったかな。
 特に山頂直下は、滑りやすくて慎重に登った。
金山山頂直下

 登山口から1時間45分で金山山頂に飛び出す。
山頂は、日当たりがいいので、まったく雪はなかったが、小爪峠方向への縦走路にはやはりかなりの積雪が見られた。
金山山頂
 
 山頂で昼食をして、往路を引き返す。途中から坊主ヶ滝への直行コースと分かれて遊歩道を下る。植林帯の中の道をあっと言う間に登山口に戻り着く。
 近くの有名な鳥飼豆腐屋で、大好きな寄せ豆腐を買って帰った。ここの寄せ豆腐は、ほんとうに美味しいですよ。お勧めです。
(11:33)坊主ヶ滝登山口、(11:39)坊主ヶ滝、
(12:13)遊歩道分岐、 (13:19-45)金山山頂、
(14:35)遊歩道分岐、 (14:52)登山口



ジュリー・ロンドン2010年02月23日 00時40分19秒

ジュリー・ロンドン
 このところ、クラシックはマーラーの交響曲第9番ばかり聴いているのだが、今日は時間があったので、ウィスキーを片手に、ジュリー・ロンドンのCDを聴いた。先日の、テイラー・スゥイフトの反動と言うべきか、うんと色気があって、歌詞がわかりやすくて、こてこてにポピュラーな歌が聴きたかったからだ。
 「ジュリー・ロンドン・ベスト」というCDは、甘く切ないラブソングが満杯のCDです。
 ・思い出のサンフランシスコ
 ・ミスティ
 ・フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン
 ・シャレード
 ・この世の果て
 などなど、24曲。スタンダードジャズというよりポピュラーソングともいうべき懐かしい歌を、ジュリーが優しく、時にはドスを効かせて、少しハスキーな甘い声で歌い上げる。
 おじさんには、やはりこんな歌が適当なようで、お酒と歌にすっかり酔ってしまいました。

ソウル・コレクター2010年02月27日 17時55分21秒

ソウル・コレクター
ソウル・コレクター
(ジェフリー・ディーヴァー著 池田真紀子訳)文芸春秋

 寝たきりの探偵リンカーン・ライムが活躍するシリーズ8作の中で僕が読んだのは、1作目の「ボーン・コレクター」と前作(7作目)の「ウォッチメイカー」で、今回の最新作「ソウル・コレクター」で3冊目である。
 頭脳は明晰であるが、事故の後遺症で体はほとんど動かすことができない元警部の主人公リンカーン・ライムが、素晴らしい相棒たちの協力を得ながら、事件を解決していく。中でも準主人公の女刑事アメリア・サックスとは、恋愛も進展させながらの絶妙のコンビとなっている。
 今回は、コンピューター社会に蓄積された膨大な個人情報を悪用する犯人との戦いだ。
 近頃のミステリーもコンピュータを抜きにしては成り立たなくなってきているような観すらもある。あの「ミレニアム」もコンピュータが主役といってもいいくらいだった。
 ライムの従兄弟が、殺人事件の犯人として捕えられるのだが、どうやら誰かが個人情報を悪用したらしい。
 犯人とライムたちのぎりぎりの情報戦が始まるのだが、例によってスタッフたちの身に危険が迫り、「ああっ!」というところで、場面が変えられる。まあ、スリルとサスペンスで面白いことは間違いないですよ。
 しかし、ミステリーとしては、やはり前作の「ウォッチメイカー」のほうができが良かったと思います。一ひねりも二ひねりも、大どんでん返しも効いていた。
 ということで、今回の作品は、昨年の「このミステリーがすごい!」では第5位、「週刊文春ミステリーベスト10」では第3位となっている。
 それにしても、ミステリーに2500円は痛いなあ。
 ライムシリーズの8作は、以下の通りですが、僕が読んだ3作以外は、あまり話題にならなかったようです。
"The Bone Collector" 『ボーン・コレクター』 (1997/1999邦訳):
"The Coffin Dancer" 『コフィン・ダンサー』(1998/2000邦訳)
"The Empty Chair"  『エンプティー・チェア 』(2000/2001邦訳)
"The Stone Monkey" 『石の猿』 (2002/2003邦訳):
"The Vanished Man" 『魔術師(イリュージョニスト)』 (2003/2004邦訳):
"The Twelfth Card" 『12番目のカード』 (2005/2006邦訳)
"The Cold Moon"   『ウォッチメイカー』(2006/2007邦訳)
"The Broken Window"   『ソウル・コレクター』(2008/2009邦訳)