詩人の恋2010年10月25日 00時21分21秒

詩人の恋
シューマン「詩人の恋」
 テノール ヴァンダーリッヒ
 ピアノ  ギーセン
 いやー、よかったな! N響アワー。シューマン特集は、「シューマンの指」の作者奥泉光さんがゲストで、ピアノ協奏曲でした。とても上品な演奏でした。奥泉さんも初めて拝見しましたが、とてもおしゃれな人ですね。今夜はとてもハイテンションで多弁でしたね。
 その番組の中でちょっとだけ紹介されていた「詩人の恋」は、ハイネの詩にシューマンが曲をつけたもの。大好きな歌曲集です。
 恋多き青年だった私も、ハイネやバイロンの詩を読みふけった日々があったのですよ。失恋の悲しみですよね。
 この「詩人の恋」は、最初の曲「美しい五月には」を聴いたら、最後の16曲までずっと聴き続けるしかない。美しい曲が、優しく、時には激しく、哀しく続いていきます。
 また、ピアノ伴奏が、伴奏にとどまらす歌と共演しているのですね。終曲の歌が終わって、ピアノがそのあとにきちんと詩人の恋を閉じるのです。
 CDは、ディスカウのがいいようですが、僕の持っているのはこのヴァンダーリッヒのものとヘルマン・プライのレコードだけ。このヴァンダーリッヒのCDは、ピアノのギーセンもとてもいい。
 家人はプライのがいいと言っていますが、レコードが古いせいもあるのかもしれないが、僕はどうもプライのは好きではない。なんだか演歌を聴いているような感じがするからかな。