ブラームス 交響曲第4番2011年04月13日 00時09分35秒

ワルター ブラームス4番
ブラームス交響曲第4番ホ短調
ワルター指揮 コロンビア交響楽団
 元気を出さないといけないのに、どうしても暗い曲を聴いてしまう。
 この曲は、僕がクラシックをよく聴くようになったきっかけになった曲の一つだ。就職して最初に配属された職場の先輩にクラシック音楽が唯一の趣味だと言う人がいた。W大出身だというのが信じられないくらい控えめの先輩で、仕事よりも趣味と家庭を大事にされている、定年間近な先輩を観て、こんな人生もあるのだなあと思っていた。とてもいい人であったが、もちろん戦力としてあてにされていないのが哀しかった。
 その先輩が一番好きだと言っていたのが、この曲だった。酒を飲むと酔ってこの曲のメロディを口ずさみながら指揮の振りをされていた。好きな先輩が好きな曲ということで、僕も何回も聴いて、やはり好きになった。
 今ではクラシック音楽を考えるときには、なくてはならない曲になっている。大好きな曲だ。
 CDは、カルロス・クラーバーの素晴らしい演奏もあるが、今夜はやはり聴きなれていて、しみじみと感じるものがあるワルターのレコードを、しんみりと聴いた。