やはり「悲愴」です2012年09月25日 20時50分35秒

ゲルギエフ「悲愴」
チャイコフスキー交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」
ワレリー・ゲルギエフ指揮 マリインスキー劇場管弦楽団

 やっと少し涼しくなって、冷房なしにステレオの前に座ることができるようになった。しばらく聴いていなかった音楽観賞も再開だ。
 もちろん今まで夏の間全く聴いていなかったわけでもない。iPodでは通勤の途中なんらかの音楽を聴いていたのは聴いていた。が、やはり騒音の中だし、細切れになるし、観賞とはいえないだろうな。
 そこで、久しぶりなので、情感たっぷりの音楽に浸りたい。とくれば、やはりチャイコフスキーの第6番「悲愴」となる。今日は、前から気になっていたゲルギエフのを買ってきて聴いた。2004年のもあるらしいのだが、僕が買ったのは1997年録音のもの。 
 この演奏はなかなか気に入りました。
 定盤のカラヤン・ウィーンフィル(84年)のは、或る意味繊細で、哀愁を強く感じさせる完璧な美しさだが、このゲルギエフのは、低音を効かせて、情感にまかせてぐいぐいと進むと言う感じで、いつのまにか惹き込まれていく。特に、第3楽章の盛り上がった終わりから、第4楽章の出だしのなんという絶望的な哀しみ、これぞ「悲愴」という感じですね。思わず落涙してしまいました。
 曲の終わりも、カラヤンのが消え入るような感じなのに、こちらはある程度はっきりしてボツッと終わるという感じですが、これはこれでそれなりに説得力があるなあと思いました。
 とまあ、書いてしまいましたが、素人が感じただけで、全く違った感じで聴く人もいるでしょうし、僕のその時の体調や精神のあり様で、また違った感じで聴くときもあるから、あてにはならないけど。
 まあ、そう感じたわけです。2004年のウィーンフィルのも聴いてみたいなあ。

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