ゴーストマン 時限紙幣2014年10月07日 23時14分27秒

時限紙幣
ゴーストマン 時限紙幣(ロジャー・ホッブス著 田口俊樹訳)文芸春秋

 毎日の仕事帰りに立ち寄るジュンク堂の新刊コーナーに置いてある本が気になって、とうとう買って読んでしまった。

 気になったのは、帯の「英米のミステリ賞を総なめ 25歳の天才作家、登場。」という宣伝文句。それに時限紙幣って何だろう?と気になるではないですか。

 いわゆるノワール・ノヴェル、暗黒小説ですね。主人公は、犯罪の後始末屋さんで、誰もその正体を知らない。正真正銘の犯罪者で、行うことは全くの犯罪です。が、なぜか惹かれるのです。ダーティヒーローですかね。

 過去の失敗と現在の事件を交差させながら展開していく物語は、どこかスティーヴ・ハミルトンの「解錠師」を思い出させるようなところもあるが、それほど繊細ではない。もっと荒削りで大胆。肝心の時限紙幣には最後まで納得させられていないのだが、まあそんなものか。

 本書は、出版される前から映像権が高額で売れたというからすぐに映画化されるのではないか。映像化を意識しているような小説です。
 それに、続編もすでに書かれているというから、楽しみですよ。新しいダーティヒーローシリーズの誕生ですか。

 たぶんこの小説は、年末のミステリーランキングでも高位にランキングするのでは、と思います。

四王寺山2014年10月13日 13時06分03秒

四王寺山(しおうじやま 410m)
 腰痛は、一向に改善しない。悪化するのが恐ろしいから、登山も控えているが、このまま全く登れなくなるのも悔しい。明らかに筋力の低下が感じられる。だめでもともと、思い切って登山を開始しよう。だが、いきなり険しいところは不安があるから、裏山の簡単なところから。ということで、三連休の初日、11日土曜日に四王寺山一周に出かけた。
 以前は気楽に散歩に登ったコースだ。山と渓谷社の「福岡県の山」では、登山口は大宰府の都府楼跡からとなっているが、登山口はあちこちにあり、我が家の裏、大野城市の運動公園にも登山口がある。
 体育館の左手の舗装道路を少し登ると、右手に広い駐車場があり、そこに車を停める。登山口は随所にあるが、わかりやすいのは、駐車場を出て舗装道路を右に登ったところにあるここが一番だと思う。 毘沙門堂1.3キロの案内がある。
登山口

 登山道は、遊歩道として整備されており横木が渡してある。まあ、こんな感じです。
登山道1

 途中、道路を二回横切って登ると、支尾根似たいなところに出る。ゆるやかに登るとこのコース最後の急登(たいしたことはない)になる。

登山道2

登山道3

 尾根道に出ると、ほんの少し登れば左に毘沙門堂の石の鳥居がある。石段を登り毘沙門堂の左手を下って登った周りより少しだけ高いところが四王寺山(大城山)の山頂だ。山頂はわかりにくいが、表示がある。
四王寺山山頂(大城山)

 毘沙門堂です。
毘沙門天

 毘沙門堂の正面石段を下ると、左に赤い鳥居が見える。ここをくぐって周回コースに入る。
赤い鳥居

 周回は、最初はこんな感じですが、すぐに急な下りになります。
登山道4

 下りきったところに、舗装道路が通り、その向こう側に野外音楽堂があります。
 立派な施設ですが、はたして利用されているのか。今日は、男性がフルートの練習をされていました。
野外音楽堂

 周回路で分かりにくところの最初がここかな。
 音楽堂前の舗装道路を左に少しだけ下ると右手にカーブミラーがあり、そのすぐ先に黄色の柵がある。ここが周回路である百間石垣への入り口だ。
百間石垣への入り口

 ここをはいってしばらく歩くと、こんな感じのいいところも現れます。
ちょっといい感じ

 分岐には、案内表示があるので安心。百間石垣を目指せばいい。
整備されている案内表示
 


 道を急降下した先に、百間石垣がある。古代山城、大野城の最大の石垣跡です。整備されていたが、今は草が茂ってわかりにくくなっている。 
百間石垣

 石垣を過ぎて、舗装道路のほうへ下る。
石垣の脇を下る

 ここに出る。右手の小川には小さな滝が見える。
舗装道路に出る

 ここもちょっとわかりにくいところだ。舗装道路を左に百メートルほど下ると、右手に橋がかかり、「鮎返りの滝」への案内がある。ここが周回路の入り口。
周遊コースへ

鮎返りの滝へ

 橋を渡ってずんずん奥に進むと、右に鮎返りの滝があり、周回路は舗装道路をまだ先へ。
もう少し先へ

 
 すぐに、左に勝田・土塁への案内がある。そこを登る。
勝田へ

 登りは、ほんの少しだけで、すぐに勝田への案内があり、周回は、勝田と反対方向へ右に進む。
勝田と反対のほうへ

 気持のいい、歩きやすい道となる。
登山道5

 分岐には、案内表示があるので、焼き米ヶ原、大原山のほうへ。
 途中、左に松川への分岐があるが、そちらへは下らないように。
焼き米ヶ原へ

 やがて、ちょっとだけきつい登りになって、そこを登りきれば大原山山頂(355m)だ。
大原山へのきつい坂

大原山山頂

 すこしだけアップダウンを繰り返せば、だんだん開けてくる。
焼き米ヶ原へ2

 焼き米ヶ原です。広々としたところで左下には太宰府市街が広がり、眺めもいいし、とてもいい感じです。トイレなどの設備も整備されています。すぐ近くを舗装道路が通っているのがいやですけど。
焼き米ヶ原1

ここで昼食。おにぎりと、ミニカップめん。
焼き米ヶ原2

 焼き米ヶ原を通り過ぎると、駐車場があり、舗装道路が通っている。舗装道路を右にほんの少し(5mくらいかな)で左に礎石群への入り口がある。
 増長天跡の礎石らしいが、詳しいことは知らない。調べないといけないなあ。
増長天跡礎石群

 隠された悲恋話もあるという鏡池も傍にある。高所にあるのに年中枯れないとのこと。
鏡池

礎石群を通り抜けると、大野城の遺跡、土塁跡などをたどるが、どこがどうなのかはっきりしない。せっかくならもう少し整備したらどうだろうか。
 下の写真は、古代当時の軍荷運搬用の一輪車専用道路だったとか?
軍事道路?

時期になると紅葉が美しい紅葉谷を左に分ける。
登山道6

 ここまでくるとまもなく毘沙門堂だ。
登山道7

 毘沙門堂の石の鳥居が見えてきた。 
 これで、周回は終わり。登山口に下ることとなる。
毘沙門天に戻る

途中の展望台での大野城市街の写真撮影。曇り空だったので残念。
展望台から見た大野城市街等

 久しぶりの四王寺山周回は、ゆっくりで三時間半、結構疲れました。でも心配していた腰痛は、左足先に少ししびれを感じたくらいで、大したことがない。明日、明後日どういう感じか。
(追記 13日現在、ほとんど変化なし。少し安心。登山続けるぞ!)

(11:37)大野城総合運動公園体育館上駐車場発、 (11:41)登山口、
(12:17)大城山山頂、 (12:32)野外音楽堂、 (12:44)百間石垣、
(12:50)鮎返りの滝方向へ、 (12:56)勝田・土塁へ (13:24)大原山、
(13:41-58)焼き米ヶ原、昼食、 (14:01)礎石群、 (14:27)毘沙門堂、
(14:45)展望台、 (14:53)駐車場に戻る。

 

指山(九重)2014年10月23日 22時30分22秒

指山(ゆびやま 1449m)
長者原と指山

 久しぶりの休日の晴天となった10月18日土曜日は、朝日会の仲間と九重の指山に登った。指山は、長者原から三俣山を見ると、その手前にぽこっとこぶのように出っ張っている小高いという感じの山である。長者原のたで原湿原と一体となった自然観察路があるハイキングコースだ。
 登山口は、長者原からは、雨が池方向に登るコースとスガモリ越え方向に登る二通りある。今回は、スガモリ越えのほうに。
九重登山口

 舗装道路をしばらく歩くと指山自然観察路入口の案内があり、そこを左に入り涸れ沢を渡る。
指山自然観察路入口

 すぐに自然林の気持のいい道となり、やがて右に分岐があり、急な登りとなる。簡単な山だが、この登りは結構きつい。
急な登り

 一時間ほど頑張れば、肩にでて、すぐに小岩の積み重なった小高い山頂に着く。
肩に着く

指山山頂と後ろは平治岳

 山頂といっても、目の前に三俣山の大きな山塊がどっしりと聳えているので、ピークに着いたという感じは持てない。
山頂から見た三俣山

 本当は、目の前の三俣山の壁をよじ登って三俣山北峯に至るルートがあるのだが、危険なので、確か今は通行禁止になっているはずだ。
 まあ、朝日会は、もともとそんなコースはいかないので、山頂で昼食後、下山。往路を戻る。九重の紅葉は、まだまだこれからという感じだった。
(10:11)長者原・九重登山口発、 (10:31)指山自然観察路入口、
(11:40)指山山頂、昼食、 (12:12)下山、往路を戻る、 (13:24)登山口に戻る。

 下山後は、近くの湯坪温泉の貸別荘「とまり木」(かけ流し温泉付き)に泊まり、キムチ鍋を作り麻雀を楽しんだ。
 麻雀は惜敗で、年間トップ逆転され、危うくなった


隠蔽捜査5.5 自覚2014年10月29日 23時20分55秒

隠蔽捜査5.5(最新刊)
隠蔽捜査5.5 自覚(今野敏著)新潮社
 僕の好きなシリーズ「隠蔽捜査」の7作目がでていましたよ。
 .5が付いているのは、このシリーズ二冊目で、いずれも短編集です。今回のは、主人公以外で、このシリーズによく登場する人物から見た主人公像ということですか。事件もたいした事件ではなく(?)、事件の解決というより主人公の人となりがよくわかる短編集です。
 といっても、それぞれの短編集がとてもよくできていて楽しめます。あっというまに読み終えてしまいました。
 最大の欠点は、単行本1620円という値段。仕方ないのかなあ。