白紙撤回は遅すぎるくらい2015年09月01日 23時31分39秒

 いつの間にか九月になった。年々暑さに弱くなる自分を自覚しているが、酷暑ももう終わりかと思うとほっとすろ。
 そんな日々でも、オリンピックのエンブレム問題については、腹がたつ。デザイン界のことは全く知らないが、あれはどうみてもオリジナルのデザインとは思えない。あれを模倣でないと認定する組織委員会はどういう感覚をしているのか、理解に苦しむ。
 これは偏見だが、あのデザイナーの人相がそもそも気にくわない。国家的な大事業の表象をデザインできるような人相ではないと感じる。
 だいたい、エンブレムなどというよくわからない外国語を用いることも気にくわない。表象とかの日本語ででいいではないか。外国語でないと表現できないようなものは、そもそも東京オリンピックには、ふさわしくない。
 というようなことを考えて不平たらたらのこの頃です。

サイモン・アークの事件簿2015年09月03日 23時47分21秒

サイモン・アークの事件簿
サイモン・アークの事件簿
 久しぶりの海外ミステリーです。これも買いためているミステリーのひとつ。今回二冊まで読みました。
 サイモン・アークは、自称二千歳の悪魔ハンターだとか。ややオカルトっぽい感じだが、物語にオカルト的なところは無いといえる。ワトソン的な相棒と一緒に世界中に飛び回り、怪奇的な事件を解決する短編集だ。
 オカルト的な主人公に反して、解決の方法にオカルト的なものはない。なんとなくブラウン神父譚を思い出されて、一応本格推理物だといえるかな。
 現在まで文庫で5冊出ているが、まだ二冊しか読んでいない。でも、そのなぞ解きはすんなりとは納得できないものが多い。わくわくしながら読むミステリーではなく、本格ミステリーファンが時間つぶしにでも読もうかなという感じです。

宝満山169回目2015年09月11日 20時29分51秒

宝満山(ほうまんざん 829m)
 今日の朝刊に「米寿クライマー」として福岡の市之坪正博さん(88歳)のことが掲載されていた。宝満山への登山回数は三千回は超えるとのこと。
 記事に触発されたし、久しぶりの晴天なので、僕も宝満山に登ることにした。竈神社上の林道に駐車して正面登山道を登る。169回目の宝満山だ。
 平日なのに相変わらず登山者が多いが、もちろん若い人は少ない。
 中宮を過ぎたあたり、女道との分岐点で、元の職場の同僚I氏とばったり出会った。彼は下山途中だったらしいが、それならということで、大南窟へ行きたいから案内してくれという。僕が山頂を踏んで戻るまで、女道の大南窟への分岐点あたりで待っているとのこと。大急ぎで宝満山山頂を踏み、合流地点を目指す。
宝満山山頂

キャンプ場

 そこからカモシカ旧道に下り、前回登山時も別の人を案内した大南窟まで行った。ただでさえわかりにくい道が、先日の台風でかなり道が荒れてさらにわかりにくくなっていた。
だが、何度見てもこの大南窟の上の奇岩はミステリアスだ。パワースポットだ!
大南窟上の奇岩

 大南窟の中を覗いたが、突然の人に驚いたのか、たくさんの蝙蝠が飛び交っていた。

 
大南窟の内部

 下山は、カモシカ旧道から鳥越峠に出て、駐車場所に戻った。

 結構疲れたが、腰の痛みが全くなく、もしかしたら脊椎管狭窄症を克服しつつあるのかと、かかりつけの医師に報告しなくちゃとか密かに思った。
(12:16)竈神社上林道に駐車、正面登山道を登る、 (13:16)西院谷(百段ガンギ上)、
(13:29)中宮跡、 (13:49)宝満山山頂、キャンプ場に下る、
(14:49)大南窟、 (15:24)鳥越峠、 (15:49)駐車場所に戻る。

テノールのミニコンサート2015年09月21日 13時19分50秒

前田孝一ミニリサイタル
 9月18日(金)は、夕方から、知人のレストランでのテノールミニリサイタルに出かけた。
 前田孝一さんのテノールとピアノ伴奏で、日本歌曲とカンツォーネの名曲が数曲披露されましたが、とても素晴らしい、楽しいリサイタルでした。

渡神岳(大分県)2015年09月21日 13時36分11秒

渡神岳(とがみだけ 1150m)
 19日土曜日に、高校時代の同級生仲間(朝日会)で渡神岳に登った。
 渡神岳は、大分県日田市、福岡県境にある津江三山(釈迦岳、御前岳、渡神岳)の一座であり、初版の九州百名山に挙げられていた名山である。岩峰の急峻な山であるが、案外簡単に登ることができる。今回で三度目の登頂だ。
 過去二回は、椿が鼻ハイランドパーク(現在は「スノーピーク奥日田」に改名)近くの登山口から登ったが、今回は最短時間で登れる石建峠(いしだてとうげ)登山口から登った。難点は、登山口までの道路がわかりにくいことだろう。事前に大分県日田土木事務所や日田市前津江振興局に電話で問い合わせていたが、それでも途中何か所も間違えそうになり、地元の人に教えを請うた。
 石建峠(石立峠とも書くようである。)登山口は、県道9号線が鯛生金山側から登りきったところで、それから先は通行止めになっているところからすこしだけ登ったところにある。通行止めのあたりに駐車して、左上に100mほど進むと、白杭に「渡神岳登山口」と表示してある。
石建峠登山口

 ここを直進ではなく斜め右にピンクのテープを目印に進むと、すぐに今度は真新しい「渡神岳」の案内表示が現れる。
石建峠登山口2

 ほどなく急登となり、ロープや鎖を頼りのきつい登りが続く。危険ではないが、時間の割には体力が消耗する。
鎖を使っての急登

 少し大きい石のある尾根に出て左折すると、ほどなく渡神岳の狭い山頂に飛び出す。
 
山頂からは九重連山や、噴煙を上げている阿蘇山が望まれる。登山口から30数分の気持のいい山頂だ。
渡神岳山頂

 下山は往路を戻る。下山後は「スノーピーク奥日田」のコテージに泊まり、キムチ鍋を作って、いつものように麻雀を楽しんで(楽しまれて)過ごした。
(11:38)石建峠登山口発、 (12:18)尾根、 (12:22)山頂、昼食
(12:55)下山、 (13:32)登山口に戻る。
スノーピーク奥日田のテントサイト?

 ここで一言苦情を言っておこう。
 ①「スノーピーク奥日田」には「風の館」という風呂(温泉ではないようだ。)があるけれど、石鹸やシャンプーなどは置いてないので要注意。体重計も故障したものが置いてあった。その割には入浴料500円は高い。
 ②コテージのベッドのシーツや枕カバーを我々に渡し忘れていたこと。
 ③一人三千円超の利用料金で、コテージの敷地には十分な駐車スペースがあるにも拘わらず、二台目の車には別途駐車料金を支払わせられたこと。そもそも6人定員のコテージには車二台が普通ではないか。事前の説明もなしにおかしなことだ。
 ④コテージには小さな風呂があったが、清掃がされてなく浴槽内には小さな虫の死骸がゴロゴロしていた。
 
 以上、苦情を述べておく。友人の話では、予約時の女性担当者の受け答えも気分を害する対応だったとのことで、山奥の施設ということではあるが、天下のスノーピークがおかしな経営をしては困る。

 翌日は、鯛生金山の地底博物館を見学(1030円)し、八女の「つるやうどん」の「ごぼてんうどん(450円)」を食べて帰路についた。
鯛生金山坑道(地底博物館)入口

地底博物館内部



薔薇の名前 読んでから観るか、観てから読むか?2015年09月26日 23時53分56秒

薔薇の名前(映画)
 原作は、ウンベルト・エーコによるミステリーの大作で、傑作との評価の高い作品だ。
 1990年の英国推理作家協会選出の「史上最高の推理小説100冊」の13位、
 1995年のアメリカ探偵作家クラブの「史上最高のミステリー小説100冊」では23位にランクされている。ちなみに我が国の「東西ミステリーベスト100(文芸春秋編 2013年)」では海外編7位にランクされている。
 いくつかのミステリー関係で最高傑作とされていた記憶もあって(たとえば、「このミステリーがすごい(宝島社)」の別冊では、1988年から2008年までのミステリー海外編では第1位。)、これは読まないとミステリーファンとは言えないなあと思っていた。大著なので、文庫化されるのを待っていたのだが、いっこうに文庫化されない。たぶん、その作品の風格というか内容が、文庫化を拒んでいるのだろう。
 僕は普通、ミステリーは先に原作を読んで、それから映画化されたものを観ることにしている。
 この映画も原作を読んでから観ようと我慢していたのだが、そんなとき先日WOWWOWで放映されたのでとりあえず録画していた。
 ずいぶん迷ったが、とうとう映画を先に観ることになった。
 ショーン・コネリー主演の例の映画で、中世の北イタリアのキリスト教修道院を舞台にした話題になった映画だ。
 想像していたよりも、映画はとてもわかりやすく、すっきりとしていた。むしろ簡単になりすぎているかのように感じた。もちろん原作を読んでいないので、本当のところはわからないが、謎も簡単だし、犯人の想像もすぐつく。
 もし、これが原作に忠実な映画なら、原作はもう読まなくてもいいかなと思ってしまった。原作を読んでいないのでこれもまた完全な推量なのだが、原作の評価が高いのは、小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」のようにペダントリーな部分に読者が魅惑(幻惑?)されたからかもしれない。

天拝山2015年09月28日 21時24分43秒

天拝山(てんぱいざん 257.5m)
 二日市に用事がありでかけた。あまりにも天気がよかったので、用事が終わってから近くの天拝山に登った。もちろん服は普段着で、登山用品は何も持ってきていない。コンビニでペットボトルのお茶を1本買っただけだ。そんなんでも、簡単に登れる山だ、天拝山は。老若男女誰でも気軽に登れる散策の山です。

 山の名前の由来は、大宰府に流された菅原道真公が、無実を訴えて何度も登って天に祈ったとの言い伝えかららしい。だけど本当は道真公は一度も登っていないのではないかという。大宰府から天を望むと先のほうに見えるのがこの天拝山。
 登山口は複数あるが、今日は一番簡単な武蔵寺(ぶぞうじ)の横から登った。武蔵寺は藤の花で有名なお寺で、すぐそばには天拝公園も整備されている。
武蔵寺

登山道入り口

 登山道は、八合目くらいまでは、車も通行できるくらいの幅の広い平坦な道で、ビジネスシューズでも登れるくらいだ。
ここから階段

 最後の部分だけ、400段近くの階段の急登になる。頂上には天拝神社の社とコンクリート二階建ての展望台がある。
天拝神社

 展望台からの眺めは、低山にも拘わらず素晴らしいものがある。筑紫野市や太宰府市が眼下に広がり、正面には宝満山が凛々しく聳えている。少し左に目をやると福岡市街から博多湾方面が望める大展望だ。
 久しぶりの眺めに大満足して下山した往復一時間弱の散策だった。
山頂からの大展望

(13:12)登山口、 (13:38-50)天拝山山頂、 (14:15)登山口に戻る。