井原山のオオキツネノカミソリ 20192019年08月01日 17時19分39秒

 井原山(いはらやま 983m)
 仕事、車のシェア、天気、体調と条件がそろったので、気がかりになっていた井原山へオオキツネノカミソリを観に行った。咲き具合は、前日に糸島市のホームページで確認していた。今が見ごろだという。

オオキツネノカミソリ

 ちょっとだけ早起きし、コンビニで朝食と昼食のおにぎり、パンを買い込んで出発。ザックの中には氷を詰めた水筒と水2リットルがある。大汗をかく僕には必需品だ。
 瑞梅寺ダムの横を通り、キトク橋を通り抜けて、水無鍾乳洞のほうへ車を入れる。ここからが不安だった。井原山にはしょっちゅう登っているけれど、このコースは集中豪雨で道路が壊れたので、3年ぶりとなる。完全復旧しているのか情報がない。
 キトク橋から上は、車がやっと1台通れるほどの幅しかなく、離合(この言葉、西日本でしか使わないんだって。)が難しい。離合場所は数カ所はあるけれど、バックの下手な僕にはとても不安だ。3年前までは、この道は事実上一方通行の運用がされていたので、その心配はなかったのだが、それがどうなっているのか。
 恐る恐る登っていったが、さすがに時間が早かったのでまだ降りてくる車はないだろうと読んでいた。
 車には全く会わず、無事に駐車場に到着。いつもは満杯になる駐車場も、平日の早い時間とあって、まだ少しスペースがあった(下山時は、もう満杯で、近くの路上には車があふれていたけれど。)。
 以前は工事現場にあるような簡易トイレが一つあっただけだった駐車場には、立派なトイレが建てられていた。もちろん水洗で、快適だ。

駐車場に整備されたトイレ

 登山口から小さな川を渡ると、山頂へ登山道が続く。今日ははじめからもう両側にオオキツネノカミソリがたくさん咲いている。

(歩き始めてすぐに左側に岩の下からの湧水が見られる。岩の形からふくろう岩と言われているが、水はとても美味しい。ぜひ飲んでみてください。)
ふくろう岩
 
 それから川沿いの登山道の両側ははずっとオオキツネノカミソリが美しく咲いていました。群生地と言われているところは勿論です。

オオキツネノカミソリの群生1


オオキツネノカミソリのカミソリの群生2
 

オオキツネノカミソリの群生3


オオキツネノカミソリの群生4

 オオキツネノカミソリの姿を見かけなくなると、やがて登山道は、急に川から離れて山腹を直登するように左の斜面へ。井原山まで30分と案内があります。この30分がとてもきつくて、これこそ登山という感じです。

ここから急登

 三瀬峠からの道と合流する辺りは、ササが密生していて、道が見えません。この辺りがこんなふうにササに覆われるところは、僕は見たことが無いように思います。

ササに覆われた登山道

 ようやくたどり着いた山頂には、誰もいませんでした。20分ほど休憩していたらようやく5、6人の登山者があらわれましたが、この時期のこんな山頂は初めてです。

誰もいない井原山山頂

鬼ゆり?

 下山は往路を戻りましたが、続々と上がってくる登山者たちをみてやっと安心しました。
 駐車場からの戻りは恐れていた通り、やはり下りの一方通行として運用していた舗装林道が、災害のため全面通行止めになっており、上りに使ったあの離合のしにくい細い林道を下るしかなく、対向車が上がってこないように祈りながら、慎重に下った。
 一台の軽自動車が登ってきたが、奇跡的に離合場所の前だったので、軽自動車のほうがそこに待機してくれて難なきを得た。本日は、ついていたということか。
(8:34)水無鍾乳洞駐車場発、 (9:32)急登開始、
(9:59)三瀬峠からの道と合流、 (10:07)井原山山頂、
(10:26)下山、 (11:40)駐車場に戻る。


ベートーヴェンピアノソナタ第31番2019年08月04日 23時51分18秒

ベートーヴェン 後期ピアノソナタ
ベートーヴェン ピアノソナタ第31番変イ長調作品110
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

 いやー、熱い! ほんとにうだるような暑さで参っています。そこで昨日は高校時代の同級生と天神でクーラーの効いた麻雀を楽しんだのだが、今日は僕の寝室のクーラーが壊れたので取り換え工事の立ち合い。寝室のクーラーは、夏の間の就寝時のわずかな期間に使うだけなので、安価なものでいいと思い、それなりのものを購入したが、それ以上に工事費がかかった(工事費のほうが高い!)のが痛かった。コンセントもクーラー専用のが必要とのことで、配線工事も屋根裏の入っての大変なものでした。

 で、快適になった寝室での今夜のお休みクラシックは、ベートーヴェンのピアノソナタ31番です。ベートーヴェンのピアノソナタといえば、なんといっても三大ソナタと言われている「月光」、「悲愴」、「熱情」ですよね。誰でも一度聴けばそのすばらしさに魅了される。僕も大好きで、たびたび聴いています。
 でもプロのピアニストや、音楽の専門家に評価が高いのは、後期ピアノソナタと言われる30番31番32番のようです。
 この3曲については、僕は最初聴いた時はほとんど印象に残らなくて、どこがいいのかなと思うくらいでした。今でも三大ソナタに比べると、そう思いますけどね。
 それで、この後期ソナタを聴き続けましたよ。クラシックは聴きなれることが肝要です。ようやく31番については、よさがわかってきましたよ。第三楽章の、いわゆる「嘆きの歌」といわれる部分は、とても抒情的で、これも僕の大好きなモーツァルトのピアノ協奏曲第23番の第2楽章とどこか似ているとも思えるような曲想はなかなかのものです。終わりの部分も官能的ですね。
 ただ、ベートーヴェンがこんなメロディとリズムをとびっくりするようなところもあって、面白い部分もあります。なんか耳につくんですよ。
 CDは、技術的にも、抒情的にも十分との評価の高いポリーニの演奏です。

山の日2019年08月11日 23時18分42秒

 毎日暑い日が続いています。年々、齢をとるにつれ、暑い夏は苦手になってきました。今年はとりわけきついように感じています。
 で、三連休から盆休みと続けて休めるのはありがたい。三連休の中日の今日は日曜日だけど、「山の日」という祝日でもあります(だから明日が休みで三連休)。何で「山の日」が8月11日かというと、特別なものはないそうです。もともと8月に祝日がなかったことと、お盆休みと組み合わせて連休にして登山を楽しんでもらおうという発想だったらしいのですが、8月12日は日航の墜落事故の日で、今でも毎年慰霊会が行われているので、その日を祝日にするのはまずいでしょうということで11日になったとか(Wikipedia)。
 今日の「山の日」にどこに登ったか。
 久留米の菩提寺の合同盆供養に行ってきました。その日に設定されているので仕方がない。住職のお話では、久留米の大空襲の時、御遺体が運び込まれてずらりと並ばれていたこの日を外すわけにはいかないとのことでした。もうその頃のことを覚えている人も少なくなったのでしょうね。

 お盆の休みも車が混むので、遠出はしたくない。近くの山には登ろうかなとは思うけれど、この時期は虫が怖い。先日の井原山でも、耳の後ろを刺されて、いまだにかゆいし腫れている。

鍛錬は裏山2019年08月14日 20時23分58秒

 お盆休みは、九重くらい行きたかったのだが、高速は混むし台風は近づいている。じっとしていて体重も大幅に増加した。遠出できないなら裏山(四王寺山の最高地点大城山)で鍛錬だ。
 ということで、台風が接近してるのだが、影響の出ないうちに裏山に登って鍛錬しよう。総合体育館横の林道が今日は通行止めになっていたので、体育館の駐車場に車を停め、そこから登り始めた。ペットボトル1本だけの空身だ。

(大野城市総合体育館右横の階段を上り詰める)
総合体育館右横

 体育館の右横の階段を登りつめ、左に登ると、先の通行止めのところから続いている林道に出る。左に数メートルで、いつも登る毘沙門天への遊歩道がある。走って登るつもりで出かけてきたのだが、もうここまでで暑さにも負けてとぼとぼ登りとなってしまった。

(台風接近中の曇り空 山頂直下から見た大野城市内)
山頂直下

 結局今日も45分もかけて登りつき、そのまま下山。ペットボトルは飲み干し、大汗をかいた鍛錬だった。でも帰宅してシャワーを浴びれば爽快です。
 ダイエット効果も期待していたのだが、シャワー後にしろくまくんをペロッと1個食べたのでは、なんにもならないか。
(11:13)総合体育館駐車場発、 (12:00)大城山山頂
(12:29)駐車場に戻る。


サイモン・アークの事件簿2019年08月15日 21時26分50秒

サイモン・アークの事件簿
サイモンアークの事件簿Ⅰ~Ⅴ(エドワード・D・ホック著 木村二郎訳)創元推理文庫5冊

 合間合間にぼちぼち読んでいたら、いつの間にか5冊全部読んでしまいました。文庫5冊ともすべて中・短編集です。
主人公サイモン・アークは自称二千歳の悪魔ハンターで、相棒のワトソン役は雑誌の編集者です。その相棒君の名前がなんというのか、どの短編かにはあったような気もするのですが、どうも作中を探してみたけれど見つけられませんでした。

 悪魔ハンターというくらいあって、どの短編もオカルト的な事件に取り組むのですが、解決はけっしてオカルト的ではない。きちんとした謎解きものになっています。どの短編も特に記憶にはっきり残るような魅力的な作品ではないのですが、まあ、シャーロックホームズものの延長にある短編集です。
 全体として、一気読みするほどの面白さはないけれど、どの作品も一応の水準にはあるようです。50年以上にわたって書き続けられた短編集で、相棒も駆け出しの編集者から、終わりのほうではきちんと出世しています。

 読み終えてみると、それほど魅力的ではないはずの、皺だらけの顔のサイモン・アークにまた会いたくなるという不思議なシリーズです。

 作者のエドワード・D・ホックは、2008年に亡くなっていますが、短編の名手としていくつかのシリーズを出しているようです。その一つ「サム・ホーソンの事件簿」もⅠからⅥまで文庫で6冊(創元推理文庫)出ていて、もう全冊購入済なので、またぼつぼつ合間合間に読むつもりです。
 その前に「半七捕物帳(光文社時代小説文庫6冊)」も読まなきゃあ、です。

クラシックTV2019年08月21日 23時23分41秒

 いつの間にかまたクラシック音楽のTV番組が始まっていましたね。今夜気が付きました。
 NHK教育テレビの水曜夜10時50分から30分間の「クラシックTV」という番組です。ゲストをクラシック音楽でもてなすという趣向の番組で、クラシック音楽の入門番組です。
 僕みたいなクラシック音楽万年初心者にはとてもためになるし楽しい番組です。できるだけ毎週見てみたいと思います。

ポールシフト2019年08月25日 23時52分33秒

 土日では、どこかに登りたかったのですが、所用でだめでした。それにしても昨日今日と急に涼しくなりましたね。クーラーは全く入れなくて済みました。窓を開けていると寒いくらいです。

 といっても地球温暖化は確実に進んでいるように感じます。少なくとも日本においてはそのように感じます。僕の子供のころの記憶からしてもそれは間違いのないことでしょう。
 原因は人間等の活動による二酸化炭素等温室効果ガスの排出によるというのが一般的ですが、太陽活動説等異説もあるようです。

 でも、もっと恐ろしい説があって、それが「ポールシフト」と言われる現象です。ポールとは地軸のことですね。地球は地軸を中心に自転してるわけですが、その地軸はNとSの磁場を形成していていることは皆さんご存知の通り。その磁場が数十万年ごとに逆転していることは案外知られていないようです。地球の北と南が入れ替わるのですが、そしたらどうなるのか見当がつきません。

 怖いのは入れ替わる過程で磁場がなくなるらしいということ。磁場が無くなると、発電機が機能しなくなる。つまり電気がなくなるかもしれない。電気の無い生活なんて考えられないですよね。それに宇宙線がダイレクトに地表に届き、とても人間が生存できる環境ではなくなるそうです。

 ポールシフトは、だいたい30万年から50万年くらいに起きているようで、前回は77万年前に起きているとのこと。だからもうそろそろ起きていい頃だとか。

 現在地球の磁場がだんだん弱くなってきているそうでポールシフトが始まりつつあるのかともいわれています。温暖化や、異常気象もそれが原因ともいわれています。
 こうなると人間は無力ですね。

日の丸はずして行くの?2019年08月28日 23時48分07秒

 情けない話ですよね。U18ワールドカップ(W杯)に臨む高校日本代表が、胸の日の丸をはずして韓国入りするとの報道。日本代表で行くのでしょう?もしかして高野連には税金は使われていないでしょうね?
 確かに、日韓関係はぎくしゃくしているようですが、そこまでするのかという思いがします。竹田さんと武田さんがおっしゃっていることは正論だと思いますよ。それに登山家野口さんの意見も正しい。
 やっかいな隣人のことは触れれば触れるほど虚しいけれど、若者に変な思いをさせずに正々堂々と日本代表として戦ってきて欲しい。

鍛錬は宝満山2019年08月31日 20時06分42秒

宝満山(ほうまんざん 829m)(177回目)
 長雨が続いていたが、朝起きたら、晴れ間がのぞいていた。午前中に用事を済ませ、昼からは鍛錬登山に出掛ける。大雨による登山道への影響も気になる。
 いつものように竈神社上の林道わきに駐車して登り始める。蒸し暑くてきつい。すぐにばてそうだ。極度に歩速を落として登る。ザックの中には、水は2リットルが入っている。午後の登山だから弁当は無し。代わりにクラッカーを少々と飴(もちろん非常食は常に持参している)。

(登山道の真ん中ん陣取る亀岩)
亀岩

(いつも水の豊富な水場「徳弘の井」)
徳弘の井

 登山道に特段の変化は無いようで、大勢の登山客が上り下りしている。百段がんぎの横が少しだけ崩落しているようだが、登るには影響はない。

(百段がんぎ)
百段がんぎ

 中宮跡までが、とてもきついのだが、それを過ぎると少し平坦な箇所も出てくるし楽になる。それに今日は珍しく風が出てきて、汗だくの体に心地よい。風は山頂では寒いくらいに感じた。

(宝満山山頂)
宝満山山頂

(山頂の竈神社上宮)
山頂の竈神社上宮

 山頂では、クラッカーをかじり水を飲んだらすぐに下山。
 本日の山頂では、中国語やハングルが飛び交うし、また欧米人みたいな人もいて、とても国際的な山頂でした。

(12:24)林道に駐車、 (13:04)徳弘の井、 (13:36)百段がんぎ、
(14:11)宝満山山頂、 (14:25)下山、往路を戻る、 (15:29)駐車場所に戻る。