憚りながら2010年06月19日 18時04分26秒

憚りながら
憚りながら(後藤 忠政著)宝島社
 ミステリーではなく実録ですが、どうもこの手の話が好きなもんで、ついつい読みました。
 著者は、元山口組の直参やくざで、有力な傘下団体後藤組の組長だったが、山口組から除籍処分となり、引退して得度した(出家した)。
 伊丹十三襲撃事件などを起こした武闘派として有名だったが、肝臓の移植をしに渡米した時のFBIとの裏取引の話とか、何故除籍処分を受けたかとか、その周辺の肝心なことについては語っていない。が、生い立ちから得度までの半生を物語った本だ(インタビューを構成して本にしたもの)。
 創価学会とか芸能界とか経済界との交流などを実名入りで語っており、興味深いところもあるし、意外と本当のことを言っているのかもしれないが、根幹は、闇の中で、どこまでが本当なのか疑わしい話が多い。
 もっとも、そのような日本の裏社会のような話を、こんな本を読んで真相を知ろうなんてのが虫のいい話だろうけど。
 この本は、本屋の店頭ではなかなか見かけないので、ネットでは、学会が買い占めているとか、置かないように圧力をかけているとかの噂が飛び交っているのが面白いし、この本の印税が、全額、高齢者福祉及び児童福祉のために寄付されるのは感心します。
 あ、それに後藤氏は、映画「BOX 袴田事件 命とは」を企画しているそうで、そのことも興味深い。

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