夏木山 ― 2011年05月04日 17時05分33秒
今日は連休中で一日だけのピーカンの予報だったので、考えていた山行を実行した。遠隔地なので、当初は、前日から行って車中泊を計画していたが、早朝にでることに変えた。車の中ではよく寝れないからだ。
夏木山は、祖母・傾国定公園の中にあり、大分・宮崎県境にある山である。近年の道路の整備により、簡単に登ることができるようになったが、やはり深山の趣が大きい。13年前の秋に登った時は紅葉がとても美しかった記憶があるが、5月のアケボノツツジがとても美しい山と聞いていたからこの時期にも是非とも登ってみたかった。
日帰りのため、早朝というか深夜三時に家を出る。連休でもこの時間は高速もスイスイだ。
大分米良で高速を降り、藤河内渓谷の温泉「湯ートピア」にナビを設定。霧が濃かったが、簡単に登山口に着いた。「湯ートピア」に入る道のすぐ上の林道を10分余り車で走るのだが、舗装が途切れてダート道となる。ダート道といってもそれほどの悪路ではなく、普通車でもゆっくりなら通れるくらいである。13年前に比べると格段と整備されていた。
夏木山は、祖母・傾国定公園の中にあり、大分・宮崎県境にある山である。近年の道路の整備により、簡単に登ることができるようになったが、やはり深山の趣が大きい。13年前の秋に登った時は紅葉がとても美しかった記憶があるが、5月のアケボノツツジがとても美しい山と聞いていたからこの時期にも是非とも登ってみたかった。
日帰りのため、早朝というか深夜三時に家を出る。連休でもこの時間は高速もスイスイだ。
大分米良で高速を降り、藤河内渓谷の温泉「湯ートピア」にナビを設定。霧が濃かったが、簡単に登山口に着いた。「湯ートピア」に入る道のすぐ上の林道を10分余り車で走るのだが、舗装が途切れてダート道となる。ダート道といってもそれほどの悪路ではなく、普通車でもゆっくりなら通れるくらいである。13年前に比べると格段と整備されていた。
夏木山登山口の近くには少ししかスペースがないのだが、時間が早かったのでタッチの差で登山口の側に駐車できた。後から来た人たちは少し離れた林道の横にずらっと車を停めているようだ。
夏木山登山口からは、のっけからの急登となる。これから1時間半程度の急登が続く。
でも、登り始めるとすぐにかわいいシャクナゲが姿を見せるし、疲れてきた頃には、可憐でしかもゴージャスなピンクのアケボノツツジが楽しませてくれる。
今年はまだ少し早いし、花芽のつきが悪いそうですが、それでも期待通り十分楽しめた。
帰りに通る犬流れ越への道を右に分けると、最後の急登をひと頑張りで夏木山の山頂に着く。
アケボノツツジは少なくて、色気のない山頂であったが、遠く大崩の岩峰が見ながら満足した。
時間が早いので、水を飲んで少し休憩したら、犬流れ越しへと下山。
下山路にもアケボノツツジが美しく咲いているが、犬流れ越しへの尾根は、鋸尾根とも言われており、アップダウンの連続で、しかも危険度が高い。
まずは梯子で絶壁をよじ登り、
今度はナイフリッジの岩を超えたりと、スケールは小さいのだが、槍穂の大キレットよりも慎重さを要する尾根だ。
何度もアップダウンを繰り返し、45度の岩盤をロープでよじ登れば、やっと下りばかりの下山路になる。
犬流れ越しで昼食をとり、犬流れ口への最後の下りに。この下山路がちょっと解りにくい。表示はあるのだが、表示よりもっと鋭角に右後ろに踏み跡がある。最初ちょっとうろうろしたが、どうにか間違わずに済んだ。
40分足らずの急降下で、犬流れ口に着き、林道を右に緩やかに10分程登れば、車を停めた夏木山登山口に着く。疲れたけど、なかなかいい山で、満足した山行だった。
温泉「湯ートピア」で汗を流し、帰路についた。
(6:35)夏木山登山口発、 (8:06)夏木山山頂、休憩、
(8:15)犬流れ越へ下山開始、 (9:56)犬流れ越、昼食、
(10:16)下山、 (10:53)犬流れ口、
(11:04)夏木山登山口に戻る
謎解きはディナーのあとで ― 2011年05月05日 20時59分43秒
謎解きはディナーのあとで(東川篤哉著)小学館
2011年の本屋大賞第1位ということで、とてもよく売れているという。本屋大賞とは、7年くらい前に設立された賞で、全国の書店員が選んだ「一番売りたい本」に贈られるものだという。この本は、その昨年分ということ。
主人公は、大財閥のお嬢様で国立署の女刑事とその執事兼運転手、おまけに上司の警部は有名自動車メーカーの御曹司というおよそありそうもない設定だが、まあそこはお話を面白くするための舞台設定だ。
軽妙な会話でストーリーが展開する。で、そのお嬢様が捜査の状況を説明すると、安楽椅子探偵たる執事が、毒舌とともに名推理を展開するという、ユーモアーミステリー短編集である。ユーモアーといっても、そこはしっかりした作りになっていて、本格推理小説といってもいいくらいだ。
近頃ミステリーが重たいものが多い中、このような気軽に読めるものも人気がでるのであろう。
以前に読んだ、やはりお金持ちの警視を主人公にした「翔んでる警視シリーズ」を思い出した。
何か新聞の記事で、映画監督が、「この小説を映画化すると、執事には唐沢寿明だなあ。」とか言っていたのが、なるほどぴったりだなと思いながら、楽しく読めました。
2011年の本屋大賞第1位ということで、とてもよく売れているという。本屋大賞とは、7年くらい前に設立された賞で、全国の書店員が選んだ「一番売りたい本」に贈られるものだという。この本は、その昨年分ということ。
主人公は、大財閥のお嬢様で国立署の女刑事とその執事兼運転手、おまけに上司の警部は有名自動車メーカーの御曹司というおよそありそうもない設定だが、まあそこはお話を面白くするための舞台設定だ。
軽妙な会話でストーリーが展開する。で、そのお嬢様が捜査の状況を説明すると、安楽椅子探偵たる執事が、毒舌とともに名推理を展開するという、ユーモアーミステリー短編集である。ユーモアーといっても、そこはしっかりした作りになっていて、本格推理小説といってもいいくらいだ。
近頃ミステリーが重たいものが多い中、このような気軽に読めるものも人気がでるのであろう。
以前に読んだ、やはりお金持ちの警視を主人公にした「翔んでる警視シリーズ」を思い出した。
何か新聞の記事で、映画監督が、「この小説を映画化すると、執事には唐沢寿明だなあ。」とか言っていたのが、なるほどぴったりだなと思いながら、楽しく読めました。
大日ヶ岳 ― 2011年05月08日 23時19分33秒
大日ヶ岳(だいにちがたけ 829.8m(826m?))
連休最後の土日は朝日会の5月例会で、7日は、大日ヶ岳に登った。といっても日本二百名山の白山のそれではなく、地元福岡県にある低山で、マイナーな山である。一応、山と渓谷社の「福岡県の山」には紹介してあるが、この山単体ではなく、もう一つ、近くにある釈迦ヶ岳とセットになって紹介してあって、ここ大日ヶ岳だけなら片道1時間足らずで登れる簡単な登山コースだ。朝日会は、勿論片方の山だけで十分である。登る人はそう多くないようで、今日も他には誰とも会わなかった。
簡単な山と言っても、結構変化に富んだコースで、岩場などもあって面白い。
連休最後の土日は朝日会の5月例会で、7日は、大日ヶ岳に登った。といっても日本二百名山の白山のそれではなく、地元福岡県にある低山で、マイナーな山である。一応、山と渓谷社の「福岡県の山」には紹介してあるが、この山単体ではなく、もう一つ、近くにある釈迦ヶ岳とセットになって紹介してあって、ここ大日ヶ岳だけなら片道1時間足らずで登れる簡単な登山コースだ。朝日会は、勿論片方の山だけで十分である。登る人はそう多くないようで、今日も他には誰とも会わなかった。
簡単な山と言っても、結構変化に富んだコースで、岩場などもあって面白い。
登山口は宝珠山から添田に通じる峠の「斫石(きりいし)トンネル」の手前にあり、道路わきに数台の駐車ができる。登山口からはいきなりの急登であるが、すぐに尾根に登りつく。右は、釈迦ヶ岳への道、大日ヶ岳へは左への道を登る。
すぐに痩せ尾根となり、露岩をロープの助けを借りながら乗り越える。
大岩を慎重に登り下りと変化に富んで面白い。
またすぐに樹林帯の急登となり、めぐらしてあるロープや木の枝などに助けられながら息を切らせて登る。
ピークをいくつか乗り越えて、ここが山頂かなと思うところから、さらに左に下り気味の植林帯を歩くと、すぐに最後の登りで、山頂らしくない山頂に出る。
山頂の標識は「大日ヶ岳山頂826m」と表示してあるが、ガイドブックなどには829.8mとあるが、本当はどうなのかわからない。
山頂は樹林に囲まれているが、わずかに英彦山方面が開けて、そこからの眺めはまあまあで、英彦山神社上宮の社がわずかに認められる。
昼食をとり休憩。
下山は往路を戻ったが、急降下の連続で、メンバーは結構疲れたようだった。
下山後は、宝珠山の温泉「いずみの館」で汗を流し、「つづみの里公園ポーン太の森キャンプ場」のロッジに宿泊。例によって例の如し。
麻雀は大負けし、腹立たしい。このところ負けが続いていて、いろんな面で大いに反省。
翌日は、近くのシャクナゲ園を見物して、筑後川温泉に浸かって、帰路についた。
(10:42)斫石トンネル登山口発、 (11:41)大日ヶ岳山頂、昼食、
(12:03)下山、 (12:49)登山口に戻る。
マーラー 君に捧げるアダージョ ― 2011年05月13日 22時19分54秒
![マーラー君に捧げるアダージョ マーラー君に捧げるアダージョ](http://yamanamiharuka.asablo.jp/blog/img/2011/05/13/178f05.jpg)
数日前テレビのニュースで見たのだが、福岡市内のミニシアター「シネ・リーブル博多駅」が13日に閉館するとのことだった。たまーに利用していたので、残念に思って今何やっているのかなと調べたら、この映画をやっていたので、さっそく昨日観てきました。
僕は、本当の映画ファンではないので、監督も俳優さんもよく知らないのだけど、有名な人がやっているらしい。
だが、映画は、なんだか半端な感じで、僕はいい感じはもてなかった。
マーラーが、最愛の妻アルマの不倫に悩み、精神分析医フロイトの治療を受けるシーンを中心に、アルマとマーラーの夫婦生活を描いているのだが、なんだかコミカルな感じもして、突っ込みも浅いような感じで半端な感じを受けた。
アルマの奔放で肉感的な肢体がやたら印象的で、マーラーの内面の描写があいまいで、アルマ中心の映画と言う感じすらした。
それに、肝心のバックに流れる音楽がとても少ないようで、もっとふんだんに使ってほしかった。なによりも、映画館の音響がよくなくて、せっかくの音楽が汚く聞こえたことも残念だった。ミニシアターの宿命か。
それにしても、僕の知っている、福岡の繁華街にあった3軒のミニシアターも昨年「シネテリエ天神」が閉館し、今度はこの「シネリーブル博多駅」が閉館。残っているのは「KBCシネマ」だけとなってしまった。頑張ってほしいです。
そういえば、「KBCシネマ」では、今、「ショパン 愛と哀しみの旋律」をやっているらしいから、早めに観に行かなくては。
僕は、本当の映画ファンではないので、監督も俳優さんもよく知らないのだけど、有名な人がやっているらしい。
だが、映画は、なんだか半端な感じで、僕はいい感じはもてなかった。
マーラーが、最愛の妻アルマの不倫に悩み、精神分析医フロイトの治療を受けるシーンを中心に、アルマとマーラーの夫婦生活を描いているのだが、なんだかコミカルな感じもして、突っ込みも浅いような感じで半端な感じを受けた。
アルマの奔放で肉感的な肢体がやたら印象的で、マーラーの内面の描写があいまいで、アルマ中心の映画と言う感じすらした。
それに、肝心のバックに流れる音楽がとても少ないようで、もっとふんだんに使ってほしかった。なによりも、映画館の音響がよくなくて、せっかくの音楽が汚く聞こえたことも残念だった。ミニシアターの宿命か。
それにしても、僕の知っている、福岡の繁華街にあった3軒のミニシアターも昨年「シネテリエ天神」が閉館し、今度はこの「シネリーブル博多駅」が閉館。残っているのは「KBCシネマ」だけとなってしまった。頑張ってほしいです。
そういえば、「KBCシネマ」では、今、「ショパン 愛と哀しみの旋律」をやっているらしいから、早めに観に行かなくては。
映画「岳」 ― 2011年05月15日 22時59分09秒
![映画「岳」 映画「岳」](http://yamanamiharuka.asablo.jp/blog/img/2011/05/15/179e86.jpg)
「岳」という映画を観た。
今日は、ミツバツツジを観に井原山に登る予定にしていたが、風邪をひいてしまったようで、体調が良くなかった。でも、家でじっとしておきたくない。そこで、観ようと思っていた映画「岳」を観に行った。
原作は漫画は、どこかの山小屋で、パラパラとめくったくらいだが、よさそうだった。映画のほうは、大変いいできだと思いました。
何よりも山の映像が美しい。雪山の雄大で厳しい美しさは格別でした。穂高連峰や槍ヶ岳、もちろんジャンダルムなどの北アルプスのパノラマが美しい。懐かしい河童橋や涸れ沢など北アルプスの魅力がいっぱいの映像です。
それらの美しい映像を観ているだけでなんだか涙が出て来るくらいでした。山の映像の美しさでは「剣岳・点の記」を凌駕しているのではと思います。
お話は、想像できるくらいの内容ですが、山の人情物で、これもよくできていましたし、主演の小栗旬も山の経験がほとんどなかったらしいけどよくやっていました。救難技術的な面では、オヤ!とかちょっとねというシーンもあったようですが、まあ、全体としてよくできた映画だと思います。
いずれにしても冒頭のあの山のシーンを観るだけでも感動モノです。
今日は、ミツバツツジを観に井原山に登る予定にしていたが、風邪をひいてしまったようで、体調が良くなかった。でも、家でじっとしておきたくない。そこで、観ようと思っていた映画「岳」を観に行った。
原作は漫画は、どこかの山小屋で、パラパラとめくったくらいだが、よさそうだった。映画のほうは、大変いいできだと思いました。
何よりも山の映像が美しい。雪山の雄大で厳しい美しさは格別でした。穂高連峰や槍ヶ岳、もちろんジャンダルムなどの北アルプスのパノラマが美しい。懐かしい河童橋や涸れ沢など北アルプスの魅力がいっぱいの映像です。
それらの美しい映像を観ているだけでなんだか涙が出て来るくらいでした。山の映像の美しさでは「剣岳・点の記」を凌駕しているのではと思います。
お話は、想像できるくらいの内容ですが、山の人情物で、これもよくできていましたし、主演の小栗旬も山の経験がほとんどなかったらしいけどよくやっていました。救難技術的な面では、オヤ!とかちょっとねというシーンもあったようですが、まあ、全体としてよくできた映画だと思います。
いずれにしても冒頭のあの山のシーンを観るだけでも感動モノです。
福島原発メルトダウン ― 2011年05月18日 22時52分46秒
福島原発メルトダウン(広瀬 隆著)朝日新書
こんな内容の日記はあまり書きたくないけど、やはり書かなければと思いました。
僕は原子力のことについては、全くの素人だから、理解が間違っているかもしれないけれど、この本を読んで感じたことです。
もし、この本に書いてあることが本当のことなら、日本の原子力発電はあまりにも危険だ。即刻全面停止すべきだと思う。
東電や、多くの学者や、原子力保安院や、政府や、テレビなどの言動は、不明瞭で本当のことを言っていないのではないかといつも疑わしい。それらを見ていると、多分この本に書いてあることは、ほとんどが本当のことのように思える。
あまりにも楽観的過ぎる。たとえば、メルトダウンした燃料棒は最終的にはどこでどのように保管されるのか。それをどのようにしてやるか。明確な説明を聞いたことがない。まずは冷やすことだとしか言わない。まずは、そうなんだろうけど、その後どうするのか、できるのか。
浜岡は幸い停止したが、そのほかの原子炉はまだたくさん動いている。六ヶ所村の再処理施設も計画が頓挫しているから、そこに貯めてある使用済燃料はどうなるのか。安全なのか。そこももうすぐ満杯になるそうだから、各地の原発で出る使用済み燃料はどこに持っていくのか。解決できていないことばかりだ。
ただただ、おろおろと、恐ろしい事態にならないことを祈るばかりだ。
こんな内容の日記はあまり書きたくないけど、やはり書かなければと思いました。
僕は原子力のことについては、全くの素人だから、理解が間違っているかもしれないけれど、この本を読んで感じたことです。
もし、この本に書いてあることが本当のことなら、日本の原子力発電はあまりにも危険だ。即刻全面停止すべきだと思う。
東電や、多くの学者や、原子力保安院や、政府や、テレビなどの言動は、不明瞭で本当のことを言っていないのではないかといつも疑わしい。それらを見ていると、多分この本に書いてあることは、ほとんどが本当のことのように思える。
あまりにも楽観的過ぎる。たとえば、メルトダウンした燃料棒は最終的にはどこでどのように保管されるのか。それをどのようにしてやるか。明確な説明を聞いたことがない。まずは冷やすことだとしか言わない。まずは、そうなんだろうけど、その後どうするのか、できるのか。
浜岡は幸い停止したが、そのほかの原子炉はまだたくさん動いている。六ヶ所村の再処理施設も計画が頓挫しているから、そこに貯めてある使用済燃料はどうなるのか。安全なのか。そこももうすぐ満杯になるそうだから、各地の原発で出る使用済み燃料はどこに持っていくのか。解決できていないことばかりだ。
ただただ、おろおろと、恐ろしい事態にならないことを祈るばかりだ。
迎烏帽子山 ― 2011年05月21日 23時20分41秒
迎烏帽子山(のけえぼしやま 1301.8m)
シャクナゲを観に、犬ヶ岳に登るか、ヤマシャクヤクを観に行くか、迷ったけど、シャクナゲは何回も観ているから、まだ観ていないヤマシャクヤクを観に行くこととした。いづれにしても、時期的にはも、う少し遅いかもしれない。
シャクヤクは、福寿草で有名な、迎烏帽子山にたくさん咲いているようなので、少し遠いけど、早起きして出かけた。
迎烏帽子山は、五木の子守唄や、近頃では川辺川ダムで有名な熊本県五木村など三村にまたがる九州中央山地の奥深い山だ。今回登った元井谷第二登山口は、元井谷登山口からさらに数キロ登ったところにあるが、林道が整備されているので、車で楽に行ける。
シャクナゲを観に、犬ヶ岳に登るか、ヤマシャクヤクを観に行くか、迷ったけど、シャクナゲは何回も観ているから、まだ観ていないヤマシャクヤクを観に行くこととした。いづれにしても、時期的にはも、う少し遅いかもしれない。
シャクヤクは、福寿草で有名な、迎烏帽子山にたくさん咲いているようなので、少し遠いけど、早起きして出かけた。
迎烏帽子山は、五木の子守唄や、近頃では川辺川ダムで有名な熊本県五木村など三村にまたがる九州中央山地の奥深い山だ。今回登った元井谷第二登山口は、元井谷登山口からさらに数キロ登ったところにあるが、林道が整備されているので、車で楽に行ける。
登山口には、車が二十台くらいは停められる駐車場がある。
シャクヤクはどうかなと思いながら登山口から登り始めると、すぐに真っ白なシャクヤクが迎えてくれた。もう花が開ききった感じだが、まだまだ綺麗である。しばらくは左右の群落を楽しみながら登る。
登りは、登山口が標高が高いところにあるので、そうきつい登りはない。緩やかにいったん登ったら、むしろ今度は緩やかな下りが多い。
奥にすすむにつれ、シャクヤクはすでに花が落ちたものしかなくなった。このコースには、福寿草もたくさん咲いていたとみられ、今はイチゴの葉みたいなのがたくさん生えている。
日当たりのいい開けたところから、急降下すると仏石で、本来ならここら辺にもシャクヤクの群落があるというが、今は葉だけである。
仏石からは、岩場を右に登っていくと、すぐに元井谷からの道と合流し、左に石灰岩がたくさんのウサギのように散らばった斜面をトラバースして進む。
登りは緩やかで、尾根に出ると平坦な道となり、新緑の気持ちのいい山歩きとなる。
山頂直下は、少しだけ登っていて、岩場だなと思うと、すぐそこが山頂である。
山頂からは360度の展望が期待できるのだが、本日は曇りで、展望はほとんどゼロであった。少し早目の昼食をとり、往路を戻った。
仏石から先は、下山と言ってもずっと緩やかな登りで、結構疲れた。でも、このコースは、ほとんどが緩やかで、道も歩きやすく、ハイキングコースだといっていい。福寿草の頃、また来てみたい。
清楚な乙女のようなヤマシャクヤクのたたずまい
だが、内には燃え盛るものが。
下山後は、五木村の五木温泉で汗を流し、人吉から高速で帰宅した。
実は、今日は、登山靴忘れて出た。高速に乗ってしばらくして気付いたが、後のまつり。
運転用のジョギングシューズで登った。スポーツデポで買った1980円のもの。結構登れましたよ。
すっかりよごれてしまったけど。
(8:30)元井谷第2登山口、 (9:16)仏石、
(10:05-31)迎烏帽子山山頂、昼食、 (11:56)登山口に戻る。
パイレーツ・オブ・カリビアン「生命の泉」 ― 2011年05月24日 00時05分35秒
大好きな映画の一つパイレーツ・オブ・カリビアンの最新作「生命の泉」を観た。シリーズ初の3D映画だ。
人気シリーズだけあって、製作にも力が入っているようで、3Dもなかなかいい効果を出している。同じ3D映画の最新作「ガリバー」辺りに比べると格段の差でよかった。
娯楽映画の見本みたいなもので、とても楽しかったし、主演のジョニー・デップも脇を固める俳優さんも、みなさんとても魅力的だった。
海賊の「黒ひげ」が、オペラ歌手のパヴァロッティに似ているのは、なんだかおかしかったけど。
このシリーズは、タイトルエンドの後に、ワンシーンが必ずあって、今回も次の作品を暗示するようなシーンがあるので、最後まで席を立たないほうがいいですよ。
人気シリーズだけあって、製作にも力が入っているようで、3Dもなかなかいい効果を出している。同じ3D映画の最新作「ガリバー」辺りに比べると格段の差でよかった。
娯楽映画の見本みたいなもので、とても楽しかったし、主演のジョニー・デップも脇を固める俳優さんも、みなさんとても魅力的だった。
海賊の「黒ひげ」が、オペラ歌手のパヴァロッティに似ているのは、なんだかおかしかったけど。
このシリーズは、タイトルエンドの後に、ワンシーンが必ずあって、今回も次の作品を暗示するようなシーンがあるので、最後まで席を立たないほうがいいですよ。
キース・ジャレット「ケルン・コンサート」 ― 2011年05月25日 23時26分56秒
キースジャレット ケルンコンサート
私みたいな音楽の素人がCDを買うときには、いわゆる名曲・名盤を紹介したガイドブックほど助かものはない。そしてその名曲・名盤は、聴いてみると、たいていの場合なるほどと感心することが多いものだ。
が、中には、どうしてこれが名曲なの、名盤なの、と思うものもある。たとえば以前にも書いたカザルスの弾くバッハの無伴奏チェロ組曲は、いつ聴いてもしまいにはうるさいなあという感じになってしまう。
今日のこのキースジャレットの「ケルンコンサート」もそうである。曲の最初から最後までピアノ一台で、66分の、すべてが即興というコンサートライブだという。
ジャズの入門書「ジャズの名盤入門」(中山康樹著、講談社現代新書2005年)では、このCDを「究極の美しいメロディが溢れだすソロ・ピアノ・パフォーマンス」と紹介してある。こう紹介されると、やはり聴いてみたくなるのが、素人というものだ。
ということで、僕もずいぶん前に買って、わくわくしながら聴いたのだが、ところが僕は、このCDを何回聴いてもちっとも感動しないのです。ネットの感想にも「冒頭を聞いただけでも感動してしまった」とか、すばらしいという感想があふれているのですが、僕にはちっとも感じない。どこに美しいメロディが溢れているのだろうか、わからない。
それどころか聞き進むにつれ、だんだんとうるさいなあという感じになる。九州弁で言うなら、なんかせからしか演奏だなという感じですか。
確かに、ところどころ、美しいピアノの音色もありますが、この音色にしてもなんだか電気ピアノ的な音色だし、あまり好きな音色でもない。それになんだか音楽としての流れとかつながりが感じられない音楽だなあと感じてしまう。
みんながほめる名曲・名盤なんだから、もっときちんと聴けば、だんだんと素晴らしさがわかってくるだろうと期待して、我慢しながら最後まで聴くのだが、いまだによさがわからない。
が、いつかは理解できるのではないかと思いながら、思い出しては年に一度くらいは聴いています。
今回は、グルダの弾くモーツァルトのピアノ協奏曲23番を聴きながら、グルダはジャズもやるんだったなということから思い出して、このCD取り出して聴いてみた。
ですが、やはりおしまいまで、楽しくないなあ、感動しないなあ、無理して聴いているなあという感じでした。
ただ、聴き慣れてきた分、うるささが少なくなったかなというところです。私にとっては、まだまだ苦手な名曲・名盤のひとつです。
私みたいな音楽の素人がCDを買うときには、いわゆる名曲・名盤を紹介したガイドブックほど助かものはない。そしてその名曲・名盤は、聴いてみると、たいていの場合なるほどと感心することが多いものだ。
が、中には、どうしてこれが名曲なの、名盤なの、と思うものもある。たとえば以前にも書いたカザルスの弾くバッハの無伴奏チェロ組曲は、いつ聴いてもしまいにはうるさいなあという感じになってしまう。
今日のこのキースジャレットの「ケルンコンサート」もそうである。曲の最初から最後までピアノ一台で、66分の、すべてが即興というコンサートライブだという。
ジャズの入門書「ジャズの名盤入門」(中山康樹著、講談社現代新書2005年)では、このCDを「究極の美しいメロディが溢れだすソロ・ピアノ・パフォーマンス」と紹介してある。こう紹介されると、やはり聴いてみたくなるのが、素人というものだ。
ということで、僕もずいぶん前に買って、わくわくしながら聴いたのだが、ところが僕は、このCDを何回聴いてもちっとも感動しないのです。ネットの感想にも「冒頭を聞いただけでも感動してしまった」とか、すばらしいという感想があふれているのですが、僕にはちっとも感じない。どこに美しいメロディが溢れているのだろうか、わからない。
それどころか聞き進むにつれ、だんだんとうるさいなあという感じになる。九州弁で言うなら、なんかせからしか演奏だなという感じですか。
確かに、ところどころ、美しいピアノの音色もありますが、この音色にしてもなんだか電気ピアノ的な音色だし、あまり好きな音色でもない。それになんだか音楽としての流れとかつながりが感じられない音楽だなあと感じてしまう。
みんながほめる名曲・名盤なんだから、もっときちんと聴けば、だんだんと素晴らしさがわかってくるだろうと期待して、我慢しながら最後まで聴くのだが、いまだによさがわからない。
が、いつかは理解できるのではないかと思いながら、思い出しては年に一度くらいは聴いています。
今回は、グルダの弾くモーツァルトのピアノ協奏曲23番を聴きながら、グルダはジャズもやるんだったなということから思い出して、このCD取り出して聴いてみた。
ですが、やはりおしまいまで、楽しくないなあ、感動しないなあ、無理して聴いているなあという感じでした。
ただ、聴き慣れてきた分、うるささが少なくなったかなというところです。私にとっては、まだまだ苦手な名曲・名盤のひとつです。
映画「ブツダ」 ― 2011年05月29日 01時04分40秒
![映画「ブツダ」 映画「ブツダ」](http://yamanamiharuka.asablo.jp/blog/img/2011/05/29/17ec8e.jpg)
台風接近中、山の計画は中止して、ミステリーを読んでいたが、なかなか進まないので、映画を見に行った。
手塚治虫原作の漫画をアニメにしたもの。死期が近付くとやはり宗教に気が向く。岩波文庫で「神々との対話」など仏陀に関するものなどを買い集めているのだが、難しくてなかなか読み進めない。
まあ、アニメでも観て理解を進めようと軽い気持ちで出かけた。ところが、これが、なかなか面白い。宗教的な感じは少なく、娯楽スペクタクルアニメであった。勿論感動もします。
彼の生誕から出家まで、まだ仏陀になる前の幼少期から青年期までを描いたもので、シチュエーションは違うけど、内面の葛藤は僕らの青春とちっとも違わない。そんなブツダを描いています。
映画は、出家するところで終わっているのですが、是非とも仏陀になるところまでの続編を観たいですね。
手塚治虫原作の漫画をアニメにしたもの。死期が近付くとやはり宗教に気が向く。岩波文庫で「神々との対話」など仏陀に関するものなどを買い集めているのだが、難しくてなかなか読み進めない。
まあ、アニメでも観て理解を進めようと軽い気持ちで出かけた。ところが、これが、なかなか面白い。宗教的な感じは少なく、娯楽スペクタクルアニメであった。勿論感動もします。
彼の生誕から出家まで、まだ仏陀になる前の幼少期から青年期までを描いたもので、シチュエーションは違うけど、内面の葛藤は僕らの青春とちっとも違わない。そんなブツダを描いています。
映画は、出家するところで終わっているのですが、是非とも仏陀になるところまでの続編を観たいですね。
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