絆回廊2011年08月07日 00時34分08秒

絆回廊
絆回廊 新宿鮫Ⅹ(大沢在昌著)光文社
 新宿鮫シリーズは、僕の大好きな警察物シリーズの一つだ。その最新作が5年ぶりに出た。
 シリーズ9作目「狼花」で、いろんなことに大きな区切りが付けられたのだが、このシリーズ10作目では、新たな展開を見せる。「ある主要な登場人物が、舞台から去る。」(高津祐典氏による作者の話)というものだ。
 長期の刑期を終えたヤクザが、復讐をしようとしている。それを阻もうというのが、新宿鮫こと鮫島警部なのだが、周囲の人間関係にも異変が起こる。どう鮫島は乗り切っていくか。
 きびきびしたストーリー展開は、飽きることなく一気に読んでしまう面白さだ。失いたくない人を失わなければならないとき人はどう考え、どう行動するのか。なんて場面もあり、涙もろい僕なんぞはつい落涙してしまう。
 なかなかよくできた本編だったが、さて、「舞台を去る主要な登場人物」が、単数なのか複数なのか。次作でどのようになっているのか、とても次が待たれる。
 また5年後なんてことはなしに、できるだけ早く最終作まで持って行ってほしい。僕もいつまで舞台に上がっていられるかわからないし、失礼だが、作者だっていつまでも舞台にいられるか解らないのだから。
 できれば、鮫島には、最後はどこかに安らぎのあるところを与えてやって欲しいなあ。

コメント

_ カッチャン ― 2011年08月07日 16時19分04秒

連チャンでの国内本紹介・・・誠にアリガトウございます。
先般紹介した?娘婿がマタマタ東野圭吾さんの本を12冊もってきてくれ、私の好きな高校野球と大リーグ・プロ野球をTVで見ながら読んでいるところです。
新宿鮫、面白かったですね。その後得意のブックオフで8冊買い
”積ん読”状態でしたが5年ぶりにもなるんですか。楽しみです。
昨日CSでゴールデンスランバーを放映していたので見ましたが
面白かったです。「重力ピエロ」を読んでもピンとこなかったので
伊坂幸太郎さんはチョット??でしたが・・・・
1回/週のギター教室と健康?中国語教室。それにゴルフにスポーツジム。TV桟敷での野球観戦とCSTVでのミステリー映画鑑賞。そして読書。ますます充実した?毎日で、感謝・感謝!です。

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