天城山2016年05月31日 01時29分15秒

 5月28日土曜日に、天城山に登ってきました。
 天城山(あまぎさん 1406m)は、伊豆半島の中央部にある山で、もちろん日本百名山のひとつだ。五月中旬から六月上旬にかけて咲くアマギシャクナゲで有名な花の名山でもある。今回はそれを期待して登った。

 天城山という峰はなく、万二郎岳(ばんじろうだけ 1299m)と万三郎岳(ばんざぶろうだけ 1405.3m)とを中心とした山域を天城山と言うようだ。甘茶の樹が多かったことからそう呼ばれるようになったとかいう説もあるらしい。南西部には「伊豆の踊子」で有名な天城峠がある。
 できればその天城峠からの縦走コースを登りたかったが、今回は体力と時間を考えてシャクナゲをめでるゴルフ場からの周回コースを選んだ。登山口となる天城高原ゴルフ場までは、伊東からシャトルバスが出ている。

天城高原ゴルフ場登山口

 ゴルフ場入口の横にある登山口から少し下ると「四辻」と言われる分岐で、右は万三郎岳、左は万二郎岳に至る。左の万二郎岳のほうからが少し楽のような感じだが、物理学的には同じだろうか。今回は勿論楽そうな万二郎岳からのコースへ。

四辻

 いきなりアマギツツジの赤い花が緑の自然の中で美しい出迎えだ。九州の山と違って植林帯が少ないのがうれしい。自然林がとても美しいのだ。

アマギツツジ1


アマギツツジ2


登山道

 このようなところもあるけれど、ほとんどは緩やかに登って、一時間半弱で万二郎岳に着く。山頂という感じのあまりない山頂だ。展望は無い。

万二郎岳山頂

少し休憩して万三郎岳に向かう。万二郎岳から下ったすぐの岩場からはこのコース唯一の展望が得られるはずだったが、あいにくのガスの中で、何も見えなかった。

展望のいい岩場

 でも縦走路は気持ちがいい。縦走路はアセビやサラサドウダンのトンネルが素晴らしいらしいが、今は時期ではない。

ヒメシャラ

アマギツツジ4

落花したミツバツツジ?

 ところどころは、こんな険しいところもあることはある。

こんな険しいとこもある

 石楠立(はなだて)と言われる鞍部からはシャクナゲの群生が見られるはずだが、今年はもうすでに花は終わっていた。残念!

石楠立

 万二郎岳から万三郎岳までは1時間強のコースタイムだが、ゆっくり歩いていてきついなと感じた。でもほんとうに植生の自然が美しい山だ。

美しい縦走路1

 シャクナゲの樹

美しい縦走路2

シャクナゲの樹

 花は全く咲いていなかった。木の数を観察したところでは、それほど多くは無いようだ。これなら、九重の黒岳や福岡の犬が岳のほうが群生度が高いような気がする。でも、真っ白なアマギシャクナゲは見たかったなあ。

 山頂はたくさんの登山者で賑わっていた。

万三郎岳山頂


サラサドウダンが可憐だ。
アマギツツジ5

 天城山の最高峰万三郎岳からは急降下だ。

分岐


歩きにくい

 横木を渡した道がとても歩きにくい。登山口のゴルフ場まではずっと下りかなと思っていたら、緩やかな登りがたくさんあるコースだ。へとへとでゴルフ場の登山口に戻ったが、楽しい山歩きだった。ガイド本には、ハイキングコースと書いてあるのが、けっこうきついですよ。

美しいアマギツツジ
アマギツツジ6

(8:43)天城高原ゴルフ場登山口発、 (9:08)四辻、 (10:05-18)万二郎岳山頂、
(10:37)馬の背、 (11:01)石楠立、 (11:41)万三郎岳、 (11:45-12:05)昼食、
(12:11)万三郎岳下分岐、 (13:00)涸沢分岐点、 (14:29)四辻、 
(14:49)天城高原ゴルフ場登山口に戻る。