熊と踊れ ― 2017年06月28日 21時27分03秒
熊と踊れ(上、下)(アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ共著 ヘレンハルメ美穂 羽根由 共訳)ハヤカワ文庫
やっとミステリーを一つ読めました。老眼が進んで目が疲れることもあるのだが、何よりも集中力や根気がなくなってきたのが、自分でもわかる。
実は、このミステリー読み終えるのに、ひと月くらいかかってしまった。 これは、宝島社の「このミステリーがすごい!」とハヤカワミステリマガジンの「ミステリが読みたい!」で第1位、そして週刊文春の「ミステリーベスト10」でも第2位にランクされた昨年のベストミステリーで、帯にも「一気読みを妨げる要素は何もない」などと書いてある。
翻訳は平易で、わかりやすいし、登場人物もそれほど多くないので、外国人特有の人物の特定がしにくいこともない。すらすら読める文体です。
でも、文庫本といえども、上下二冊で1130頁もあるんですよ。とても一気読みできる分量ではないです。それに周辺事情や心理的な描写が多く、直接的には物語のあらすじにはかかわらないところが多い。つまり、僕にとっては余計と感じるところが多くあって、そのため物語に興ざめするところがでてくる。
さらには、イヤーな感じの展開が多々あって読む気をそがれるのです。
物語は、主に兄弟による連続銀行強盗事件で、いわゆる「ノワール」ものです。これは、犯罪がある程度成功しないと面白くならないわけですが、この小説はそのあたりがどうなのか。読んでいてイヤーな感じが最初から付きまとうわけです。
スェーデンで実際起こった事件がモデルで、共著者の一人はその犯人の兄弟だそうです。書きようによったらもっと面白いものになったのだろうが、物語の面白さよりも、兄弟の絆のようなものが大きな主題となっているようで、それがこの小説の面白さを削いでいると思いましたね。
ミステリーファンやエンターテイメント小説ファンには、あまりお勧めしません。少なくとも僕は面白くなかった。
やっとミステリーを一つ読めました。老眼が進んで目が疲れることもあるのだが、何よりも集中力や根気がなくなってきたのが、自分でもわかる。
実は、このミステリー読み終えるのに、ひと月くらいかかってしまった。 これは、宝島社の「このミステリーがすごい!」とハヤカワミステリマガジンの「ミステリが読みたい!」で第1位、そして週刊文春の「ミステリーベスト10」でも第2位にランクされた昨年のベストミステリーで、帯にも「一気読みを妨げる要素は何もない」などと書いてある。
翻訳は平易で、わかりやすいし、登場人物もそれほど多くないので、外国人特有の人物の特定がしにくいこともない。すらすら読める文体です。
でも、文庫本といえども、上下二冊で1130頁もあるんですよ。とても一気読みできる分量ではないです。それに周辺事情や心理的な描写が多く、直接的には物語のあらすじにはかかわらないところが多い。つまり、僕にとっては余計と感じるところが多くあって、そのため物語に興ざめするところがでてくる。
さらには、イヤーな感じの展開が多々あって読む気をそがれるのです。
物語は、主に兄弟による連続銀行強盗事件で、いわゆる「ノワール」ものです。これは、犯罪がある程度成功しないと面白くならないわけですが、この小説はそのあたりがどうなのか。読んでいてイヤーな感じが最初から付きまとうわけです。
スェーデンで実際起こった事件がモデルで、共著者の一人はその犯人の兄弟だそうです。書きようによったらもっと面白いものになったのだろうが、物語の面白さよりも、兄弟の絆のようなものが大きな主題となっているようで、それがこの小説の面白さを削いでいると思いましたね。
ミステリーファンやエンターテイメント小説ファンには、あまりお勧めしません。少なくとも僕は面白くなかった。
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