沈まぬ太陽2009年11月04日 01時21分28秒

 映画「沈まぬ太陽」を見ました。はっきり言ってつまらなかったです。途中休憩10分を挟む3時間超の大作でしたが、話題の割には、面白くなかった。原作を読んでいれば、もっと違ったのかもしれないが、映画全体の芯がないというか、訴えるものがないと感じました。
 まず、主演の渡辺謙さんはともかくとして、大好きな百恵ちゃんの夫は、ミスキャストではないか。その他、豪華演出だが、なんとなく違和感ばかり。
 また、映画全体の物語としては、御巣鷹山の悲惨な事故との関連が、ウェイトが大き過ぎた。海外ロケの意味が、大変だ大変だとは騒いだ割には、あまり感じられない。映像(カメラアングル?)が、一部を除いてあまり美しくないように感じた。などなど、原作者の「映像化されるまで死ねない。」といったような宣伝に期待していただけに、残念でした。
 同じ原作者の「不毛地帯」が、テレビで放映されているが、こちらのほうは、緊迫感があって面白いのに。

カラ迫岳2009年11月15日 22時59分15秒

カラ迫岳山頂
カラ迫岳(からさこだけ 1006m)
 朝日会の11月例会は、前回に続き「福岡県無名山301山」の一つ、星野村の「カラ迫岳」(読みは多分「からさこだけ」)に登って、下山後はひと山越えた黒木町にある「グリーンパル日向神峡キャンプ場に泊まった。
 「カラ迫岳」は、前回の「浅間山」同様、ガイドブックんどには、載ってないが、「福岡県無名山301山」で紹介されている山で、著者が書いておられるように「重ねて問う!これで無名山なのか!」と言いたくなるような素晴らしい山であった。
 アクセスは、高速の広川インターを降り、星野村から県道52号線で仁田原小学校を過ぎて、山口の集落を目指せばよい。途中から「カラ迫岳」への案内標識があるので、それに従ってきれいな舗装された道を進むと左に立派な案内標識があって、そこが登山口である。車4、5台は駐車できる。
 ゆっくり登っても1時間ほどで登頂できるやさしい山ではあるが、紅葉の程よいきれいな広い沢沿いの登山道や、山並みが連なる山頂からの展望(本日はガスの中で、何も見えなかった)が素晴らしい、いい山である。
 登山道の途中には「幻の滝」と名付けられた細くて水量はそれほどではないが、落差の大きな滝を見ることができ、自然いっぱいの山でもある。
 渓流のところどころには、自然石で築かれた砂防堤が目に付いたが、コンクリートではなく自然と溶け合った感じがして、これもよかった。
 もっと近ければたびたび登りたくなるようないい山であった。
(10:15)登山口発、 (11:20-48)カラ迫岳山頂、
(12:39)登山口に戻る
 宿泊した「グリーンパル日向神峡キャンプ場は、日向神ダムのすぐ下流にある松瀬ダムの横にあるキャンプ場で、静かできれいな、いいキャンプ場でした。

カラ迫岳への登山道2009年11月15日 23時00分52秒

渓流沿いの登山道
登山道は渓流沿いの自然いっぱいのやさしい歩きやすい道です。

カラ迫岳の登山道22009年11月15日 23時02分59秒

渓流に築かれた砂防堤
渓流には、ところどころに自然石で築かれた砂防堤があったが、自然に溶け込んで感じがよかった。コンクリートのそれは、無粋だけど。

真夏の夜の夢2009年11月16日 23時11分48秒

真夏の夜の夢
メンデルスゾーン 劇音楽「真夏の夜の夢」
アンドレ・プレヴィン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 今月7日は、東京での結婚式に参列した。帰ってきて聞いたのが、この「真夏の夜の夢」です。
 もう秋なのに何で、「真夏の夜」かというと、この劇音楽の第9番が、有名な「結婚行進曲」だから。新郎新婦が披露宴会場に入場するとき、多分最も多く鳴らされているのがこの「結婚行進曲」でしょう。でも、たいていの人がこれが、劇音楽「真夏の夜の夢」の一部だとは知らないのではないか。僕も近頃まで知りませんでした。
 今回の結婚式では用いられなかったので、帰ってから聴いてみたということです。
 この劇音楽は、シェークスピアの戯曲「真夏の夜の夢」の「付随音楽」として書かれたということですが、この「付随音楽」というのは、僕はどのようなものなのかよく理解できていません。うーん、どのような場所とシチュエーションで演奏されたのだろうか。
 まあ、それにしても、妖精が踊っているかのような感じも受けるような、全体がメルヘンチックな楽しい音楽です。

井野山2009年11月20日 23時50分48秒

井野山(いのやま 233m)
 井野山は、地元ではゴリラ山とも呼ばれているとか。そういえば、乙金から見た山容はゴリラの横顔に似ている。
ゴリラ山

 「ふくおか無名山(改訂 中・南部篇)」に展望のいい山として紹介されていたので、近くでもあるし、ちょっと登ってみた。
 登山口は、宇美町の赤出バス停の近く。「宇美商業高校入口」信号を山のほうに登れば、すぐに左に八幡産宮があり、そこに駐車する。4台くらいは駐車できようか。トイレも設置されている。
 車通行止めの柵がある車道を登っても山頂には容易につくけれど、「ふくおか無名山」に紹介してある山道のほうを登る。
 いったん車道を下り、信号を右折して、赤出のバス停を7mくらい過ぎたところを右折すると、赤レンガの壁が見える。道なりに進むと、竹林の入口があり、ここが登山口になる。
竹林の入り口


 竹林の過ぎ、ミカン畑を通り抜けると山道となるが、よく整備されており歩きやすい。ロープが張ってある急な登りもあるが、山慣れた人ならなんていうこともない。駐車場から20分程でガードレールを跨ぎ、車道に出る。左折して車道を登れば、すぐにちょっとした広場に出て、急な階段を登れば山頂である。
 山頂には、コンクリートのベンチが設置してあり、開放的である。展望は360度。確かに展望の山です。先日の大雨で崩壊した高速道路の山裾が、補修中なのもよく見える。ベンチの上に立ってぐるりとまわってみたが、なかなか素晴らしい眺めで、夜景がとてもきれいだろうなと思いました。
井野山山頂

山頂からの眺め

 山頂直下には、真新しい石の社に「五穀神」の石碑が建てられており、信仰の山でもあるのでしょうか。

五穀神
 下山は、車道をぶらぶらと下りました(15分程度)が、きれいなアスファルトの車道で、車両通行止めはもったいないけれど、ドライバーのマナーが問題とかで、仕方ないのかな。
 簡単に登ることができるけれど、展望の素晴らしいいい山でした。
 ところで、車を停めた八幡産宮の鳥居の前のちょっと高くなっている広場の左端に「疫神社」と彫ってある石碑がありましたが、何なのか気になりました。
無名な石碑
(12:32)八幡産宮前発、 (12:51)山道終点ガードレール跨ぐ、
(12:57-13:04)井野山山頂、 (13:20)八幡産宮前に戻る



シャーロック・ホームズ 七つの挑戦2009年11月21日 21時36分10秒

七つの挑戦
シャーロック・ホームズ 七つの挑戦
(エンリコ・ソリト著 天野泰明訳)国書刊行会
 ミステリーファンでなくても、シャーロック・ホームズの名前はご存知だと思います。私立探偵の元祖として、世界一の名探偵として超有名人です。そしてその名探偵が活躍するシリーズは、探偵小説のルーツとして今なお人気がある。
 名探偵のシリーズは、「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」から「シャーロック・ホームズの事件簿」で終了しているが、その後たくさんのパロディ・パスティーシュが書かれている。
 この「七つの挑戦」もそのパスティーシュの一つである。先日、本屋を歩いているとき目に付いた。ホームズファンとしては、やはり読みたくなって買ってしまった。
 ホームズは、女王陛下や高貴な人、著名人に係る事件もたくさん解決しているが、中には公表できない事件もたくさんあったに違いない。ワトソンが書きためた公表できなかった事件簿が、偶然イタリアで発見された。
 この本は、それを編纂したという形になっている。読んでみると、まさにワトソンの手記であり原典そのものである。文体、言い回し、雰囲気、よく研究されている。
 そのうえ古典ミステリーとしての面白さや、なぜ当時公表されなかったかもわかるような、登場人物にもたっぷり仕掛けがされていて、サービス満点の本である。
 さすが、イタリアきってのシャーロキアンの著書である。これを読んだら、また古典を読み返したくなった。

宝満山1412009年11月23日 18時00分27秒

宝満山山頂の竈神社上宮
 連休は、どこに行っても車が混むので、家で音楽を聴くか読書と決めていたのだが、あまりにもいい天気になったので、ついつい山に登りたくなった。こんな時には、決まって宝満山である。しかも午後からなので正面登山道の往復とする。
 案の定、大宰府駅周辺の道路は大渋滞。いらいらしながら竈神社に着く。神社の紅葉が気になったが、駐車料を節約するため、さらに上のほうの林道わきに車を停める。
 最近、楽な山歩きしかしてないので、体が重い。大汗をかいて山頂に立った。あまりにもいい天気で、遠くが霞んでいる。それでも気持ちがいい。サンドウィッチをぱくついて、すぐに下山した。
 高齢化社会を反映している宝満山ではあるが、本日は若い人がとても多かった。関東のほうでは、若い女性に登山が流行っているとか聞くが、九州にもその流れが伝播してきたのかな。いいことです。
(13:53)竈神社上林道発、 (15:06-25)宝満山山頂、
(16:11)駐車場所に戻る

宝満山山頂からの眺め2009年11月23日 18時16分29秒

宝満山山頂からの眺め
あまりにもいい天気で、遠くが霞んでいた。

イングロリアスバスターズと20122009年11月24日 00時40分07秒

 映画を立て続けに2本観た。
2012

 一つは、「2012」で、2012年は数十万年に一度の惑星が直列に並ぶ年で、この年に人類は滅ぶというマヤ文明の予言を取り入れた映画。 コンピュータグラフィックスをふんだんに使った映画で、すごい迫力の映画だった。コンピューターの発達した今だから作れる映画で、昔なら絶対に作れなかった映画である。映像はすごいし、一見の価値はあるけれど、物語はまあどうということはない。アメリカ映画のヒロイズムと超家族愛が鼻につくところもある。

イングロリアスバスターズ
 もう一つの「イングロリアスバスターズ」は、これは、僕の見た今年一番の凄い映画です。
 いきなり「アラモ」の音楽がかかりびっくりするが、ナチスに家族を殺されたフランス人の復讐とアメリカ特殊部隊のナチス皆殺し作戦が交差していく物語です。作品全編にわたってのサスペンスと緊張感がたまらない。残酷なシーンもふんだんに出てくる。予測がつかない展開に手に汗握る。お勧めの作品です。ただし、気の弱い方は、目を覆うシーンも。