俵山2010年09月25日 21時15分30秒

俵山(たわらやま 1094.9m)
 少し涼しくなったので、前から考えていた阿蘇の外輪山の一角、俵山(九州百名山)に登った。
 外輪山は、現在の阿蘇山の中央部よりずっと古くからの山で、爆発、陥没していなければ、エベレストよりも高い世界一の高山であったろうという山の一部である。熊本市の南東、外輪山の南端になるのであろうか。
 だいぶ前に一度登った折に、草原歩きの気持ちのいい山で、秋風に吹かれながら登ると気持ちがいいだろうなと思っていた。そこで、再度の登りとなったわけだが、今回は、前回登った一番ポピュラーなルート「俵山峠登山口」からではなく、ちょっと距離のある「揺池コース」を登る。
揺池登山口

 登山口は、「萌の里」の駐車場の左端のコンクリート道で、特段の表示がないので、ここでいいのかちょっと迷う。とにかく表示の少ないわかりにくいコースだった。コンクリート道はすぐに途絶えて、草原の中の緩やかな登りとなる。雄大な草原歩きは、気分がいいが、まだちょっと暑い。道がいくつもに分かれていて、どの道をとったらいいのかわかりにくく、何度も間違えて行ったり来たりした。結局、直登気味に草原を登るのが正解だった。
気持ちのいい草原歩き

 左側に大きなケルンがある612mピーク(表示は613とある)をすぎて少し下り、柵を開けて牧道を登り返すと、林道に出る。
林道に出る

 左に林道を15分歩くと、防火帯に出て、右に防火帯を登る。とても急なうえに、カヤが茂って道が見えない。半袖なので、カヤで腕を切らないか心配しながら慎重に登った。
カヤで覆われた急な登りの防火帯

 大汗をかいて防火帯を登りきると、尾根道となり、ひと登りでたくさんの登山者がくつろぐ山頂に飛び出す。
 
俵山山頂

山頂にたくさん咲いていたマツムシソウ

 さすがに山頂からの眺めは雄大で、カルデラの中央阿蘇五岳の眺めは見事である。昼食をとりゆっくりと眺めを堪能した。
山頂から見た阿蘇五岳
 
下山は、ガイドブック「熊本県の山」(山と渓谷社2005年版)では、「南西に向かう尾根の切り分けを行く」とあって、そのコースをたどろうとしたが、カヤやススキが道を覆っていて、トレースが全く解らない状態であったので、引き返して、往路を戻った。

 往路で難儀した防火帯は、カットコースがあって、下山ではカットコースを下る。滑りやすい道ではあったが、走るようにして下ることができ、あっという間に草原帯に戻り、登山口に着いた。

 草原は、放牧地帯になっているのだろう。こんなものがたくさんありました。すみません。
草原にはこんなものもたくさん

 
秋を告げる萩の花

 下山後、近くの「泉力の湯」で汗を流し、帰路についた。
 なお、地図やガイドブックでは近くにある「龍神の湯」は、登山前に行ってみたが、廃業されていた。

(9:03)揺池登山口、登山開始、 (9:44)612ピーク、
(9:57)林道、 (10:12)防火帯、 (10:30)防火帯上尾根、
(11:09-50)俵山山頂、昼食、 (12:16)防火帯カットコース入口、
(12:29)林道、 (12:40)612ピーク、 
(13:09)登山口に戻る。