犯罪2012年02月05日 23時15分51秒

犯罪
犯罪(フェルディナント・フォン・シーラッハ著 酒寄進一訳)東京創元社

 昨年の海外物ミステリーの第2位は、この「犯罪」だ。僕が参考にしている「このミステリーがすごい!」、「週刊文春ミステリーベスト10」それに「ミステリが読みたい!」の三誌ともにベスト2位にランクされている。

 ドイツの現役の弁護士が、自分が扱った事件を参考に、いろんな犯罪を題材にして創りあげた短編集だ。

 とても読みやすくて面白い。これも一冊を一気に読み上げてしまった。でも、これはもはやミステリーとして単に楽しんで読むというものではないですね。犯罪を素材にした立派な純文学と言ってもいいのではないかというのが読後感だ。短編集ですが、そのくらいずしりと重たいものがある。

 この本の表紙の折り返しのところにこう書いてあります。これ以外にありません。
「異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを鮮やかに描き上げた珠玉の連作短編集。」

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