喧嘩(すてごろ)2017年01月07日 16時55分47秒

喧嘩(すてごろ)
喧嘩(黒川博行 著)角川書店

 近頃のミステリーは、読後感のよくないものが多くなってきたから、昨年のベストミステリーを読む前に、簡単に読めてスカッとするやつを読みましょう。

 疫病神シリーズの最新作で、2014年の直木賞を受賞した「破門」に続くシリーズ6作目です。一応「破門」の続編となっていますが、まあ、「破門」を読んでいなくても問題はないです。

 疫病神シリーズは、ピカピカの極道桑原とその彼を疫病神と嫌ってはいる(?)が何故か離れられない、いいコンビの建設コンサルタント二宮との二人を主人公にした痛快アクション物語です。

 前作の「破門」では、やりすぎて組を破門されてしまった桑原でしたが、今回は「元やくざ」としてどのようにしのぎをしていくか。例によって闇の大金をめぐってコンビが活躍します。アウトローの世界ですが、単純に面白いし、スカッとするから読んでしまいますね。
 二人の関係やその後の立場はいかにです。

 「破門」はDVDでは既にあったみたいですが、今回、佐々木蔵之介さんと横山裕さんとの主演で映画化され、今月28日から公開されるということなので、見にいってみようかな。