山と音楽とミステリーと

　稀勢の里関、おめでとうございます。
　努力がむくわれましたね。高橋みなみも喜んでいることでしょう。

　それにしても、白鵬は立派ですね。千秋楽の一番は、もう勝敗にこだわっていないように思われました。
　真正面から全力で押していって、稀勢の里がどう対処するか、彼の力量を見切ったように見えました。相撲巧者の彼が絶対に勝つつもりなら、もっと違う取り口になったはずです。あんな負け方はしないと思います。
　前日に、すでに優勝は決まっていたから、あとは、おのれの力と彼の力の真正面からの衝突で力量を見切ったのだと感じました。俺のこの攻撃を防ぎきれないなら横綱になる資格はないよと試したようにも見えました。
　日本出身の横綱待望の空気の中、先達の横綱として立派に仕事をしたなあと思います。

　そうだ、あまり「日本出身」といういい方はしないでほしいなとも思います。同じ相撲取り社会の一人ひとりではないですか。