内田光子 モーツァルトピアノ協奏曲第23番2011年07月26日 00時26分00秒

内田光子 モーツァルトピアノ協奏曲第23番

 ニュースで、グラミー賞歌手のエイミー・ワインハウスが27歳の若さで亡くなったと報道していた。僕は、まだ彼女の歌を聴いたことがなかったし、それどころか彼女を全く知らなかった。なんでも、薬物とアルコールの過剰摂取が要因とか。痛ましいことだ。

 グラミー賞といえば、今年は日本人の当たり年だったとか。クラシックでも、ピアニストの内田光子さんが受賞した。僕は、彼女の存在は勿論知っていたが、その演奏は全く聴いたことがなかった。
 受賞の対象となった曲が、僕の大好きなモーツァルトのピアノ協奏曲第23番だということで、つい買ってみた。

 録音が新しいだけあって音はいい。が、彼女の演奏の良しあしは、批評する能力がないので、よくわからないとしか言いようがない。
 ただ、なんとなくいかにもモーツァルトのピアノ協奏曲だという感じをうける。楽しくて、少し哀しい。僕の大好きな第2楽章も少し抑え気味だが、十分に歌っている。全体的によくバランスが取れた、モーツァルトの言わば模範的な演奏に聞こえる。このCDを最初に聴けば、ずっと聴く教科書的な演奏だと言っていいかもしれない。すくなくとも僕にはそう聞こえた。

 だが、僕は、アシュケナージの弾くこの曲が好きなのだ。極端にいえば、アシュケナージのは演歌的だともいえるくらいに歌っているのだ。だから、そんなCDで好きになったこの曲は、内田光子さんのでは、物足りなく感じてしまう。

 ということで、今夜二枚のCDを聴き比べていて気がついたのが、アシュケナージのCDの裏表紙の間違い。僕の大好きな第2楽章は、アダージョのはずだが、僕の持っているのは、堂々とアンダンテと書いてある。こんな間違いどうしたんだろうね。
アシュケナージ モーツァルトピアノ協奏曲第23番