英彦山2011年11月13日 22時20分14秒

英彦山(ひこさん 1199.6m)
 天気予報では晴れだったのに、朝起きたらどんよりとした空模様だ。でも、今日を逃すと、また今週末は雨模様なので、山はまたお預けとなる。
 今年の山の紅葉は、とうとう見ずじまいとなるかな。標高の高い九重はもう終わっているだろうと、県内の英彦山にいってみることにした。
 コースは、北岳、中岳、南岳を経て、玉屋神社から奉幣殿に帰るいつもの縦走コース。起点の別所の公共駐車場に8時半に着いたときは、もうほとんど満車状態だった。
 
自然歩道入口

 自然歩道を、キャンプ場、スキー場、英彦山青年の家を経て、豊前坊の高住神社まで緩やかに歩く。
高住神社への石段

 高住神社からは、いよいよ急な登山道に入る。登り始めるとすぐに奇岩の林立するところに出るが、いつものように、ここから左に望雲台に寄る。
望雲台への登り

 ほぼ垂直な岩の切れ目を鎖を頼りに登ると崖っぷちに出る。ここも鎖を頼りに右にトラバース。左手下は目もくらむ断崖絶壁で、道は50センチ幅ほどしかない。50mほど進んだところが、つきあたりとなっており、その数mの垂直の壁をよじ登る。登った際にはアルミの手すりがあるが、その先は、すぱっと切れ落ちており、下を覗くとぞーっとする。
望雲台

 何度来ても肝が冷えるが、怖いもの見たさで必ずここに立ち寄る。が、長居は無用で、すぐに引き返す。

 北岳へは、岩ごろごろの自然石の石段の道で、たくさんの登山者が登っていた。誰かが、ここは、宝満山みたいねと言っていたが、宝満山のほうがきついと思いますね。
 尾根に出て、もうあとひとふんばり急な登りを登ると、神域のある北岳に着く。
北岳山頂

 紅葉はほとんど終わっており、見るべきものはない。天気も曇り空で、今にも雨が降り出しそうな感じである。先を急ぐ。
 中岳は、英彦山神宮の上宮があるところで、広い広場もあり、たくさんの登山客や、観光客で賑わっていた。
中岳山頂

 少しの休憩で、南岳を目指す。英彦山の最高点は、三角点のあるこの南岳で、中岳からはいったん下って、ひと登りで着く。
南岳山頂

 南岳から鬼杉への下りは、かなりの急降下で岩場も多く、子供や高齢者は難儀するだろう。
南岳からの下りの岩場

 慎重に下ったが、足場が滑りやすく、めずらしく三度も滑って転んだ。

 下る途中に、ちょっとだけ紅葉が残っているところがあり、登山客が昼食をとっていた。
 
紅葉の残り物

 樹齢1200年の鬼杉は、いつものように威厳がありすくっと立っていて、眺めながら僕も昼食とする。
鬼杉

 このコースは、多分ここが鞍部となっていて、これからは下山と言うより、むしろ登りのほうが多いと感じられる。

 鬼杉の左側を回りこむように少しだけ下ると、崖にとりつき急な登りとなる。それこそ木の根につかまって登る。
鬼杉から奉幣殿へ

 登って左にトラバースすると、また崖に取りつき急な登り。そこを登りきると、道は急に自然歩道らしくきちんと整備された歩きやすい道となる。勿論アップダウンは激しく、結構疲れる。

 歩き飽きてきた頃に、右手の石段を登りきると、岩の中に半分埋もれた感じの、玉屋神社に出る。
玉屋神社

 その先の左上の崖の上には、前回見つけた英彦山山の神が今日もすくっと立っておられた。

 さらにアップダウンを繰り返すと、左下に奉幣殿の屋根が見え始め、やっとのことで奉幣殿にたどりつく。
奉幣殿

 たくさんの観光客で賑わっている奉幣殿をあとに、急な階段を下ると、お土産物店が現れ、右折して舗装車道を進めば、ほどなく別所の駐車場に戻る。

 しゃくなげ荘の温泉で汗を流し、帰路に着く。期待していた紅葉は、見れなかったが、久しぶりによく歩いて満足であった。

(8:41)別所駐車場発、九州自然歩道を豊前坊へ、 (9:32)高住神社、
(9:43)望雲台往復、 (10:40)北岳、 (11:02)中岳、 (11:16)南岳、
(12:06)鬼杉、昼食、 (12:27)鬼杉発、 (13:05)玉屋神社、
(13:55)奉幣殿、 (14:10)別所駐車場に戻る。