久留米市の避難指示2017年07月08日 11時48分01秒

 こんな大災害の最中だから不謹慎かもしれないが、どうしても一言言っておきたい。
 それは、今回出した久留米市の避難指示について。
 久留米市は、今回の大雨で久留米市全域に災害対策基本法60条に基づく「避難指示」を出した。市全域30万人以上の全市民を対象にだ。「指示」は、「命令」に近く、市民は従わなければならない。従わなくても罰則はないので、ほとんどの市民は従っていないのだと思うが、「指示」したのは事実だ。
 市は昭和28年の大水害の記憶があるのだろうし、「避難勧告」ならまだしもわかるけれど、市民全員を立ち退かせる「指示」を出したのは暴挙としかいいようがない。市内90カ所に避難所を設けたというがそこに30万人の市民を収容できるのか。いったいどこに逃げさせるつもりだったのか。
 「指示」ということで警告しましたよとの責任逃れの安易な「指示」ではなかったのか。28災から半世紀たって、このくらいの雨(28災の時は1000ミリを超えたという。)で市民全員を避難させなければならないなら、今まで行政は何をやっていたのか。経験がある災害に何故対処できていなかったのか。
 今回の「指示」と今までの防災対策に大いに反省してもらいたい。自民党のごたごたよりも、こちらのほうがよほど大きな問題だ。