犬ヶ岳のシャクナゲ 2018年 ― 2018年05月03日 20時49分55秒
犬ヶ岳(いぬがたけ 1130.8m)
犬ヶ岳は、福岡県と大分県の県境にある山で、自生のシャクナゲの名所である。今年は、花の時期が早いようなので、もう満開かもしれないと思い出かけた。
犬ヶ岳に前回登ったのは、2013年5月なのでもう5年前になる。福岡県の端から端までの移動になるので早朝6時には出かけたが、途中の筑豊の道や椎田付近の高速道路の開通などで、だいぶ道に迷った。結局、登山口に着いたのは9時少し前になった。
うぐいす谷を登る。最初の林道歩きでだいぶ疲れる。
経読林道までは結構な急な登りが続く。林道に出て右にしばらく歩き、左に山道に入る。入り口には案内表示とベンチがあり休憩するにはちょうどいい場所だ。
ここからの登りは、自然林で、新緑がとても美しいところだ。いつものことながら感動!
笈吊峠に出て右に少しで、本コース最大の難所「笈吊岩(おいつりいわ)」の鎖場に着く。難所と言っても峠から巻き道もあるので好きで難所に挑むようなもの。「笈吊岩」は、写真ではわかりにくいが、ほぼ垂直な30メートルくらいの岩場で、二本の太い鎖が下がっている。僕の知っている岩場でこれほど危険な箇所は他にないだろう。女子や高齢者は避けたほうがいいと思う。僕も若い頃はそれほど恐怖を感じなかったが、古稀を迎える身には、とても怖い。それでも馬鹿だから登る。でもここを登るのは今回で最後にしようと思った。腕力、脚力とも落ちているので、滑った時に踏ん張れそうにないからだ。ひどいことになって「老吊岩」になったら大変だ。
でも登り終わると、御褒美に美しいシャクナゲの花が迎えてくれる。
ここから山頂までの45分ほどはシャクナゲの群落地で、すっと通り過ぎるのがもったいない。今年は花の数はさほど多くはなかったが、美しい薄いピンクの花が見事に咲き誇っていました。このシャクナゲの花は、なんだか少女のころの佐久間良子さんを僕に思い起こさせる。
誰もいない山頂で昼食を済ませたら、反対側に下り、大竿峠を目指す。
大竿峠から恐ヶ淵経由で登山口に戻る。峠までの縦走路も新緑が美しいし、シャクナゲも所々で美しく咲いている。谷筋の数度の渡渉は、スリルのあるところもあり、疲れた足には要注意だ。それに今日は、今年初めての蛇にも出会った。
近くの「卜仙の湯」で汗を流し、帰路に就く。久しぶりの本格的な山歩きで少し疲れたが楽しかった。
(6:15)自宅発、 (8:54)登山口駐車場発、うぐいす谷へ、 (9:44)経読林道に出る、
(9:55)再び山道へ、 (10:17)笈吊峠、 (10:25-32)笈吊岩鎖場、
(11:15)犬ヶ岳山頂、昼食、 (11:34)下山、大竿峠へ、 (11:59)大竿峠、
(12:12)経読林道、 (12:16)恐ヶ淵へ、 (12:30)鈴の中尾、
(12:52)鎖場の渡渉、 (13:25)最後の渡渉、 (13:36)登山口駐車場に戻る。
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